キャリトレ(Careertrek)とは?求人掲載方法、特徴、注意点を解説
※キャリトレは2022年12月にサービス終了いたしました。
キャリトレ(Careertrek)とは?求人掲載方法、特徴、注意点を解説
キャリトレ(Careertrek)をご存知ですか?
おもに20代の求職者が登録している転職サイトのキャリトレ。最近ではキャリトレの利用者が増えていますが、LinkedIn(リンクトイン)やWantedly(ウォンテッドリー)ほどの知名度があるわけではありません。
「キャリトレを知っているけど使っていない」
「キャリトレの運用上の注意点が分からないから不安」
「求人の掲載方法が分からないし、使い方も難しそう」
という採用担当者も多いのではないでしょうか。
本記事では、企業の採用担当者がキャリトレを気軽に使えるように、キャリトレの特徴や金額、注意点などを分かりやすくまとめました。
キャリトレをまだ活用されていない採用担当者や導入したけど使いこなせていない採用担当者は、この記事を参考に活用してください。
目次
「キャリトレ」とは20代向けダイレクトリクルーティングサービス
キャリトレの基本情報と特徴はこちらのとおりです。
ビズリーチが運営している
登録者数58万人
ダイレクトリクルーティングが行える
累計利用企業6,700社以上で大手企業も多数理由
ここでは、キャリトレについて基本情報と利用企業を紹介します。
「キャリトレ」の基本情報と登録者の特徴
キャリトレとは、(株)ビズリーチが運営する優秀な20代向けの転職サイトです。企業から候補者へ直接メッセージを送るダイレクトリクルーティングという採用手法が使えます。候補者が自社へ応募してくるのを待つのではなく「攻めの採用」がしたい企業におすすめです。
累計登録者数は58万人以上にのぼります。登録者のうち40%が20~24歳で45%が25~29歳です。登録者の属性で1番多い層は営業職の18%で、次いで販売・接客の16.4%です。
「キャリトレ」を利用している主な企業
導入企業の約72%が従業員数300名以下のスタートアップや中小企業ですが、三菱UFJ銀行や電通リテールマーケティング、IBMなどの大手企業も多数利用しています。累計利用社数は6,700社以上にのぼります。
2019年8月時点で、全体の約85%を関東の企業が占めていますが、年々地方企業の利用社数も増えています。
ビズリーチとは利用者年齢層が違う
(株)ビズリーチは「ビズリーチ」という転職サイトも運営しています。ビズリーチとキャリトレとの違いは、利用者の年齢層が異なることです。
ビズリーチはハイキャリアな40~50代の登録者がほとんどで、即戦力となる熟練したスキルを持っている求職者が多数を占めています。キャリトレは20代の登録者が85%ほどで、成長意欲のある若手人材がメインです。学歴は55%が四年制大学卒です。
キャリトレの特徴は5つ
キャリトレの特徴は、こちらの5つです。
人材データベースが検索可能
12カ月~利用可能
AIが採用要件にマッチする人材をレコメンド
スカウト機能が豊富
キャリトレのコンサルタントがサポート
それぞれ詳しく解説していきます。
人材データベースが検索できる
キャリトレの特徴はキャリトレの人材データベースが検索できることです。検索できる項目は大きく分けて「基本条件」と「詳細条件」があります。
基本条件:年齢・居住地・希望勤務地・最終ログイン日・求職者情報の閲覧履歴など
詳細条件:企業名・直近の離職期間・希望職種・希望業種・マネジメント経験の有無など
キャリトレが設定した出身大学ランクなどでも検索可能です。ターゲットとなる人材はリスト化して採用母集団として形成できます。採用母集団のURLは社内で共有可能なので、「企業全体で採用に取り組みたい」企業にも使い勝手がいい仕様です。現場とターゲット像を共有することで採用のミスマッチが防げます。
12カ月から使用可能
キャリトレは12カ月から使用可能で、1カ月の料金は5万円です。ビズリーチの利用がまだの企業を対象にキャンペーンを行っている時があり、その場合は6カ月からの利用が可能です。
若手ハイキャリア向け転職サイトのAMBI(アンビ)も利用期間は12カ月です。
AIが採用要件にマッチする人材をレコメンド
キャリトレの大きな特徴は、AIが採用要件にマッチする人材を自動的にレコメンドする機能です。自社の書類選考合格者と似ている経歴の人材や募集要項の条件にマッチする人材がダッシュボード上で表示されます。
気になった人材に「気になる」が無制限で送れるので、気軽に候補者へアプローチできます。
プラチナスカウトなど3種類のスカウト機能
スカウト機能は、プラチナスカウトとスカウト、優先スカウトの3種類があります。プラチナスカウトとは、自社の採用要件にマッチする人材へ「書類選考免除で面接に進める」ことを確約したスカウトメールのことです。送信数の上限は1カ月に1,400通で、ほかのダイレクトリクルーティングサービスと比べると送信可能数は多いです。
返信率をあげるコツは、自社に足あとをつけてくれた求職者や「気になる」を押してくれた求職者などにプラチナスカウトを送ることです。スカウトと優先スカウトに機能的差異はありませんが、AIが「自社にマッチする」と判断した人材へ自動的に送るスカウトメールが優先スカウトと分類されています。。
キャリトレのコンサルタントが運用方法をサポート
キャリトレの専属コンサルタントがキャリトレの運用方法をサポートしてくれます。求人作成の代行も行っています。候補者からの応募があった場合、リアルタイムでコンサルタントのslackに通知がいくので、迅速に次のアクションへつなげることができます。
はじめてキャリトレを利用する企業への立ち上げサポートは無料です。アカウント開設から求人作成、求人公開などを支援してくれます。サポート体制は電話・メール・チャットです。
キャリトレの料金は月額5万円と成果報酬
キャリトレの料金は月額5万円と成果報酬です。
例)ベーシックコース
料金:月額5万円+成功報酬(採用者の理論年収の20%)
理論年収の算出式を紹介します。
理想年収=月額固定給×12カ月+賞与算定基準額×前年度実績賞与支給月数
※ミニマムギャランティーは90万円です。
キャリトレの求人掲載方法
キャリトレの求人掲載方法を紹介します。キャリトレは利用期間内なら求人掲載数に上限がありません。1~2週間に1度は求人更新してプラチナスカウトメールを送ることが成功のポイントです。
求人掲載数は無制限
キャリトレは利用期間内なら無制限で求人が掲載できます。職種やポジションなどの制限もないため、複数の職種で募集をかけることが可能です。求人情報に写真を多数掲載することができるので、社員や社風の様子も伝えられます。掲載済みの求人情報は修正可能なため、足あと数などをチェックして改善を重ねましょう。
キャリトレ内で掲載される順位は支払い料金額の影響を受けません。求職者の行動データをもとに、マッチする求人が候補者の画面に表示されるシステムです。
定期的に求人更新しスカウトメールを送信する
ダイレクトリクルーティングを成功させるために、1~2週間の頻度で求人情報を更新するようにしましょう。求人情報の切り口を変えることで、今まで出会えなかった層と出会えます。求人更新をしたら「興味がある」の取得数などを比較検討し、どんな求人だと反応がいいかなどの情報を蓄積させて改善を重ねていくことをおすすめします。
返信率の高いスカウトメール文面作成のコツは、応募者の職歴にふれ、自社のどの部門で活躍できるかを具体的に書くことです。ブラック企業と思われないように9~18時の間に送信しましょう。
求人票の作成方法のコツ
求人票を作成するときコツを紹介します。求人票には求人タイトル、写真、企業からのメッセージ、仕事内容、応募条件、募集要項などを載せます。
求人タイトル
求人タイトルは候補者の目にとまりやすいインパクトのあるものにしましょう。「第二新卒歓迎」「マザーズ情報」「成長市場の〇〇」など、魅力的なキーワードを盛り込むとPVアップに効果が期待できます。
写真
自社の社員や社内の様子が伝わりやすい写真を掲載しましょう。20代の若手人材は会社を選ぶときに「社風や先輩社員の様子」を重視する傾向にあるからです。知名度の高い企業の場合は、自社のロゴ画像やロゴが大きく映っている社内の画像を使うと候補者の目にとまりやすくなります。
キャリトレの求人情報の一覧ページは社名や年収、求人タイトルより写真が1番大きく掲載されます。写真は厳選することをおすすめします。
企業からのメッセージ
企業からのメッセージは、求人タイトルの次に表示される部分です。事業内容・企業理念・経営方針・募集職種などを記載しましょう。キャリトレの場合、文字数は400~800文字程度でまとめる企業が多い傾向にあります。
求職者が知りたいことは、応募企業の「強みと魅力」「どのような人材を求めているか」です。企業からのメッセージを通して、これらを伝えましょう。
仕事内容
仕事の具体的な業務内容を紹介します。求職者のなかには「企業からのメッセージ」の欄は読まずに仕事内容から読み始める方もいます。そのため「仕事内容」を読むだけで求めている人材像が伝わるよう具体的に書きましょう。
リモートワークが可能な仕事なら、「可能な限りリモートワークも推奨しています」と盛り込みます。リモートワークの求人はニーズが高いです。
応募条件
応募条件欄に求める人材の条件を盛り込みます。学歴は「大卒以上」とロゴのようなマークで表示されます。
応募条件を書くときは箇条書きにしましょう。求職者が必須条件を整理しやすくなります。「・コンサルティング営業のご経験をお持ちの方」など、必要条件を3つほど記載します。必須条件がなければ『歓迎条件』『求める人物像』を設けて、欲しい人材像を書くようにします。
募集要項
募集要項には、就業時間・募集職種・募集背景・勤務地・雇用形態・特徴などを記載します。募集職種はロゴのようなマークで記載されます。
裁量労働制を適用する場合は、みなし労働時間とみなし残業代などについて記載しましょう。募集背景は詳しく書くほうが好ましいですが「事業拡大のため」とシンプルでも構いません。企業によっては、募集背景を「企業からのメッセージ」に書き込んで、募集要項に書かないところもあります。キャリトレは自社の募集要項に応じてアレンジしやすいことも魅力のサービスなので、状況に応じてカスタマイズ可能です。
振り返りレポートでPDCAを回す
キャリトレの特徴として「振り返りレポート」という効果測定のできる機能があります。前日0時までの動向をまとめて9時までに反映されます。募集にどれだけの効果があったかを振り返ってPDCAを回しましょう。
具体的には、月間のプラチナスカウトメール送信数や応募につながった経路などの分析が行えます。求人に「足あと」をつけた人数や「興味がある」を押してくれた人数、応募者数なども把握可能です。「この写真を使うと『足あと』が増える」「仕事内容はこの表現を使うと『興味がある』の人数が増える」など求人票作成の改善に活かしていきましょう。
キャリトレ利用の注意点
キャリトレを利用するときの注意点は「AIのレコメンド機能向上のためには工夫が必要」なことと「ダイレクトリクルーティングの運用に手間がかかる」ことです。詳しく解説します。
AIのレコメンド機能の精度アップは工夫が必要
AIのレコメンド機能の精度を上げるには、企業が選考活動を行う必要があります。AIは、企業の「書類選考を通した人材」「一次面接を設定した人材」などを学習するからです。選考活動を続ければ精度が上がっていき、自社専属のエージェントのような役割をしてくれます。
AIの精度向上のためにも応募を増やす工夫が大切です。応募を増やすには「採用ターゲットを明確にした求人票作成」がおすすめです。第二新卒向けの求人なら「未経験OK」や「スキルの高い仲間」「職場環境」などを打ち出しましょう。マネージャー候補は「裁量権」「社会的意義」を訴えます。
手間がかかる
ダイレクトリクルーティングの運用は、転職エージェントなどほかの採用手法と比べて手間がかかります。自社で候補者をピックアップして、一人ひとりにあったスカウトメールの文面を考える必要があるからです。その代わり、採用コストが低いうえにミスマッチは起きにくく、1度作った採用母集団を維持しやすいというメリットがあります。
キャリトレの場合、採用担当者ごとに候補者が絞り込めるので、複数人でサービスが運用しやすい傾向にあります。ダイレクトリクルーティングサービスの運用をする時間がない採用担当者は、運用代行企業への外注を検討してみてはいかがでしょうか。
キャリトレを使った採用事例
キャリトレを使った採用事例として「(株)バンダイナムコオンライン」と「(株)グッドパッチ」を紹介します。
株式会社バンダイナムコオンライン
(株)バンダイナムコオンラインは、オンラインゲームの企画開発を行うバンダイナムコグループのオンラインゲーム専業企業です。事業拡大に伴い、若手層を採用するためキャリトレを導入しました。
事業基盤を支えるバックオフィス部門の人材を求め、直近1年で4職種4名の採用に成功しています。成功した秘訣は「面談回数」を多数設けたことで採用のミスマッチを防いだことです。
株式会社グッドパッチ
(株)グッドパッチは、UI/UX領域に特化したデザイン企業です。待ちの採用でなく攻めの採用が行いたいと考え、キャリトレを導入しました。
導入前の課題は、採用要件を満たすデザイナーと出会えないことでした。導入後は、採用要件を満たす人材に同社からアプローチがかけられるようになり、UI/UXのデザイナーを複数名採用しています。成功の秘訣は、半年以上の継続的な運用でアプローチ方法に改善を重ねたことです。
キャリトレは評価の高いダイレクトリクルーティングサービス
キャリトレの求人掲載方法から特徴、注意点を紹介しました。キャリトレは優秀な20代の採用を得意とするダイレクトリクルーティングサービスです。企業自らが成長意欲の強い20代を探すことができ、AIのレコメンド機能によりスピード感のある採用を実現します。
キャリトレに登録している20代は仕事へ「挑戦」と「やりがい」を求めています。低コストで若手優秀層獲得につながるキャリトレを導入しませんか。
弊社では、さまざまなダイレクト採用メディアの比較検討導入・運用支援を行う事業を専門としています。
以下資料では、各メディアの特徴などをPDFにてまとめておりますので、興味がある方は以下からダウンロードしてください。
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安井
飲食系ITベンチャーにてマーケティングを担当後、株式会社ダイレクトソーシングに転職。 カスタマーサクセスとしてコンサルティング業界やエンジニア業界を中心にダイレクトメディアを活用した調査・スカウトを実施。 現在は前職の経験とカスタマーサクセスにて顧客との対面で得た知見・市場感を元に、マーケティング業務全般を担当。
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