LInkedIn Student Career Week2026秋の設計図公開!
LinkedIn Student Career Week(LSCW)秋とは、春・夏で広がった学生の思考を「1社に絞り込み、決断する場」として設計された、年間プログラムの最終章です。2026年は10月26日〜31日に開催し、海外で行われる「即日内定型」のキャリアイベントの構造を参考に、事前応募・カジュアル面談から当日の選考までを一気通貫で行う「決断の場」を目指します。本記事は、社内メンバー・参加企業・学生が同じ絵を見て実践できるよう、LSCW秋の設計図(ブループリント)を内部資料のまま公開するものです。
春は「認知・興味」、夏は「海外留学生のグローバル接点」、そして秋は「行動・決断」。この記事では、LSCW全体のコンセプトと年間スケジュールを確認したうえで、秋で実現したい設計・システム・学生側の動き・企業側の動きを、具体的かつ実践可能な粒度で言語化します。
当社・株式会社ダイレクトソーシングは「内部向けの資料であっても、価値ある考えは公開する」主義です。本稿も、社内・運営メンバー向けの設計メモをそのまま開いています。三者(運営・企業・学生)が共通言語を持つこと自体が、秋の成功条件だと考えているためです。
✅ この記事でわかること
- LSCWの運営・企画に関わる社内/学生メンバーの方
- 秋に出展を検討している、または出展予定の企業の採用担当・経営者の方
- 秋の「SELECT人材」を目指す、参加予定の学生の方
- 新卒採用に「決断の場」をどう設計するかに関心のある方
目次
- 位置づけ:春=認知・興味、夏=海外留学生の接点、秋=行動・決断。秋は「1社に絞る」最終章。
- 参考モデル:海外型イベントの即断即決構造を、システムと事前面談で再現する。
- システム:学生ポータルで予約・スケジュール構築、企業ポータルでプロフィール閲覧・連絡、事前応募と特別オファー。
- 学生側:GPS-Academic受講・LinkedIn開設・ガクチカ・志望動機で「SELECT人材」になる。
- 企業側:1ヶ月前から応募受付・事前面談、当日は採用決定権者が同席し決断まで進める。
LSCWとは — 全体コンセプト
LSCWは、企業と学生がLinkedInを通じて「まっすぐ・フラットに」つながり、知名度や人気ランキングではなく“本当のマッチ”で出会うキャリアプラットフォームです。根底にあるのは「すべての人が、得意で好きなことに夢中になれば、日本はもっと面白く、生産性の高い国になる」という信念。人間の能力に高い低いがあるのではなく、あるのはマッチとアンマッチだけだと考えています。
学生が自分のキャリアの主導権を握る。
努力した企業が、本当にマッチする学生と出会える。
つながりと対話から、想定外の良い出会いが生まれる。
就職はゴールではない。出会い、また分岐していく。
この思想は、オンラインとオフラインを行き来する設計に落とし込まれています。事前にLinkedInでつながり、当日に対話し、事後も関係を続ける——この一連のループを丁寧に実行した企業が、優秀な層と確実に出会えるプラットフォームを目指しています。
LSCWの年間スケジュール
LSCWは、春・夏・秋の3シーズンを通じて、学生の認知から決断までを一気通貫で支える年間プログラムとして設計されています。各シーズンは、企業のLinkedIn Recruiterを用いたスカウト活動とも連動し、夏インターン → 海外本選考 → 国内本選考という採用フローに対応します。
| シーズン | 時期 | 対象・規模(年間設計目標) | 連動するスカウト |
|---|---|---|---|
| 春 Spring | 4月 | 全学年対象/30社×4,000名 | 夏インターン向け |
| 夏 Summer | 7月 | 海外留学生中心/15社×400名 | 海外本選考向け |
| 秋 Autumn | 10月 | 特別選考中心/30社×4,000名 | 国内本選考向け |
春・夏・秋のコンセプト
3つのシーズンは「知る → 広げる → 決める」という、学生の意思決定プロセスに沿って設計されています。
全学年対象。企業と学生がフラットにつながり、互いを知る。「知ってもらい、つながる」を意識した構成で、一方通行のメルマガではなく1to1のLinkedIn関係を築く。
海外留学経験者向け。対面メインセッション枠として、グローバル志向の学生と企業が出会う。海外での本選考に向けた接点づくりの場。
特別選考中心。春で認知・興味を持ち、夏インターンを経て志望度が高まった学生が、広がった思考を1社に絞り込む。国内本選考に直結する「決断の場」。
夏(LinkedIn Student Career Day 2026 Summer)は、2026年7月25日(土)に開催。海外大に在籍する学生を対象に、早期母集団形成と質の高い接点づくりを目的とした、対面メインのイベントです。
LSCW秋の全体像
LSCW秋は、2026年10月26日(月)〜31日(土)の6日間。前半はオンライン(Zoom)、最終日10月31日はオフライン(日比谷)で開催します。コンセプトは春から一貫して「候補者と企業がまっすぐ繋がる世界へ」。企業20社 × 学生1,000人規模を想定しています。
| 開催日時 | 2026年10月26日(月)〜 10月31日(土)/全6日間 |
| 開催形式 | 10/26〜10/30 オンライン(Zoom) + 10/31 オフライン(日比谷・予定) |
| 会場 | 日比谷フォートタワー 9F/10F/11F(東京都港区西新橋1-1-1) |
| コンセプト | 候補者と企業がまっすぐ繋がる世界へ(特別選考中心) |
| 規模 | 企業20社 × 学生1,000人(想定) |
なぜ秋は「決断の場」なのか
ファーストキャリアは、人生を大きく左右する最初の決断です。春で各企業の認知・興味を持ち、夏インターンを経て志望度がさらに高まった学生は、秋には「広がった思考を、今度は1社に絞り込む」フェーズに入ります。LSCW秋は、その決断を後押しする場として設計されています。
参考にするのは、海外型キャリアフォーラムの構造
海外で開催される、ある大規模な「即日内定型」のキャリアフォーラムでは、「学生はその日のうちに内定先を獲得しなければならない/企業は限られた滞在期間のなかで、決められた人数の内定を確保しなければならない」という構造が、即断即決を可能にしています。各社は採用権限を持つ役員を連れて行き、その日のうちにクローズする。海外留学中の日本人学生という明確なペルソナが集まる安心感が、それを支えています。タイパ(時間対効果)が重視される今の時代にもマッチした形です。
LSCW秋は、こうした海外型イベントの即断即決構造を、イベントシステムと事前面談のしくみによって国内本選考の文脈で再現しようとしています。次章から、その設計を具体的に見ていきます。
秋の設計:当日までに「決断の準備」を終える
LSCW秋の核心は、当日の前に応募・カジュアル面談・一次面接を済ませておくことです。イベントの約1ヶ月前から、システム上で各企業へ応募できるようにし、当日までに互いの相互理解を深めておく。これにより、当日10月31日は「初対面の説明会」ではなく「決断に向けた面談」の場になります。もちろん、当日のウォークイン(説明会を聞いてその場で面接)も歓迎します。
システム上では、学生からの応募も、企業からの特別オファーも双方向で送れる設計です。「待ちの採用」ではなく、企業の努力と学生の主体性の双方が、出会いを前に進めます。
システム設計:学生ポータルと企業ポータル
LSCW春でリリースしたイベントシステムを、秋では「事前選考」まで担えるよう拡張します。学生・企業それぞれのポータルが、予約から連絡、選考までを一気通貫で支えます。
- 「つながり歓迎人事」とLinkedInでつながる
- 出展ブースを時間別に予約
- 1日のスケジュールをシステム上で構築
- 3社以上のブース・2個以上のセミナーに登録しやすい導線
- 企業へ応募/特別オファーを受け取る
- イベント後に「気になる企業/最も気になる企業」をチェック
- 自社ブースを予約・参加した学生を一覧で把握
- プロフィール・ガクチカ・GPS-Academicスコア・TOEICを閲覧
- LinkedInでつながる/メール/電話で連絡
- 気になる学生へ特別オファーを送付
- 事前のカジュアル面談・一次面接を設定
このデータ連携により、企業は学生の人物像を事前に深く理解したうえで面談に臨めます。学生は、自分のガクチカや志望動機が企業に正しく伝わる前提で、対話に集中できます。
学生側の設計:「SELECT人材」になる道
LSCW秋で応募資格・特別オファーを得られる学生を「SELECT人材」と呼びます。SELECT人材になるための条件は、4つの行動です。
GPS-Academicの受講
思考力・人物特性を可視化する。
LinkedInアカウント開設
企業とフラットにつながる基盤。
ガクチカの記入
本質的な経験を言語化する。
志望動機の記入
なぜその企業かを明確にする。
これらは学生にとって負荷のある作業です。だからこそ運営は、メルマガやアプリを通じて、ガクチカ・志望動機・自己PRを書くアシストを提供します。さらに、過去にLSCWへ出展いただいた企業の人事にお願いし、オンラインセミナーを実施してもらうことも検討しています。
1・2年生のための「LSCW Open」
秋にも大学1・2年生は参加します。彼らにとっての秋は「LSCW Open」=認知・興味の場であり、いきなり決断を迫る場ではありません。引き続き、企業を体験できるブースのような場も必要です。一つのイベントのなかに「決断の層(SELECT人材)」と「これから知る層(Open)」が共存する——これがLSCW秋の全体像です。
企業側の設計:実践チェックリスト
企業がLSCW秋で成果を出すための鍵は、「1ヶ月前からの準備」と「当日の決断体制」です。当日に向けて、以下を実践してください。
☐ イベントの1ヶ月前から、システム上で学生の応募を受け付ける
☐ 気になる学生へ特別オファーを送る
☐ 事前にカジュアル面談・一次面接を済ませる、または当日のイベント予約を確保する
☐ 当日は採用決定権のある人(役員等)を必ず連れてくる
☐ 出展ブース・単独セミナーで、学生と本質的な対話の場をつくる
☐ 当日のウォークイン学生にも、説明会から面接へつなげる
- 事前に人物理解が進み、当日の意思決定が速い
- 採用決定権者の同席で、その場でクローズに近づける
- 知名度に関係なく、努力した分だけ出会いが増える
- 事前面談がないと、当日が説明会で終わってしまう
- 決定権者が不在だと、決断まで進まない
- 1ヶ月前の動き出しが遅いと母集団が確保できない
運営側の設計:1ヶ月前マイルストーン
運営は、イベントの1ヶ月前までに「出展企業の確定」と「学生の集客」を完了させる必要があります。そのうえで、春の参加学生に対し、秋のコンセプトを早めに伝えることが重要です。
☐ 1ヶ月前までに出展企業を確定する
☐ 1ヶ月前までに学生の集客を完了する
☐ 春の参加学生へ、秋のコンセプトをメルマガ・ブログ・LinkedIn発信で早期に共有
☐ SELECT人材化(GPS受講・LinkedIn開設・ガクチカ・志望動機)を促す導線を整える
☐ ガクチカ・志望動機・自己PRのアシスト(メルマガ・アプリ)を提供する
三者の役割まとめ
LSCW秋は、企業・運営・学生の三者がそれぞれの準備を完了させて初めて成立します。同じゴール(納得のいく決断)に向けて、各自の動きを揃えましょう。
1ヶ月前から応募受付・特別オファー・事前面談。当日は採用決定権者を同席させ、決断まで導く。
1ヶ月前までに出展確定・集客完了。春参加学生へ秋コンセプトを早期告知し、SELECT人材化を支援。
GPS受講・LinkedIn開設・ガクチカ・志望動機でSELECT人材に。応募/特別オファーを受け、事前面談に臨む。
おわりに — 設計図を公開する理由
LSCW秋は、システムや運営だけで成り立つものではありません。企業・運営・学生の三者が、同じ設計図を理解し、それぞれの場所で実践して初めて、「決断の場」が立ち上がります。だからこそ、私たちはこの設計図を社内に閉じず、公開しています。
就職はゴールではなく、川の流れのような人生の一場面です。その大切な分岐点で、学生と企業がフラットに出会い、納得のいく決断ができる場を——私たちはこれからもつくっていきます。この設計図が、関わるすべての人の共通言語になれば幸いです。
よくある質問(FAQ)

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竹村 朋晃
著者プロフィール 竹村 朋晃(Tomoaki Takemura)
株式会社ダイレクトソーシング 代表取締役CEO
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2005年に野村総合研究所に入社。大手損害保険会社のシステム設計・開発に従事し、エンジニアとしてのキャリアをスタート。 2015年、ダイレクトソーシングの可能性に着目し、株式会社ダイレクトソーシングを創業。データドリブンな採用を軸に、候補者データの構造化、スカウト改善、タレントプール構築などを通じて、累計500社以上の採用支援を行う。 2017年よりLinkedIn公式パートナーとして、日本企業へのLinkedIn活用を支援。2025年には「LinkedIn Student Career Week」を主催し、5,000名超の学生と40社超の企業をマッチングさせるなど、イベントプロデュースでも実績多数。 「Stand Alone Complex Society(個が独立し共創する社会)」の実現を掲げ、採用における価値創造を追求している。 趣味はウェイクボードとテニス。お台場在住。技術と営業を横断する“ハイブリッド人材”として、採用の進化に挑み続けている。
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