採用ノウハウ
2022.10.04

人材採用業界におけるマーケティング方法大公開

ダイレクトソーシング社では、人材業界では珍しく、アウトバウンドのコールドコールは一切実施せず、デジタルマーケティングのみでご契約をいただいています。

「良いサービスであれば、ご紹介とWebからの流入のみお客様が増えるはず」

という信念のもと、2015年創業当時から続けています。また、必要と考えていないサービスの営業電話は、評判を落とすだけではなく、人の大事な時間を奪う行為だと考え、このようなセールス方法にいたりました。

本記事では、弊社のマーケティング戦略と利用ツール、体制についてご説明させていただきます。

ペルソナ

弊社のお客様は「国内大手企業」「外資系企業」「ベンチャー企業」の3つの属性が中心です。各企業群ごとに採用課題がことなるため、適切なメッセージや情報提供をする必要があります。また、それぞれの属性について、情報収集行動もことなります。

弊社では、各ペルソナ毎に以下の情報を定義しています。

  • ペルソナ(基礎情報)
  • 情報収集行動
  • 定期購読
  • 採用課題
  • 弊社に求める解決策
  • コミュニケーションの方法
  • ミーティング頻度
  • 好きな言葉

例えばのイメージですが、ベンチャー企業の採用リーダーは、30代前半、Twitterで情報収集、ジャンプ世代など、それぞれのペルソナについて分析し、ペルソナにあわせたマーケティングを大事にしています。

マーケティング&セールスプロセス

マーケティング&セールスチームの体制

弊社のマーケティング&セールスチームでは以下の組織体制を引いています。

No職種名KPI
1マーケターアクセス数およびコンタクト数
2インサイドセールス商談数
3ソルーションセールス契約数

ライフサイクルステージ

Noステージ名称トリガー
1サブスクライバーメルマガ登録フォーム入力
2リードホワイトペーパダウンロードフォーム入力
3MQLオンラインセミナー参加者
4SQL料金/通常問合せフォーム入力

取引ステージ(起商後)

Noステージ名称トリガー
1相談会45分の採用相談会に参加
2商談商談実施
3契約手続き中見積・契約手続き中
4サービス提供準備サービス提供準備中
5契約契約

アクセス数

2020年6月から1年程度、株式会社才流に協力いただき、マーケティング強化を実施しました。現在は、一部ブログはクラウドワーカーにご協力いただいておりますが、基本的には内製化しています。

オーガニック検索

対応内容

基本的にはSEO対策が中心になります。具体的に言うと、Google等の検索エンジン上で、下記数字の最大化を目指します。※Google Search Consoleにて閲覧できます。

「合計表示回数」✕「CTR」=合計クリック数

  • 合計表示回数・・・検索ボリューム・ペルソナの検索クエリが影響
  • CTR・・・掲載順位・ページタイトル・メタディスクリプションが影響
No対応内容備考
1ブログ新規新規作成時は共起語・競合分析必須
2ブログ更新最新情報への更新・ワード最適化
3Noindex変更キーワードが重複するブログをNoindex
4ブログ統合キーワードが重複するブログを統合
5ページタイトル変更クリック率しやすいタイトルに変更
6サイトマップ更新Googleへのクロール依頼
7ページリンク挿入関連リンクを挿入することで回遊率アップ
8H1/H2/H3の整理
9メタディスクリプションの編集ユーザーがクリックしやすいディスクリプションを設定
10リンク切れの修正リンク切れはHubspotかGSCを利用
11ページスピードアップ画像圧縮/画像サイズの適正化
12被リンクの獲得他サイトからのリンクを増やす
13著者情報の強化著者情報を強化し、検索エンジンに伝える

利用ツール

No利用ツール備考
1Google Search Consolehttps://search.google.com/search-console
2Google Analyticshttps://analytics.google.com/analytics/web/
3Key word Maphttps://keywordmap.jp/seoresearch/
4Google Tag Managerhttps://tagmanager.google.com/

検索連動型広告

検索連動型広告については、弊社では内製化できておらず、株式会社キーワードマーケティング社にご協力いただいております。

対応内容

No対応内容備考
1業界特化型LP金融、商社、SaaS等、業界特化したLPを制作
2キーワード変更
3広告文の変更
4広告クリエイティブ変更

利用ツール

No利用ツール備考
1Google広告https://ads.google.com/aw/overview
2Key word Maphttps://keywordmap.jp/seoresearch/

オーガニックソーシャル

現在、弊社では。SNSのアカウントとして、Facebook、LinkedIn、Twitterを公式SNSとして運用しています。また、採用チームは、Twitterについて個人アカウントを作成し、各自の運用に任せてもらっています。

Hubspotを利用すると、Hubspotと接続したアカウントに対して、スケジューリングをして定期投稿が可能です。以前は、ホワイトペーパーの宣伝をこの機能を利用して発信していましたが、「いいね」や「シェア」の獲得があまりうまくいかなかったので、現在運用方法について検討中です。

対応内容

No対応内容備考
1SNSの定期投稿HubspotのSNS定期投稿機能を利用し、ホワイトペーパーの定期投稿を実施。
2Twitterの個人投稿採用チームによる個人Twitterアカウントから情報配信
3Facebookの投稿
4LinkedInの投稿
5Youtubeの投稿採用動画の配信に利用
6Instagramの投稿現在実施していないが、今後実施していきたい
7TikTokの投稿現在実施していない
8Eightの投稿

利用ツール

No利用ツール備考
1Facebookhttps://www.facebook.com/DirectsourcingJapan
2Twitterhttps://twitter.com/DSjp_official
3LinkedInhttps://www.linkedin.com/company/directsourcing
4Youtube
5Instagram
6TikTok
7Eighthttps://8card.net/c/148550

SNS広告

自社のセールスと採用の両方で、LinkedInとFacebookでSNS広告運用を実施しています。

対応内容

No対応内容備考
1LinkedInによる広告配信実施中
2Facebookによる広告配信実施中
3Twitterによる広告配信未実施
4youtubeによる広告配信未実施
5Instagramによる広告配信未実施
6TikTokによる広告配信未実施

利用ツール

No利用ツール備考
1Facebookhttps://www.facebook.com/DirectsourcingJapan
2Twitterhttps://twitter.com/DSjp_official
3LinkedInhttps://www.linkedin.com/company/directsourcing
4Youtube
5Instagram
6TikTok
7Eighthttps://8card.net/c/148550

Eメールマーケティング

一度、弊社でコンタクトしたことのあるユーザーに対するナーチャリング施策として実施しています。ただし、年々難易度が高くなっている印象です。弊社でもそうですが、emailを見ない方が明らかに増えています。必要な情報はemailからSlackなどに自動で流す方もいるため、いかにペルソナにあった重要な情報を提供するかが、重要になってきています。

弊社ではFORCASを利用し、ペルソナをタグでわけて、その方にあったメルマガ配信をHubspotで制御しています。

対応内容

No対応内容備考
1メルマガ(季節性)新卒採用などは時期により必要な情報が変わります。
2メルマガ(業界絞り)業界ごとに採用課題が違う
3メルマガ(職種絞り)職種ごとに採用課題が違う
4メルマガ(メディア紹介)新たなメディア等の情報を提供
5メルマガ(はじめてシリーズ)キャリア採用初心者向けのコンテンツ
6メルマガ(データ分析)スカウト媒体登録者数推移等
7ステップメールホワイトペーパーやコンテンツのステップ

利用ツール

No利用ツール備考
1Hubspothttps://www.facebook.com/DirectsourcingJapan
2FORCAShttps://www.forcas.com/

直接トラフィック

あまり耳慣れない言葉かもしれませんが、弊社が利用しているHubspotの流入経路に「直接トラフィック」というカテゴリがあります。Hubspotの定義によりますと、以下のように定義しています。

  • 訪問の参照URLが、特定されてEメールドメインまたはRSSリーダーである
  • 訪問者がウェブサイトURLをブラウザに直接入力したか、参照情報が失われた場合
  • 参照ドメインにSSL(https://)が含まれるが、あなたのドメインには含まれない。この場合、リファラーは除外されれ、このトラフィックは直接トラフィックとして分類されます。

基本的な対策はあまりありませんが、繰り返し利用される良質なコンテンツを作成することで、ブックマークからの流入を増やすことができます。

対応内容

No対応内容備考
1ブックマークされるブログ繰り返し参照するブログを作成する
2メンバの署名変更メンバのemail情報にHPのURLを入れてもらう

利用ツール

No利用ツール備考
1Hubspothttps://www.facebook.com/DirectsourcingJapan

リファーラル

他のメディアからの流入は、SEOの観点でも重要です。日本の人事部やPRtimes等はもちろんですが、他のブログに掲載依頼をお願いすることも有効です。

対応内容

No対応内容備考
1日本の人事部対応アクセス獲得のためのコンテンツ充実・投稿
2Note対応現在ISメンバーが実施中
3PRtimesデータ系のプラスリリース等を増加予定

利用ツール

No利用ツール備考
1日本の人事部https://jinjibu.jp/corporate/CP0004635/
2BIZHINT検討中
3notehttps://note.com/directsourcing
4PRtimeshttps://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/48284

セミナー

2020年前まではオフラインセミナーを中心に年間4回ほど実施していました。コロナがはじまった2020年はオンラインセミナーを中心に、毎月開催していました。コロナ当初はオンラインセミナーブームもあり集客に困ることはなかったのですが、

対応内容

No対応内容備考
1自社主催セミナーソーシングやブランディングのセミナー
2共同主催セミナーLinkedIn等とコラボセミナーを開催
3リクルーティングシフトスカウト媒体複数社によるコラボセミナー
4媒体主催セミナーHRカンファレンス等のセミナーにて登壇

利用ツール

No利用ツール備考
1Zoom ウェビナーhttps://explore.zoom.us/ja/products/webinars/

CTR

CTRの向上には、基本的に、フォーム項目の調整、ボタン色の調整がメインになります。弊社では、お客様のライフサイクルステージにあわせてフォームの項目を増やす方針をとっています。

対応内容

No対応内容備考
1フォーム項目の変更個人情報取得内容の増減
2フォームボタンの変更色によるABテストを実施。

利用ツール

No利用ツール備考
1Hubspotフォームのコントール

その他マーケティング環境

共通環境

マーケティングにおいて利用するMA、CMS、BI、分析ツール、データベース、フォーム、iPaaSは以下を利用しています。

No利用ツール備考
1WordPressHPのCMSとして利用
2Notion社内情報管理および採用ページに利用
3MIROオンラインホワイトボードサービス
4Hubspotマーケティングオートメーション
5ZapieriPaaS
6SPEEDA上場企業のリード分析に利用
7FORCAS非上場企業のリード分析に利用
8GoogleデータポータルBIツールとして利用
9AWS(BigQuery)採用関連のデータベース
10KUJIRADS開発のソーシング向けプラットフォーム
11DirectSchedulingDS開発の面接日程調整ツール
12Google フォームHubspotフォーム、ServeyMonkeyと併用
13SurveyMonkeyHubspotフォーム、Googleフォームと併用
14Google Apps Scriptアプリ開発

画像制作

ブログの画像や圧縮ソフトは以下を利用しています。

No利用ツール備考
1PIXTAhttps://pixta.jp/
2Photoshop
3Canvahttps://www.canva.com/
4Squooshhttps://squoosh.app/

採用メディア環境

マーケティングとは直接は関係ありませんが、DS社の採用としては以下を利用しています。

No利用ツール備考
1LinkedInhttps://www.linkedin.com/
2Wantedlyhttps://www.wantedly.com/enterprise/dashboard
3Bizreachhttps://cr-support.jp/login/
4Openworkhttps://recruiting.vorkers.com/login
5Eighthttps://8card.net/myhome

45分の気軽な相談会を
開催しています

竹村 朋晃

竹村 朋晃

株式会社ダイレクトソーシング CEO (プロフィールはこちらをクリック) 2005年に野村総合研究所に入社。損害保険システムの構築に従事。2015年11月より株式会社ダイレクトソーシングを立ち上げ。エンジニア経験者中心にデータドリブンリクルーティングを中心としたサービスを展開。

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