【開発者へ突進インタビュー】なぜ”ソーシングの質が高い”と言われるのか?その秘密に迫る!
こんにちは!開発者突進インタビューでおなじみの小砂子(こすなご)です。
前回の「ダイレクトスケジューリング」の取材記事はいかがだったでしょうか?
開発者の熱い想いが伝わってくれたらうれしいです!
まだ読んでない方はこちらから。
今回の特集は「なぜダイレクトソーシング社はソーシングの質が高い!」とお客様から評価されるのか?その秘密に迫ります!
先に答えから言ってしまうと、その秘密は「IRUKA(仮)」と呼ばれるツールのおかげなんです。
もちろんうちのソーサー(求人要件からマッチした候補者を見つけ出す人たち)のレベルが高いのも理由の一つなんですが、IRUKAがそのレベルを加速させているんです。
そこで、IRUKAの開発者であるお二人に突進インタビューをしてきました!
ダイレクトソーシング社の広報から採用担当、インサイドセールスまで何でもやる、何でも屋さん。
好きな食べ物は貝。とくにハマグリが好き。
【運用しているSNSやブログ】
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Note
ソーシングの質を高める、IRUKAの謎に迫る!
ズバリ!IRUKAってなんですか?
煩雑化するダイレクトリクルーティング作業による、リクルーターの業務時間が圧迫されている状況を解決させるものです。
全然わからない、、、
IRUKAとは?
ダイレクトソーシング社が社内のソーサー向けに開発した
「全てのダイレクトリクルーティングメディアの情報を1つのプラットフォームでコントロールできるツール」です。
- スカウトした候補者の情報をワンボタンで抽出できる
- 抽出した候補者データベースはExcelに出力したり、未来の候補者としてフォローができる
- 全メディアの返信率・内定率などの情報を一つのグラフで見れる 等々
等々、ソーシングの成果を高める様々な機能が実装されています。
何かすごそうだけど、いまいちピンとこない「IRUKA」について、
今回は、開発者の宮田さんと熊谷さんに直接インタビューをしてみました!
某大手旅行会社のエンジニアとして、旅行管理システムの開発を経験後、2020年3月に当社にジョイン。
入社以来、IRUKA一筋。1から作ってきたソフトウェアエンジニア。
趣味は遊戯王カード集め。
前職ではハウスメーカーにて全館空調管理システムの商品開発を経験後、2022年5月にエンジニアとしてジョイン。「エンジニアとして活躍したい!」という想いから未経験でエンジニアとなったオシャレエンジニア。
趣味は、アカペラ、フライフィッシング、ファッション、写真。
目次
IRUKAを開発しようとした背景について教えてください。
宮田:ダイレクトソーシング社は、異常なまでにデータにこだわる会社なんですね。
役員陣がデータ好き人間が集まっていることもあり、「採用の最大効率化」を創業以来ずっと目指している会社です。
なので、「たまたまスカウトして、たまたま結果がでた」ということは許されません。
そこで創業時は、手作業で候補者情報をスプレッドシートに張り付けて、Zapierを利用して、Kintoneにデータを格納してました。
第1世代(IRUKAの原型)
各ダイレクトリクルーティングメディアにログインして、スカウトするたびに、候補者データをスプレッドシートにコピペします。
例えば、現職、前職、スキル、年齢、出身大学などです。
コピペしたデータを、Kintoneのデータベースに格納して、分析に利用していました。
この地道な作業の結果、スカウトした候補者情報から、スカウトの質がわかるようになり、よかったものの、、、、
この時代はまさに作業量地獄。
このまま、人の手でスカウトするたびに、コピペしてたら作業量が沢山すぎて社員が辞めてしまう、、、その対策として
「候補者情報をワンボタンで抽出するツール」の開発がスタートしました。
開発当初はどのような体制でしたか?
宮田:開発がスタートしたのは2016年。まだ、私(宮田)と熊谷が入社する前の話です。
創業者の一人である三島(現CTO)からはじまり、途中で前任エンジニアが合流して、開発がスタートしました。
「候補者情報をワンボタンで抽出するツール」といっても、世の中には20種類以上のダイレクトリクルーティングメディアがあります。そのメディアすべてを対応するのは大変な開発です。
しかも、各メディアもアップデートされるので、その度に修正、修正の繰り返し。
本当に大変な開発です。そんな中、2020年3月に私(宮田)が開発チームにジョインしました。
開発チームは3人に!ついにリリースへ
宮田:私が入社したことで、チームは、三島さん(現CTO)、前任エンジニア、私(宮田)の3人体制になりました。
3人の日々の努力の結果、なんとかリリースにこぎつけた第2世代がコレです。
第2世代
第2世代(通称:KUJIRA)では、ワンボタンで候補者情報を抽出できるようになりました。
ワンボタン候補者情報抽出機能
全てのダイレクトリクルーティングメディアで、候補者情報をワンボタンで抽出可能になりました。
スカウトした候補者情報検索機能
一言でいうなら、「UIができた!」という点。様々なダイレクトリクルーティングメディアで抽出した候補者たちを、一つのデータベースで表示できます。
過去スカウトした候補者を検索可能なので、ポジションやスカウトメディア、所属企業などの様々な条件で、検索することで長期の採用にも利用できます。
スカウト情報分析機能
ポジション毎に、どのダイレクトリクルーティングメディアがマッチしているかがわかるようになりました。たとえば、「エンジニアだと、ビズリーチの返信率が○%、Wantedlyだと○%」などの情報が一箇所でわかるので、最適なメディア選びが楽になりました。
NGチェッカー
スカウトNGな候補者や、スカウトNG企業にスカウトを送ろうとすると、「NG候補者リストに登録している候補者です」というアラートがでます。他にも、「過去〇カ月前にスカウトした候補者です。スカウトしますか?」等の、重複したスカウト時にもアラートがでます。
宮田:この第2世代の候補者情報抽出ツールにより、社内のソーシングが飛躍的にあがりました。
【第2世代に実装された様々な便利機能(一部】
- 各種スカウトメディアでの候補者抽出機能
- 抽出した候補者の管理機能
- 翻訳機能
- マルチハイライト機能
- NG候補者チェッカー
- NG企業チェッカー
- 複数のスカウトメディアでのソーシング状況の見える化 etc
宮田:第2世代のリリースが完了し、めでたくプロジェクト終了の予定、だったのですが、、、
そんなとき当社の退職者から1通のメールが
退職したメンバーからのメールです。
退職して他社のソーサーとなったA君からメール
「KUJIRAが欲しいです!!!!!」
「転職してソーサーをやっているのですが、KUJIRAがないので、ソーシング時間が倍近くかかって困ってます。また、ダイレクトリクルーティングメディアを4サービス使っているのですが、データの集計が大変です。助けてほしく連絡しました。他社へのサービス提供はしてないのですか?」
KUJIRAは、社内のソーシング効率化のために開発ツールだったのですが、退職した元メンバーからこのような救援要請がきました。
「もしかしたら、社外のニードもある?」
そう考え、採用担当者を複数集めて、ソーシングにおける課題についてヒヤリングを実施することにしました。
採用担当者の声(一部)
宮田:採用担当者ヒヤリングの結果、以下の課題があることがわかりました。
- グループ会社はスカウトNGなのですが、間違えてスカウトしてしまうことが多々ある
複数のグループ会社を持つ企業に勤めているAさん。グループ会社に誤ってスカウトすると、大問題。毎回スカウトの度にチェックするので、大変な模様。 - ビズリーチ、Wantedly、Greenの3つのレポートを統合したい
IT系企業に所属の採用担当者Bさんは、毎月の採用定例にて、スカウト実績を一つのレポートにまとめて報告する必要があります。毎回各メディアからCSVをダウンロードして、Excelで加工して、大変な模様。 - 過去プロフィールを閲覧した人が表示されないようにしたい
過去職務経歴書を見てアンマッチと判断した人が、スカウト条件を入れるたびに毎回出てきて非効率! - スカウトした人(返信ない方も含む)を中長期でフォローアップしたい
スカウトを送ったらそのままになってしまい、フォローアップができていない。 - 複数のRPOを利用しているが、各RPOのパフォーマンスの計測が大変
複数のRPOを利用しており、様々なダイレクトリクルーティングメディアでスカウトをしているため、一人の候補者に同じ会社なのに一日10通送っていた!みたいなケースが多々ある。
どうやら、ニードがありそうです。
そこで、社外への展開を視野に入れた新プロジェクト「IRUKA」の開発がスタートしました。
開発は順調に進捗。しかし大問題が。。。
私(宮田)一人で開発は一気に進み、プロジェクトが開始されて、4ヶ月程度でリリースできるところまで来ました。
フロントもバックも経験があったので、意外とスムーズに進捗したのです。
そこで、リリース前に当社の採用担当の大出さんにテストユーザーになってもらい意見をもらいました。すると、
KUJIRAを使ってみてどうでした?
全然、採用担当者の気持ちがわかっていないツールですね。
がーん!!
宮田:そういえば、私、採用担当の気持ちがわからない。。。
私は、開発一筋でこれまでキャリアを積んできたため、開発については誰にも負けない自信があったのですが、いざ「UIUX」となると、不得意分野。
そんな、宮田さんのもとに現れたのが、熊谷さん。まさか彼が救世主となるとは。
採用インターンで修業をし、採用担当の気持ちがわかるUIUXデザインへ
宮田:2022年5月1日に入社した熊谷さん。建築業界の空調システム開発という、まったくの異業界、異業種から転職してきた彼は、まさにスポンジ状態。なんでも吸収する状態でした。
そこで、思い切って、私(宮田)の不得意分野であるUIUXの救世主になってもらうべく、熊谷さんを当社の採用担当にインターンという形で1ヶ月間送り出しました。
熊谷さん
採用担当としての1ヶ月間はいかがでしたか?
大変でした(笑)。想像以上に細かな作業が沢山あり、毎日コツコツやっても間に合わない。
採用担当は、通常業務が忙しくてダイレクトリクルーティングなんて、時間が取れないのが現実でした。
熊谷さんは、採用インターンで、採用担当の厳しい現実に直面し、UIUXの大半場な改善に乗り出しました。
それこそ、本当に細かいところからです。「プルダウンメニューにするべきか?」「ラジオボタンにするべきか?」のような小さなUIでも、ユーザー目線で開発に取り組みました。そして、
ついに出来上がった第3世代「IRUKA」
宮田さんの技術力と、熊谷さんのUIUX力が重なり合い、ついに生まれて「IRUKA」。
開発をする上で気を付けたところは?
「空気のようなツール」を目指しました(笑)。
「IRUKA最高!」というツールよりも、一日中触るツールですので、日々ノーストレスで触り続けられるツールを目指しました。
現在、複数のお客様にテストユースしてもらう段階ですが、今後も「空気のようなツール」を目指していきたいと思います!
一言でいうなら、ソーシングのスピードと質を飛躍的に向上させてくれるツールです。また分析もかなり楽になります。詳しくは記事の下にある機能一覧をみてくださいね。
今後「IRUKA」をどのように育てていきたいか教えてください。
宮田:ダイレクトリクルーティングを実施しているすべての企業に導入してもらいたいですね。
マッチしていない人にスカウトを送り続けてしまうと、候補者はだんだんとスカウトメールを見なくなってしまう。
そうなると、ダイレクトリクルーティング業界は衰退してしまうと思います。
IRUKAを使ってもらえれば、ソーシングが効率化し、一人一人の職務経歴書を見る時間や、面接の時間等に時間をさけるようになるので、いち早く浸透してもらいたいと願っています。
熊谷:今の採用担当者は、面接で候補者に向き合う時間、応募に至らなかった候補者をフォローする時間が、圧倒的に少ないと感じました。作業に忙殺されている(笑)。
これを解消するのが、開発チームの目標です。
IRUKAはその第一歩にすぎません。今後も、採用担当者の効率化ツールを次々と開発していきますので、みなさん楽しみにしていてください(笑)。
最後に、それぞれメッセージをお願いします!
宮田さんから熊谷さんへ
採用担当者の気持ちがわかる顧客に寄り添ったエンジニアです。
IRUKAは去年の6月(2022年6月)時点で、すでに主機能は動作するものの、UIUXが採用担当者の刺さる状態ではありませんでした。
そんな中、熊谷さんが入社してくれて、UIUXに重きを置き、沢山の修正をしてくれました。採用インターンにもいき、採用担当者の気持ちを理解できる人になってくれました。
私(宮田)の不得意な部分をカバーしてくれて、本当に助かっています。
今後は、フロントの開発はすべてお願いします!
熊谷さんから宮田さんへ
思い描く理想の先輩です!
エンジニア未経験の状態で、エンジニアになりたい、という想いだけで入社したので、宮田さんにはたくさんの迷惑をかけたと思います。
でも、宮田さんは、日々のもやもやや課題等、常日頃から気にかけてくれて、一緒に仕事をしていて本当に楽しいです。感謝しかありません。
ただ、、
エンジニアチームは偏食が多く、宮田さんは、毎日ポテトばかり食べてる。たまには野菜と魚を食べてほしい(笑)
完成した第3世代効率化ツール「IRUKA」の機能(一例)
ダイレクトリクルーティングメディアの候補者プロフィールを開いて、ボタンをクリックすると、候補者情報が抽出できます。20種類以上あるダイレクトリクルーティングメディアに対応中。
抽出した候補者をデータベースとして格納できます。たとえば「スカウトした候補者のExcel一覧が欲しい」場合はダウンロードが可能です。また、将来のタレントプールとして管理することもできます。
返信対応を効率化する様々な機能があります。
たとえば「スカウトする前に上司にレビューしてもらいたい」等の時に、複数のスカウトメディアを統合して、上司にレビューしてもらうことが可能です。
英語圏の候補者の職務経歴書を、瞬時で日本語に翻訳することが可能です。
必須条件のキーワードがある場合、単語を複数登録しておくと、職務経歴書内でハイライトされます。ソーシング効率化のために、実は意外と役立つ機能です。
「過去に不合格にしたからスカウトNG」「グループ会社なのでスカウトNG」の場合、登録しておくと、スカウトする際にアラートがでます。
過去にスカウトした経験のある候補者や応募に至らなかった候補者を検索して、再度スカウトすることが可能です。
複数のメディアを一つのグラフとして表現することが可能です。
最後に一言お願いします!
現在、ユーザーの皆さまからのフィードバックが、プロダクトをよりよくするうえで貴重な意見になっています。
ただいま、テストユーザーを募集していますので、お気軽にお問い合わせください。
45分の気軽な相談会を
開催しています
小砂子 佳陽
株式会社ダイレクトソーシングのインサイドセールス担当
DS社の初のインサイドセールス専任担当として2022年5月に入社。趣味は旅行先で地酒を飲むこと。
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