ATS(採用管理システム)で海外採用のハードルが下がる理由
ATS(採用管理システム)を使うことで海外採用のハードルが下がること、ご存知ですか?
皆さんこんにちは!株式会社ダイレクトソーシングの三上です。
最近では外国籍の人や海外在住の人を採用することが増えてきていますよね。
日本に来てもらって働くケース、現地の支社で働いてもらうケースなど様々ですが、採用を国内の本社で行わなくてはいけないケースでは、海外にいる人材とやりとりするのが大変になってしまいます。
しかしそれを理由に優秀な人材を逃すのは惜しい……。
そこで今回はATS(採用管理システム)を使うことで海外採用のハードルをグンと下げられる可能性があることをお話ししたいと思います。
目次
1.ATS(採用管理システム)で何ができるのか
ATS(採用管理システム)とは「Applicant Tracking System」の略で、採用業務に関わる情報を一元管理し、採用効率を改善させることのできるシステムです。
ATS(採用管理システム)には多種多様な種類がありますが、多くのATS(採用管理システム)では以下のような機能を利用することができます。
- 媒体への一括求人掲載
- 応募者の情報管理
- 選考状況の一覧化・可視化
- 自動メール送信
- 分析機能
ATS(採用管理システム)の種類によってはその他にも、
- 求人ページ・採用サイトの構築
- web面接・ビデオ面接機能
- 履歴書アップロード・送信機能
- 自動スクリーニング
などの機能があります。
ATS(採用管理システム)を使わずに採用活動するとなると、複数の採用媒体にはそれぞれ掲載の手続きをしなければいけませんし、応募者の情報は自分でリスト化する必要があります。
さらに紙の履歴書の場合は保管に場所をとりますし、面接をするには直接会う場合は日程調整のメールを何度もやり取りし、web面接の場合はそのためのツールや環境を用意する必要があります。
個人情報の取扱にも注意を払わないといけませんが、人の力・アナログな方法だけでな限りがあります。
ATS(採用管理システム)を使うことでこれらの業務すべてがATS(採用管理システム)1つに集約され、一部は自動化されることで、管理の手間、効率、情報管理の面で大きなメリットがあります。
2.ATS(採用管理システム)でweb・ビデオ面接機能は海外採用を加速する
前述したように一部のATS(採用管理システム)にはweb面接・ビデオ面接の機能があり、海外採用の際の面接に用いることができます。
海外採用を行う上でネックとなるのが、
- 物理的距離
- 時差
の2つです。
現地に支社があり、そこの社員が採用を行うようなケースであれば問題はないでしょう。
しかし日本国内にいながら海外の人材を欲するケースもあります。
例えば、
- 世界的に従事する人材が少ない職種の採用を行うケース
- 語学力が求められるケース
- エンジニアのように海外に優秀な人材が多いケース
などです。
日本でも海外の人材採用に積極的なのがメルカリ社ですね。
新聞やニュースで取り上げられているのを見たことがある方も多いでしょう。
特にITの分野では優秀な技術者を求めて海外採用に積極的なケースが多いようです。
しかし日本にいながら、例えばアメリカや中国、シンガポールなどにいる人材を採用しようとすると、まず、簡単には直接会えないという問題が発生します。
スキルや経歴のみで採用の合否を決定するのであれば会う必要はないでしょうが、人となりも採用において大切な要素になります。
明らかに会社の文化に合わないという場合は、どれだけスキルや経歴が優れていたとしても採用するかしっかり検討する必要があります。
そこでATS(採用管理システム)のweb面接・ビデオ面接機能を使い、日本にいながら海外の人材と面接を行うのです。
海外にいる採用候補者も自宅で気軽に面接を受けることができます。
もしATS(採用管理システム)を使わずに採用候補者と面接するために一々海外に行っていたとしたら、採用単価はとてつもなく高くなってしまうでしょう。
人事・採用担当者と採用候補者の利便性という点だけでなく、採用のコスト面を考えても、海外採用を行う場合はATS(採用管理システム)を利用すべきなのです。
3.ATS(採用管理システム)で海外採用をする場合の注意点は?
ATS(採用管理システム)を利用して海外採用を行うべき理由についてご紹介したところで、ATS(採用管理システム)で海外採用をする場合の注意点についても触れておきたいと思います。
3.1.時差がある場合はweb面接よりもビデオ面接機能を重視すべき
まず、時差が大きい国にいる人材を採用する場合は、ATS(採用管理システム)にweb面接機能がついているかよりも、ビデオ面接機能がついているかを重視しましょう。
web面接の場合は遠距離にいる相手と面接ができますが、リアルタイムになってしまうという欠点があります。
例えば日本でお昼の13時のとき、アメリカのニューヨークは夜の12時です。
採用候補者にとって面接を受けるハードルが上がってしまいます。
その点ビデオ面接であれば、お互いに面接の質問や答えを録画して、好きな時間にお互い見ることができるので、時差があっても問題ありません。
企業側は録画も残るので、後で何度も見返すこともできます。
web面接機能は国内の遠隔地や近い距離の国にいる人材との面接には問題なく使用できますが、様々な国にいる人材をターゲットにして海外採用をしたいのであれば、ビデオ面接機能がついていることを優先してATS(採用管理システム)を選びましょう。
3.2.ATS(採用管理システム)はマルチ言語対応になっているか
もう一つ見落としてはいけない点は、ATS(採用管理システム)がマルチ言語対応になっているか、という点です。
日本語表示のATS(採用管理システム)は日本にいる人事・採用担当者が使っている分には何ら問題ないでしょうが、面接を受ける採用候補者にとっては何が表示されているのか分からなくなってしまう可能性が高いです。
使い方が分からなければ、いくらビデオ面接機能があっても使うことができません。
海外採用をする前提でATS(採用管理システム)を導入する場合は、マルチ言語に対応しているか、少なくとも英語や中国語などの利用する人口の多い言語に対応しているかを確認しておきましょう。
またマルチ言語対応になっていても、その訳に問題がないかも重要です。
自動翻訳をかけたような不自然な言葉に変換されていても相手に通じません。
「マルチ言語なのに何故相手に伝わっていないんだ」となってしまいます。
その言語に詳しい社員に見てもらい、実際にその言語としておかしな訳になっていないかを確認しておきましょう。
4.海外採用こそATS(採用管理システム)を活用しよう!
インターネットが普及し、海外がより身近な存在となっている現在。
人材の面でも国境がなくなってきています(もちろんビザや法制度の面では厳しいこともありますが)。
身の回りに海外の方がいるという人も多いでしょう。
少子化により労働人口が減っていくであろう日本では、海外からの人材獲得が今後重要になってくると思います。
ぜひATS(採用管理システム)を活用して海外採用を進めていってくださいね。
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三上
2017年5月に株式会社ダイレクトソーシングにジョイン。 コンサル系やAI系スタートアップベンチャーなどのソーサーとして従事。 その後は、カスタマーサクセス担当として、大手国内企業やベンチャー企業を中心に活躍中。
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