ダイレクトメディア(新卒)
2022.09.21

dodaキャンパスとは?新卒採用のための効果的な活用方法を解説

dodaキャンパスとは?新卒採用のための効果的な活用方法を解説
dodaといえば、中途採用というイメージをお持ちの人事部長・採用担当者の方も多いのではないでしょうか。dodaはパーソル株式会社が運営する中途向けのサービスとして有名ですが、転職サイト・エージェントサービス・派遣以外に、新卒向けのサービスも行っています。
新卒向けには新卒向けのエージェントサービスや、今回ご紹介する「dodaキャンパス」というダイレクトリクルーティングサービスを展開しています。
近年の新卒の採用環境の特徴としては、新型コロナウイルス感染予防の観点でインターンやリクルーターを活用した新卒採用活動が難しくなっています。そこで、採用の質と量を担保する方法として注目を集めているのが、中途採用でも活用されてきたダイレクトリクルーティングサービスです。
ダイレクトリクルーティングサービスは、企業の人事が欲しい学生にピンポイントでアプローチできるため、大多数の人材とのやりとりは発生しません。そのため、効率的に欲しい人材を採用できる方法として注目されています。
本記事では、新卒向けダイレクトリクルーティングサービス『dodaキャンパス』の特徴と解決できる採用課題、利用の流れや活用方法をまとめてご紹介します。

目次

1. dodaキャンパスとは サービスの特徴を紹介

dodaキャンパスは、パーソルキャリア株式会社(旧株式会社インテリジェンス)とベネッセホールディングスとの合弁会社ベネッセi-キャリアが提供する、新卒採用者向け「成長支援型のダイレクトリクルーティングサービス」です。

1−1. 新卒向けダイレクトリクルーティングサービス

新卒向けダイレクトリクルーティングサービスは、従来の就職サイトとは異なり、企業が採用したい学生に直接スカウトでアプローチできるという特徴があります。
近年企業が抱えている悩みは、新型コロナウイルスの感染拡大により優秀な学生が獲得できないこと。就職サイトでは採用できない人材に、直接アプローチする採用活動ができます。
中途の若手エンジニア採用などでもコロナ禍によって採用活動がしづらくなったことによって、ヘッドハンティング会社に若手エンジニア採用のオファーが殺到している状況です。このように将来有望と考えられる候補人材に対して今、新卒の段階でアプローチできることは今後の採用活動を楽にしてくれる可能性が高いといえます。

1−2. 国内最大規模の学生データベース

dodaキャンパスは2017年7月から学生の先行登録を開始し、サービス開始当初から大手企業(パナソニック、ヤフー、日産自動車、関西電力ほか)が3,300社も契約していたことで、学生からも注目が集まっていました。2020年5月時点の登録者数は、356,000名(21~24年卒)。登録企業数は、6,800社にものぼります。

1−3. 大学1,2年生から優秀な人材にアプローチできる

大学1年生から登録可能となっているため、早くから自社や業界などの魅力を伝えられます。また、大学2年生からは直接オファーも可能。早くから就職活動を見据えて動いている、優秀な学生と接触できます。

1−4. 定額でコストを抑えられる

dodaキャンパスは2年次の3月~4年次の期間中、定額60万円(税別)でオファーが可能です。また、何名内定が出ても、追加費用が発生しません。通常優秀な人材へのアプローチにはその分採用費がかかるものですが、定額制のため他の採用活動費用を圧迫せずに活動できる点もdodaキャンパスの持つ大きな特徴のひとつです。

1−5. 豊富な検索軸でこれまでアプローチできなかった人材にもリーチできる

学生の基本情報である大学名・学部・学科・ゼミ・現住所・志望業界などはもちろん、学生が登録している適性検査やサークル・留学・インターン・ボランティアなどの経験の内容からも、学生検索ができます。
これまではアプローチできていなかった新たな採用候補を見つけ、リーチすることも可能です。

2. dodaキャンパスの利用で解決できる企業の採用課題とは?

新卒向けダイレクトリクルーティングサービスのdodaキャンパスを利用すると、企業のどんな採用課題が解決できる可能性があるのか、3つに分けてご紹介します。

2−1. 認知の拡大

まずは自社の認知拡大です。大企業でもBtoB事業を行っていれば学生からの認知が低いことも多く、思ったような人材が採用できていない場合もあるでしょう。しかし、dodaキャンパスであれば、1年生から自社や業界について知ってもらうことができるため、認知拡大を図るには適したサービスといえます。

2−2. 早期に動く優秀な人材の囲い込み

自分の将来を決めるときに長く働ける仕事を選びたいと真剣に取り組む層は、大学1,2年生から業界・企業研究やインターン、ダイレクトリクルーティングサイトへの登録などを始めています。
dodaキャンパスは通常の就職サイトとは異なり、大学1,2年生であっても多くの情報に触れられるというメリットがあります。そのため、早期に動く優秀な人材が多数登録しています。

2−3. インターン・リクルーター活動の代替

コロナ禍で難しくなったインターンやリクルーター活動の代わりに、直接アプローチできる採用手法としてdodaキャンパスを活用できます。長期間かけて自社への興味や応募動機を形成することも可能。オフラインでは接触しづらい時期においても、オンラインで直接アプローチできる方法です。

3. dodaキャンパス利用時の流れ

では実際に、企業がdodaキャンパスを利用するときの流れをご説明します。

3−1. お問い合わせフォームor電話にて問い合わせ

dodaキャンパスのお問い合わせフォーム、もしくは電話にて問い合わせを行います。

3−2. お申し込み・審査

dodaキャンパス側から連絡がきたら「利用申込書」を提出し、dodaキャンパスに申し込みを行います。その後審査を通過すれば、アカウント発行となります。

3−3. アカウント発行・利用開始

審査通過後にdodaキャンパスの管理画面アカウント(ID・パスワード)が発行され、ログイン・企業情報の入力をすれば、利用開始可能です。

3−4. 学生を検索し、オファーを送付

さまざまな条件で学生を検索し、情報の閲覧、オファーの送付もできます。

3−5. 学生がオファーを承認

学生側は、企業からのオファーを承認するか辞退するかを選べます。学生がオファーを承認すれば、企業はその学生にdodaキャンパスのメッセージパネルで選考の案内などを送付可能です。
逆にオファーを辞退された場合は、dodaキャンパスのメッセージパネルで連絡ができなくなります。学生からの返信期限は1週間以内となっていて、期限を過ぎるとオファーは自動でキャンセルとなります。

3−6. 連絡を取り、選考開始

その後メッセージパネルで連絡を取り、選考を開始します。

3−7. 内々定出し・承諾

dodaキャンパス上では、最終選考に合格した学生に内々定通知を送れます。内々定を学生が承諾したら、企業が内々定承諾報告をdodaキャンパスに申請。すると、学生が事務局からのお祝いギフトを受け取れるようになります。ギフトを受け取った学生はdodaキャンパス上のステータスが就活終了となり、他企業からdodaキャンパス上でアプローチが不可能な状態となります。

4 dodaキャンパスの効果的な活用方法

最後に、dodaキャンパスの効果的な活用方法についてご紹介します。ダイレクトリクルーティングを検討しているのであれば、ぜひ参考にしてみてください。

4−1. 自社の活躍人材の共通点を洗い出す

まずは、自社で活躍している人材の共通点を洗い出しましょう。優秀な人材は残してきた成績や学歴などでもある程度図れますが、その人材が自社で活躍できるかどうかは企業理念や風土にマッチしているかどうかが影響することも多いです。
必要な優秀さはもちろんですが、どのようなマインドで仕事に取り組む人が活躍できる会社なのかを改めて把握しておく必要があります。
例えば、「会社の意向を頭に置きながらも、新たな可能性を模索して提案できる人」が欲しいのであれば、そういった人材がどういう人生を歩んできたかなど共通する部分を把握しておき、欲しい学生のペルソナ設定に役立てていきましょう。

4−2. 欲しい学生のペルソナを明確に定める

dodaキャンパスを効果的に活用するには、自社の活躍人材の中で通常の採用活動では採用できていない層、つまりdodaキャンパスでアプローチすべきペルソナを明確に定めることが重要です。
これが明確に定められていないと、通常採用とペルソナが重なって効果的な活用ができない、狙ったペルソナではない人が集まってくるなど、本来目的とは異なる結果を生む可能性があります。

4−3. ペルソナに魅力を感じてもらえる自社の特徴を洗い出す

ペルソナが判明したら、そういったペルソナが魅力的に感じる自社の特徴を洗い出していきましょう。「会社の意向を頭に置きながらも、新たな可能性を模索して提案できる人」の場合は、自ら考え、発信していく文化があることなどを魅力に感じるかもしれません。
ペルソナに該当する活躍人材に、魅力的に感じる自社の文化や風土、働き方などをヒアリングしておくと、より魅力を感じてもらいやすくなるでしょう。

4−4. 必要な採用業務を担当できる人員計画を立てるor外注する

そのペルソナの人材をdodaキャンパスで何名採用する必要があるのか、歩留まりから逆算してその人数の採用にどれほどの時間・人数が必要なのかを計算し、人員計画を立ててください。
自社で賄うことが難しいのであれば、ダイレクトリクルーティングのアウトソース企業に採用したい人数やかかる時間、動き出しの時期などを相談し、計画を立てておきましょう。

4−5. 学生の年次ごとに目的別の訴求内容を設計する

ペルソナに該当する何年卒の人材をどのくらい採用するのかによって、訴求すべき内容が異なってきます。そのため、◯◯年卒(現在3年生)は◯◯名、翌年の◯◯年卒(現在2年生)は◯◯名、その翌年の◯◯年卒(現在1年生)は◯◯名と数カ年に渡って計画をしておきましょう。
年次によって興味を持つ段階が異なるため、その時期の思考を想像して訴求内容を設計していきます。例えば、現1年生には業界に興味を抱いてもらうために、業界の仕事メインのオリエンテーション、2年生には実務も少し体験できるワーク、3年生には本格的な実務を体験できるインターン、働き方がイメージできる説明会の開催など。
自社にいる新卒の人材に年次ごとに興味を持つ対象の変化をヒアリングしておくと、より訴求内容を設計しやすくなるでしょう。

4−6. dodaキャンパスの豊富な検索軸でピンポイントにアプローチ

dodaキャンパスには豊富な検索軸があるため、ペルソナに該当する人材を検索し、ピンポイントにアプローチできます。魅力に感じる自社の文化や風土、働き方などのヒアリングと年次ごとの興味の変化を掛け合わせてスカウトの文章を作成していきましょう。
できれば、複数の原稿を用意してA/Bテストをし、精度を高めていくようにすると、dodaキャンパスを効果的に活用できます。求めるペルソナに該当する人材を見つける方法を身につければ、今後別ペルソナをdodaキャンパスで採用したいと考えたときにも活かせるはずです。
まずは狙ったペルソナを採用できる方法を知り、自社の採用力を上げていきましょう。

まとめ

新卒採用でも、近年注目を集めているダイレクトリクルーティングサービス。その中でも大手人材総合サービスを行う、パーソル株式会社が展開する「dodaキャンパス」のサービス内容や効果的な活用方法をご紹介しました。
dodaキャンパスは登録学生数が21~24年卒あわせて356,000名と非常に多く、早期に就職活動を始めている学生にアプローチできる、貴重なサービスです。知名度がある企業だけしか応募が集まらないシステムではありませんし、活用することで自社の工夫次第で狙った人材を採用できるノウハウを身につけることもできます。
現状の採用活動で「狙った人材が採用できていない」、「大手ではあるものの、toBのサービスで知名度が低く採用したい層を競合に取られている」などの悩みを抱えているならば、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
本記事が新しい採用手法を模索する、多くの人事部の方の参考になれば幸いです。

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安井

安井

飲食系ITベンチャーにてマーケティングを担当後、株式会社ダイレクトソーシングに転職。 カスタマーサクセスとしてコンサルティング業界やエンジニア業界を中心にダイレクトメディアを活用した調査・スカウトを実施。 現在は前職の経験とカスタマーサクセスにて顧客との対面で得た知見・市場感を元に、マーケティング業務全般を担当。

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