【2025年最新版】LinkedIn(リンクトイン)とは?使い方・活用方法を公式パートナーが解説

世界で12億人、日本でも400万人以上が利用中!
転職・情報発信・人脈形成・採用など、ビジネスのあらゆるシーンで使えるSNSとして注目を集めているのが「LinkedIn(リンクトイン)」です。
とはいえ、「LinkedIn、聞いたことはあるけど、どう活用すれば良いかわからない…」
そう感じている方も多いのではないでしょうか?
本記事では、LinkedIn公式パートナーであるダイレクトソーシングが、採用・転職・情報発信におけるLinkedInの使い方をわかりやすくご紹介します。
✅ この記事でわかること
- LinkedInを使って転職活動を始めたい方
- LinkedInで優秀な人材を採用したい企業の採用担当者
LinkedInの基本から、機能、メリット・デメリット、活用事例、導入ステップまで、この1記事で全体像がつかめます。
時間がない方は、以下から 無料でダウンロードできる「LinkedIn早わかりガイド」 をぜひご活用ください。
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LinkedInの特徴/ユーザー層・利用企業/採用担当者向けの機能 等

目次
LinkedInとは?特徴・歴史・採用活用の全体像
転職、情報発信、人脈形成など、グローバルに活躍するビジネスパーソンにとって“当たり前の存在”となりつつあります。
日本でも外資系企業や成長企業を中心に導入が進んでおり、今や採用の現場にも欠かせないツールのひとつ。
この章では、LinkedInの基本情報から、企業の採用への活用方法、導入ステップまでをわかりやすく整理してご紹介します。
LinkedIn(リンクトイン)の基本情報
2-1. LinkedInの歴史と世界利用者数(12億人以上)
SNSの種類 | ユーザー数 | ユーザー層 | 特徴 |
---|---|---|---|
6,170万人(世界:30億人) | 40〜50代 | プライベート情報 | |
X(旧Twitter) | 7,090万人(世界:6億人) | 30〜40代 | ほぼ匿名 |
5,545万人(世界:15億人) | 20〜30代 | プライベート情報 | |
462万人(世界:12億人) | ビジネスパーソン | 役職・職歴・スキルなどのビジネス情報 |
世界中で12億人を超えるユーザーが活用するLinkedIn(リンクトイン)は、ビジネスに特化したSNSです。
転職活動から情報発信、ネットワーキングまで、グローバルなビジネスシーンで活躍する人にとって、今や必須のツールと言えるでしょう。
LinkedInはアメリカ発のビジネスSNSの1つで、2003年に正式リリースされ、すでに20年以上の歴史があります。
他のSNS(Facebook、X等)と比較しても早期に登場したことから、プロフェッショナルネットワーキング分野における先駆的な存在です。
設立者のリード・ホフマンはPayPal創設メンバーの1人で、「PayPalマフィア」とも称される著名起業家です。
彼の著書『Blitzscaling』でも語られるように、LinkedInはEconomic Graph(エコノミックグラフ)という構想を体現するプラットフォームとして、ビジネスと人材の可視化・最適化を目指しています。
2016年にはMicrosoft社によって260億ドルで買収され、以後もLinkedInは企業や求職者にとって不可欠な存在となり続けています。
2025年には世界の登録ユーザーが12億人を突破し、その利用者数は現在も1秒に2人のペースで増加しています。
LinkedInのSNSとしての主な機能は以下の通りです。
LinkedIn(リンクトイン)でできること
- 本名で登録し、同僚や取引先とビジネス上の関係を築ける
- タイムライン上で投稿・情報収集ができる
- ダイレクトメッセージ(DM)でのやり取りが可能
こうした機能はFacebookやXなどと類似していますが、「ビジネス上の相手に限定してつながる」ことが最大の違いであり、LinkedIn独自の強みです。
<LinkedIn企業データ(2024年版)>
そんなLinkedInは、ビジネス特化型SNSとしての機能だけでなく、世界中で急速に存在感を高めているグローバル企業でもあります。
ここでは、LinkedInの事業規模や最新の成長指標をご紹介します。
これらの数字は、LinkedInが単なるSNSの枠を超え、グローバル経済に深く根付いたプラットフォームであることを示しています。
<LinkedIn エコノミックグラフ構成要素>
このように、LinkedInではメンバー・企業・スキル・教育機関などがリアルタイムでつながり合う「エコノミックグラフ」を形成しています。
これは単なるユーザーベースではなく、経済全体を可視化する情報基盤として、あらゆるビジネスやキャリアの活動を支えています。
2-2. LinkedInの読み方・日本法人の概要
「リンクドイン」と誤って発音されることが多いですが、正式なカタカナ表記は「リンクトイン」です。
また、提案資料・ポスター・イベント什器・メディア出演などでLinkedInの表記やロゴを使用する際には正確性が求められます。社名やサービス名は「LinkedIn」で統一されており、誤記・誤発音にはご注意ください。
✅ 正しい・誤ったLinkedInの表記例
日本法人は「リンクトイン・ジャパン株式会社」として東京都港区六本木に本社を構えています。
🏢 リンクトイン・ジャパン株式会社|会社概要
- 本社所在地
- 東京都港区赤坂9-7-2 東京ミッドタウンタワー8階
- 代表者名
- 田中 若菜
- 設立
- 2011年10月
外資系企業や成長企業を中心に国内展開を進めており、採用支援やブランディング支援に注力しています。
株式会社ダイレクトソーシングは、“日本初のリンクトイン・ジャパン公式パートナー企業”として、LinkedInを活用した法人向けの採用・ブランディング支援を多数手がけています。
<ロゴ利用時の注意点>
LinkedInのロゴを使用する際は、公式ブランドガイドラインを必ずご確認ください。
カスタマイズ利用などを行う場合は、以下の連絡先へお問い合わせください:
[email protected]
ロゴの使用方法やガイドラインの詳細はこちら:
LinkedIn Brand Guidelines | LinkedIn
ご興味のある方は、以下の専用フォームよりお気軽にお問い合わせください。
2-3. LinkedInのグローバルユーザー数と成長トレンド
世界最大級のビジネス特化型SNSであるLinkedInは、特にアメリカ、インド、ブラジルを中心に広く利用されており、海外では転職経路の約4割がLinkedIn経由とも言われるほど、ビジネスシーンにおいて大きな影響力を持つプラットフォームです。LinkedIn社は毎年ターゲット市場を定め、そこにマーケティング投資を集中させる戦略を取っており、このアプローチによりグローバルでのユーザー数は年々着実に増加しています。
一方で、日本におけるLinkedInの知名度や利用率はまだ海外と比べて低く、特に採用ツールとしての活用は十分に浸透していないのが現状です。しかしこれは裏を返せば、LinkedInを採用戦略に取り入れることが、競合の少ない“穴場”チャネルとして優位性を発揮できるチャンスでもあります。
日本国内でも徐々に、ビジネスパーソンやグローバル志向の転職希望者を中心に利用が広がっており、今後は企業・個人双方にとって重要なプラットフォームとしての定着が期待されています。
国別 LinkedIn ユーザー数・普及率データ(2024年版)
世界中でのLinkedInの登録者数と人口を比較し、最も普及している国をランキング形式で紹介します。
以降の国を表示
国別 LinkedIn 普及率ランキング(TOP5)
世界のLinkedInユーザー数と人口を比較すると、トップ5は以下になります。
順位 | 国名 | ユーザー数 | 人口 | 普及率 |
---|---|---|---|---|
🥇 1位 | デンマーク | 500万人 | 590万人 | 84.75% |
🥈 2位 | アラブ首長国連邦 | 800万人 | 950万人 | 84.21% |
🥉 3位 | アメリカ | 2億3,000万人 | 3億3,400万人 | 68.86% |
4位 | カナダ | 2,500万人 | 3,900万人 | 64.10% |
5位 | オランダ | 1,100万人 | 1,800万人 | 61.11% |
デンマークやUAE、アメリカなどの国々では、LinkedInがビジネスにおけるスタンダードツールとして浸透しており、登録率は60〜80%超と非常に高い水準を誇ります。これらの国では、採用活動だけでなく、キャリア構築・営業・情報発信など、多目的にLinkedInが活用されています。
特に欧米・中東の一部では、LinkedInプロフィールが履歴書代わりとなり、企業・人材の評価基準の一部として定着しています。日本やアジア諸国でも今後この潮流に追いつくかどうかが、採用・ブランディング戦略において重要な分岐点となるでしょう。
📉 LinkedIn 普及率 ワースト5(国別比較)
人口に対してLinkedInの利用が最も少ない国を、普及率の低い順に紹介します。
順位 | 国名 | ユーザー数 | 人口 | 普及率 |
---|---|---|---|---|
😢 1位 | 日本 | 400万人 | 1億2,400万人 | 3.23% |
2位 | ナイジェリア | 1,000万人 | 2億2,300万人 | 4.48% |
3位 | ケニア | 400万人 | 5,400万人 | 7.41% |
4位 | 韓国 | 400万人 | 5,200万人 | 7.69% |
5位 | エジプト | 1,100万人 | 1億1,200万人 | 9.82% |
日本をはじめとする一部の国では、LinkedInの普及率が依然として低い状況にあります。特に日本の登録率はわずか3.23%と、グローバル基準と比較しても非常に低水準です。これは実名制SNSに対する文化的なハードルや、採用・キャリア活動におけるSNS活用の遅れが背景にあると考えられます。
しかし、だからこそ今LinkedInを活用することで、「競合が少ないチャネル」としての優位性を発揮できるチャンスがあります。企業ブランディングや採用の観点でも、今後の伸びしろに注目すべきです。
LinkedInを活用している人の属性(グローバル編)
世界中で12億人以上が登録しているLinkedInは、単なる「登録者数の多いSNS」ではなく、多様なビジネス層が集まるグローバルプラットフォームです。
地域・業界・役職・会社規模など、あらゆる属性のプロフェッショナルが参加しており、
特に意思決定層・グローバル人材との接点を築きやすい点が大きな特徴です。
以下では、LinkedInに登録しているユーザーの属性を、国・地域別の分布、会社規模、業界、役職別に整理してご紹介します。
地域別割合(グローバル)
地域 | 割合(%) |
---|---|
アジア | 28% |
ヨーロッパ | 26% |
アメリカ地域 | 24% |
中南米 | 16% |
中東・北アフリカ | 6% |
会社規模別割合(グローバル)
会社規模 | 割合(%) |
---|---|
〜200人 | 39% |
201〜5,000人 | 35% |
5,001人〜 | 35% |
業界別割合(グローバル)
業界 | 割合(%) |
---|---|
コンサルティング | 25% |
製造 | 18% |
IT&メディア | 12% |
金融サービス | 10% |
教育サービス | 7% |
役職別割合(グローバル)
役職層 | 割合(%) |
---|---|
上級意思決定者 | 18% |
意思決定権者 | 34% |
エントリー | 28% |
LinkedInを活用している人の属性(日本国内編)
日本国内のLinkedInユーザーは現在400万人を超え、首都圏やグローバル志向のビジネス層を中心に着実に拡大しています。
外資系企業や成長企業の採用チャネルとして注目される一方で、利用者の属性には明確な偏りも見られます。
以下では、地域・業界・職種・役職の4つの観点から、日本におけるLinkedInのユーザー傾向を整理します。
地域別割合(日本)
地域 | 割合(%) |
---|---|
東京エリア | 30.6% |
大阪エリア | 3.8% |
名古屋エリア | 1.9% |
神戸エリア | 1.4% |
福岡エリア | 0.1% |
業界別割合(日本)
業界 | 割合(%) |
---|---|
コンサルティング | 33% |
製造 | 23% |
IT&メディア | 6% |
金融サービス | 9% |
教育サービス | 6% |
職種別割合(日本)
職種 | 割合(%) |
---|---|
ビジネス開発 | 20% |
セールス | 13% |
エンジニア | 12% |
IT | 9% |
マーケティング | 6% |
役職別割合(日本)
役職層 | 割合(%) |
---|---|
上級意思決定者 | 24% |
意思決定権者 | 35% |
エントリー | 25% |
2-4. 日本のLinkedInユーザー数と今後の成長見通し
現在、日本国内におけるLinkedInのユーザー数は約400万人にのぼります。これは、国内大手の転職プラットフォームであるビズリーチ(約270万人)を上回る規模であり、利用者数は年々着実に拡大しています。特に、外資系企業に勤めるビジネスパーソンや、グローバル志向の高いエンジニア層を中心に広がりを見せています。
サービス | ユーザータイプ | 登録数(国内) | 属性 | 費用体系 |
---|---|---|---|---|
潜在層 | 400万人以上(世界12億人) | グローバル・全方位 | 基本利用料 | |
ビズリーチ | 顕在層 | 270万人以上 | 全方位型 | 基本利用料+成果報酬型 |
Wantedly | 潜在層 | 300万人以上 | 20〜30代の若手 | 基本利用料 |
OpenWork | 潜在層 | 390万人以上 | 20〜30代の若手 | 成果報酬型 |
リクルートダイレクトスカウト | 顕在層 | 非公開 | 全方位型 | 成果報酬型 |
doda Recruiters | 顕在層 | 237万人以上 | 全方位型 | 基本利用料 |
Eight Career Design | 潜在層 | 300万人以上 | 全方位型 | ― |
2017年11月から2022年4月まで、村上臣氏がLinkedIn Japanの代表を務めました。テレビやビジネス誌、業界イベントなど多様な場面で情報発信を行い、日本市場におけるLinkedInの認知拡大に大きく貢献しました。著書『転職2.0』でも知られる村上氏は、大学でのキャリア講演などを通じて、学生層への普及にも力を注いでいました。
その後2023年には、元Google執行役員の田中若菜氏がLinkedIn Japanの代表に就任。国内初の女性代表として注目を集め、リスキリング支援やキャリア開発領域における取り組みを牽引しています。田中氏のリーダーシップのもと、LinkedInは採用支援だけでなく、人材育成や学習機会の提供といった観点からも、日本市場でのプレゼンスを高めつつあります。
現在もLinkedIn社は、日本市場へのマーケティング投資やパートナー戦略を継続的に強化しています。今後は、転職希望者や新卒層を含めた、より幅広いユーザー層への浸透が期待されます。
日本におけるLinkedIn活用の可能性について詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひご覧ください。
参考記事:今後LinkedInは日本で広まるのか? (directsourcing-lab.com)
2-5. LinkedInのビジネス特化型SNSとしての特徴
ビジネス利用に特化
| プライベート利用が中心
|
他のSNSと異なり、LinkedInではプライベートな投稿や交流はほとんど見られず、仕事関連のつながりや情報発信に特化しています。
プロフィールは“名刺代わり”としても活用され、企業の採用担当者や取引先との信頼構築にもつながります。
すでにFacebookをビジネスシーンで利用している人もいますが、Facebookでは誕生日や旅行、家族の出来事などプライベートな投稿も多く、仕事との使い分けに戸惑うケースも少なくありません。
また近年では、「Facebook疲れ」や「Facebook離れ」といった声も聞かれるようになっています。
その点、LinkedInはビジネス利用に特化したSNSとして認識されており、個人的なライフイベントや飲み会の写真などを投稿するユーザーはほとんど存在しません。投稿内容によっては削除依頼が入ることもあります。
このようにLinkedInは、ビジネスに集中したネットワーク構築やキャリア形成に適したプラットフォームとして位置づけられています。
2-6. LinkedInの採用機能|求人・スカウトの活用法
LinkedInはビジネス活用に特化したSNSであり、企業向けの採用支援機能が豊富に用意されています。
企業はまず無料で会社ページを作成でき、採用情報や募集要項を掲載することが可能です。また、LinkedIn上のユーザーに対してスカウトメッセージを送る機能もあり、ダイレクトリクルーティングの第一歩として活用されています。
機能 | 無料 | 有料 |
---|---|---|
会社ページの作成・管理 | ✔ | ✔ |
求人情報の掲載 | ✔(一部機能) | ✔(拡張機能あり) |
スカウト送信(InMail) | △(制限あり) | ✔(無制限・ターゲティング強化) |
カルチャーページ(動画・社員紹介) | ― | ✔ |
詳細検索(LinkedIn Recruiter) | ― | ✔ |
有料機能を活用することで、よりリッチな採用ブランディングが可能になります。たとえばカルチャーページを使えば、動画や社員の紹介を通じて、企業の雰囲気や価値観を視覚的に伝えることができます。
また、LinkedIn Recruiterライセンスを利用することで、詳細な検索条件での候補者抽出や、つながりのないユーザーへの直接スカウト(InMail)も実現可能です。
LinkedInには、世界中のエキスパートやハイクラス人材が多数参加しており、日本国内にとどまらず、グローバルな母集団形成にも活用できます。特に外資系企業や海外展開を視野に入れる企業にとっては、非常に有効な採用チャネルとなるでしょう。
なお、会社ページの運用は、個人のLinkedInアカウントを管理者として紐づける形で行います。Facebookページの運用スタイルに近く、会社ドメインのメールアドレスがあれば、複数人での管理も可能です。
🔧 LinkedIn会社ページの作成手順(全5ステップ)
- 個人アカウントにログインする
- 右上メニュー「ワーク」→「会社ページを作成」を選ぶ
- 会社情報(名称・業種・ロゴなど)を入力
※会社ドメインのメールアドレスが必要 - プレビューで内容確認後、公開
- 投稿や求人掲載など、ページの運用を開始
2-7. LinkedIn Learningとは?ビジネス向け学習機能
LinkedInには、LinkedIn Learning(リンクトインラーニング)という、オンラインで20,000以上の講座を受講できる学習プラットフォームが用意されています。
カテゴリ | 講座例 |
---|---|
ビジネス・マネジメント | リーダーシップ、プロジェクト管理、タイムマネジメント |
IT・テクノロジー | プログラミング、データベース、クラウド、サイバーセキュリティ |
データ・分析 | Excel分析、SQL、BIツールの使い方、統計入門 |
マーケティング・営業 | デジタルマーケ、SNS広告、BtoB営業、顧客分析 |
キャリア開発・ソフトスキル | プレゼン、ライティング、コーチング、メンタルヘルス |
これらの講座は、個人のスキルアップ・キャリアアップを目指すユーザーにとって大きな武器となるだけでなく、社員教育や社内研修を重視する企業からも高い評価を受けています。
特に、DX(デジタルトランスフォーメーション)や人材開発を推進する企業にとっては、時間や場所に縛られずに高品質な学習ができる点で、非常に実用的なソリューションと言えるでしょう。
※学習コンテンツの詳細は次章でも紹介しています。
(※学習コンテンツの詳細は次章でも紹介しています)
参考記事:LinkedInラーニングのオンライン研修を徹底解説 (directsourcing-lab.com)
🔍 2章まとめ|LinkedInの全体像とビジネス活用の基礎理解
この章では、LinkedInの特徴や歴史、日本法人の概要から、グローバルなユーザー動向、会社ページの作成方法、採用・学習機能の概要まで、ビジネスSNSとしての全体像を整理しました。
世界12億人超のプロフェッショナルが活用する中で、日本でも採用や育成、ブランディングの分野でLinkedInの存在感が徐々に高まっています。会社ページや求人掲載、LinkedIn Learningなど、活用の幅は年々広がりつつあります。
また、FacebookやXといった他のSNSとの違いからも、LinkedInが「仕事・キャリア」に特化した信頼性の高いネットワークであることが明確です。今後の採用・キャリア戦略において、その価値はさらに高まるでしょう。
LinkedInの使い方と活用シーン4選【転職・採用・発信】
LinkedInは、単なるビジネスSNSではなく、情報発信・転職活動・スキルアップ・採用といった多様な目的に対応できる“実用ツール”として進化を続けています。
この章では、個人・企業それぞれの視点から、LinkedInをどのように活用できるのかを具体的に解説していきます。投稿機能の使い方や転職活動での活用法、LinkedIn Learningによるスキルアップ、企業が優秀な人材に出会うための母集団形成まで、実践的なシーン別に4つの活用軸をご紹介します。
「これから始めたい方」も「もっと活用したい方」も、この章でLinkedInの本質的な使い方をつかんでいただけるはずです。
投稿でキャリアや知見を発信し、ビジネスネットワークを広げる。
求人検索、スカウト受信、プロフィール活用でキャリアを広げる。
LinkedIn LearningでビジネススキルやITスキルを学べる。
求人掲載やスカウトで、優秀な人材に直接アプローチ。
3-1. LinkedInで情報発信する方法【投稿のコツも紹介】
LinkedInは、実名制で仕事に特化したビジネスSNSです。
「お堅そう」「投稿しづらい」と感じる方もいるかもしれませんが、基本的な使い方はFacebookに近く、投稿機能は非常にシンプルです。
ただし、投稿内容の方向性は他のSNSと大きく異なります。
LinkedInでは、旅行や食事、芸能ニュースなどのプライベート投稿は基本的に控えられており、仕事・キャリアに関連するテーマに絞った発信が推奨されています。
こうした暗黙のルールがあることで、投稿の信頼性や内容の質が保たれ、LinkedIn全体がビジネスネットワークとして機能する土台となっています。
投稿テーマ例 | 内容イメージ |
---|---|
業務の気づき | 日々の仕事で感じた課題や改善アイデア |
業界トピックへの見解 | 話題のニュースに対する自分の考察 |
イベント・勉強会 | 参加レポート・印象に残った学び |
キャリアやビジョン | 自分の価値観や転職理由、将来の目標など |
求人情報(たまに) | 「一緒に働きませんか?」というライトな紹介 |
- 頻度は 週1回〜多くても週3回以内がベスト
- 文字数は 1,000〜1,500文字前後が読みやすい
- 自己満足ではなく 「見た人に役立つ情報」を意識
- 最初は一言の感想でもOK。とにかく継続が大切
継続して投稿することで、あなたの専門性や人柄が自然とフォロワーや採用担当者に伝わるようになります。
まずは「自分の知見をほんの少し共有する」感覚で、気軽に始めてみましょう。
3-2. LinkedInでの転職活動のやり方【個人利用者向け】
LinkedInでは、求人を探すだけでなく、スカウトの受信、プロフィールを使った応募、現職に知られずに進められる設定など、今の時代に合った転職スタイルを実現できます。
以下の4つのポイントを押さえておけば、忙しい人でも無理なく転職活動を進められます。
- 求人を探す・企業を調べる
職種や勤務地で検索できるだけでなく、企業ページでは社員構成や文化、投稿内容まで確認できます。 - スカウトを受け取る・自動で求人を受信
プロフィールを「転職希望」に設定すれば、関連求人が自動で届き、スカウトも受け取れます。 - プロフィール=履歴書として使える
職歴やスキル、写真、自己紹介文などを整えておけば、プロフィールがそのまま応募書類になります。 - 忙しくても続けやすい
通知設定やスマホ操作が最適化されており、現職に知られずスキマ時間で転職活動が可能です。
3-3. LinkedInでスキルアップ|LinkedIn Learningの活用
LinkedInには、ビジネスパーソン向けのeラーニング機能「LinkedIn Learning(リンクトインラーニング)」が用意されています。20,000本以上の講座が揃っており、職種・業種・レベルを問わず学べるのが大きな魅力です。
プレゼン、交渉術、対人関係スキルなど
プログラミング、Excel、業務システムなど
DX推進、戦略思考、チーム運営 など
実践的な英語表現、他言語ビジネス会話
講座はすべて動画形式で、スマホ視聴・倍速再生・進捗管理・修了証の発行など、学びやすい機能が充実。通勤中やスキマ時間にも気軽に受講できます。
キャリアの選択肢を広げたい方や、社内での評価を高めたい方にとって、LinkedIn Learningは非常に有効な自己投資の手段です。日々の学習を習慣化し、未来の可能性を広げましょう。
3-4. LinkedInで採用する方法【企業向け】
前項では、個人がLinkedInで転職活動を行う視点をご紹介しました。ここでは企業側の立場から、LinkedInを活用した採用方法について解説します。
3-4-1. LinkedInでできる企業の採用アクション
- 会社ページの作成・運用(無料)
企業情報・求人掲載・投稿による採用ブランディングが可能 - InMailでスカウト送信
採用担当者から候補者に直接アプローチできる - カルチャーページ(有料)
写真・動画・社員紹介で企業文化を視覚的に伝える - LinkedIn Recruiterライセンス
高度な検索条件+未接続ユーザーへのスカウト送信が可能
これらの機能を活用することで、企業は「知ってもらう → 関心を持ってもらう → つながる → 採用する」という一連の流れをLinkedIn上で完結できます。
参考記事:
LinkedInのスカウトメールの返信率を高める4つのコツ(directsourcing-lab.com)
3-4-2. ハイスキル・グローバル人材に出会える母集団形成
LinkedInの最大の魅力は、他の媒体では出会えない層にリーチできる点です。日本国内だけでも400万人以上が登録しており、外資系やグローバル志向の人材、ハイスキルな専門職などが多数活用しています。
採用で出会える人材の例
こうした層は、他の媒体ではなかなか接点を持てないことも多く、「LinkedInでしか出会えなかった」という声も多くの企業から寄せられています。
3-4-3. 潜在層へのアプローチとスカウト精度の高さ
一般的な転職サイトでは、登録ユーザーの多くが「今すぐ転職したい」顕在層です。
一方、LinkedInの登録者は約8割が「転職潜在層」。今すぐの転職は考えていなくても、魅力的なスカウトや企業に出会えば関心を示す層が大多数を占めています。
このような潜在層へアプローチできることこそが、LinkedIn採用の最大の強みです。
また、LinkedInではスカウトが「企業名」ではなく「個人名(採用担当者)」から届く仕様になっており、候補者は送信者のプロフィールやメッセージ文を見て返信するかを判断します。
そのため、以下のような設計が非常に重要になります:
- スカウト文の内容・トーンの設計
- 担当者のプロフィール整備(顔写真・自己紹介など)
- 適切な検索条件でのターゲティング
実際にLinkedInで採用を行っている企業からは、次のような声も多く寄せられています:
- 返信率が高い
- 応募につながりやすい
- 面談までのスピードが早い
LinkedInは、ダイレクトリクルーティングにおいて成果を出しやすいチャネルとして、多くの企業から高い評価を得ています。
📩 LinkedIn採用の料金や導入方法についてのご相談は、以下よりお気軽にお問い合わせください。
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LinkedInの特徴/ユーザー層・利用企業/採用担当者向けの機能 等

LinkedIn法人活用ガイド|採用・広報・営業活用も
LinkedInは「個人のキャリアSNS」だけでなく、企業の採用・広報・営業活動に活用できる強力なビジネスツールでもあります。
企業ページの運用を起点に、候補者との接点づくり、ブランディング、ターゲット層へのアプローチまで、多彩な機能を活かすことで採用成果や認知向上につながります。
この章では、法人向けの活用機能について整理し、まずは無料アカウントと有料プラン(LinkedIn Recruiterなど)の違いを表でわかりやすく比較していきます。
LinkedIn 無料プランと有料プランの機能比較
機能項目 | 無料アカウント | 有料プラン(Recruiter等) |
---|---|---|
会社ページの作成・運用 | △ | ◎ (動画・社員紹介等を掲載可) |
候補者検索 | △ (簡易検索) | ◎ (詳細フィルター・検索条件保存) |
InMail(つながりのない相手に連絡) | × | ◯ |
求人掲載 | △ (一部無料掲載あり) | ◯ (多様な掲載形式) |
足跡確認(誰がページを見たか) | ◯ | ◯(詳細分析) |
チームのアクティビティ管理 | × | ◯ (ダッシュボードで進捗可視化) |
🧭 カルチャーページ(採用ページ機能)
有料プランでは、会社のビジョン・社員紹介・オフィス風景・動画などを掲載できる「カルチャーページ」が利用可能です。
LinkedIn内で採用ブランディングを強化でき、候補者とのエンゲージメント向上にもつながります。
🏢 4-1. 会社ページの作り方と運用方法
LinkedInでは企業が無料で会社ページ(企業アカウント)を開設でき、会社概要・社員紹介・社風・求人情報などを発信できます。
継続的な発信により、採用ブランディングや信頼性の向上が期待できます。
会社ページの作成には個人アカウント(管理者)が必要です。これはFacebookの企業ページと同様で、作成者の個人アカウントに紐づけて管理します。
管理者は会社ページの情報更新や投稿を行う役割を担います。
また、複数名で運用できるため、広報・人事・経営層が連携して運用体制を構築するのが理想的です。
投稿頻度が安定すれば、会社ページは「働きがいのある会社」「カルチャーの伝わる会社」としての可視化にもつながります。
4-2. カルチャーページとは?採用ブランディングに活用
カルチャーページはLinkedInの有料機能で、企業がビジュアルを交えながら、魅力的な情報を発信できる採用ブランディング専用ページです。
写真・動画・社員紹介・働き方・福利厚生などを掲載でき、求職者に企業文化や価値観をより深く伝えることが可能です。
特に入社後のギャップを防ぎたい企業にとっては、リアルな社内イメージを事前に伝えられる点が非常に有効です。
また、求職者が「この会社で働く自分をイメージできるか」は、応募を左右する重要な要素。
カルチャーページは企業理解とエンゲージメントを高める施策として注目されています。
4-3. 無料機能の活用法:つながり・コンタクト・SlideShare
LinkedInには、採用や企業広報に役立つ無料の基本機能が多数備わっています。
ターゲット検索から資料公開まで、コストをかけずに始められる機能が多いため、スタートアップや中小企業にもおすすめです。
4-3-1.つながり機能
LinkedInの「つながり」は、いわゆるフォロー・フォロワーにあたる機能です。
「大学名」「勤務先」「職種」などの条件でユーザー検索し、共通点のある人材や関心層とネットワークを築けます。
つながりは「1次」「2次」「3次」の3階層構造になっており、
・1次:直接つながった相手
・2次:1次の知人
・3次:そのまた知人
といった形で広がります。
4-3-2. コンタクトとメッセージ送信
1次コンタクトには、無料で直接メッセージ(DM)を送ることができます。
2次・3次コンタクトには直接送れませんが、以下の方法でアプローチ可能です。
- 1次コンタクトに紹介を依頼
- 自分でつながりリクエストを送る
- InMail(有料機能)で直接連絡
また、同じグループに所属していれば、つながりがなくてもディスカッションが可能です。
4-3-3. 足跡(プロフィール閲覧履歴)
LinkedInでは、誰が自分のプロフィールを見たか分かる足跡機能があります。
企業が候補者を閲覧すると、その履歴が候補者の「お知らせ」に通知されます。
足跡を残さずにチェックしたい場合は、プロフィール設定で匿名閲覧に変更可能です。
ただし、匿名だと不信感を与えることもあるため、スカウトを前提とする閲覧は実名での閲覧が推奨されます。
4-3-4. SlideShare(スライドシェア)
SlideShareは、LinkedInが提供する資料共有プラットフォームです。
PowerPointやPDF形式の資料をアップロードし、スライド形式で公開できます。
活用例としては、
- 採用ピッチ資料
- 会社紹介資料
- 技術ナレッジ共有資料
カルチャーページと連携すれば、企業ブランディングや求職者への訴求力を高めることが可能です。
なお、閲覧はログイン不要ですが、アップロードにはアカウント登録が必要です。
共有機能やダウンロード対応もあり、社外へのプレゼンス向上にもつながります。
4-4. InMailの使い方と送信できる相手【有料機能】
InMail(インメール)は、LinkedInでつながっていない相手にも直接メッセージを送ることができる有料機能です。
通常、1次コンタクト(既につながっている相手)には無料でメッセージを送れますが、InMailを利用することで、まだつながりのない優秀な人材にもアプローチできるようになります。
この機能は「プレミアムアカウント」限定で提供されており、利用するには月額課金によるアップグレードが必要です。
LinkedInのプレミアムアカウントには、以下の4つの主要プランがあります。
LinkedInの有料プラン(用途別)
いわゆる「LinkedIn Recruiterライセンス」。詳細検索や大量スカウト、候補者管理など採用業務に特化した機能が揃っています。
採用担当者への直接メッセージ送信や、LinkedIn Learningの利用が可能です。
人脈作りや営業活動の情報収集に最適で、プロフェッショナルとのつながりを深められます。
営業ターゲットの発掘、リード管理、アカウント分析などに特化。営業活動を効率化できます。
企業の採用活動においては、「興味はあるけど自分から応募するほどではない」という転職潜在層にアプローチするうえで、InMailは非常に有効です。
スカウトメールに反応があるかどうかは、件名や文章の内容、送信元のプロフィールの信頼感に左右されるため、内容設計にも配慮が必要です。
LinkedInのスカウト運用において、InMailは候補者との最初の接点づくりとして非常に重要な役割を果たします。
参考記事:LinkedInのInMailを活用する3つのポイント
4-5. LinkedInで人材を探す方法|求人・スカウトの運用法
LinkedInでは、候補者の検索、スカウト送信、返信管理、選考状況の把握まで、ダイレクトリクルーティングを一気通貫で実施できます。
ここでは、企業が活用できる主な機能を3つに分けて紹介します。
4-5-1. 求人掲載機能(有料)
LinkedInでは、1枠単位で購入できる有料の求人掲載機能があります。
職種や勤務地ごとに柔軟に使えるため、ニーズに応じて最適な運用が可能です。
例えば、最初はエンジニア職で掲載し、後からセールス職へ切り替えることも可能です(※同時掲載には別枠が必要)。
応募形式には「Easy応募」を選べば、候補者は自分のLinkedInプロフィールを使って数クリックで応募完了できます。
外部サイトへ遷移しないため、離脱率の低下・CV率の向上が期待できます。
一方で、ATS(採用管理システム)と連携することで、自社の採用ページへ誘導するタイプの応募も可能です。
また、LinkedIn広告との連動も可能で、求人内容をもとにAIが候補者のタイムラインに「おすすめ求人」として自動配信してくれます。
これにより、アクティブ・パッシブ両方の層に対して、自然かつ的確にリーチすることが可能です。
参考記事:LinkedIn(リンクトイン)を求人に利用する際のポイント(directsourcing-lab.com)
📌 求人掲載画面の一例
「求人」ボタンをクリック → 詳細ページを確認 → 応募
▶ Easy応募(LinkedIn経由)
LinkedIn内で完結。プロフィールが職務経歴書代わりになり、他サイトへ遷移せず応募できるため離脱率が低く、CV率が高いのが特長。
▶ 自社採用サイトへの誘導
自社のATS(採用管理システム)と連携し、応募者を自社サイトへ誘導する方法。
より詳細なフォーム設計や選考フローの管理が可能。
求人掲載枠の購入で「求人広告配信」が可能
LinkedInで有料求人枠を購入すると、求人要件にマッチしたユーザーのタイムライン上に広告が表示されます。
求人内容を詳細に入力することで、AIが候補者と内容をマッチングし、「おすすめの求人」として記事の合間に自動表示します。
ターゲティング精度を高めるには、募集職種・スキル・勤務地・カルチャーなどを明確に記載するのがポイントです。
4-5-2. キャリアページ(採用ブランディング強化/有料)
採用ブランディングを重視する企業には、LinkedInのカルチャー/キャリアページ(有料)がおすすめです。
これは会社ページの拡張機能であり、写真・動画・社員インタビュー・オフィス風景など、企業の「リアルな姿」を伝えることができます。
応募前に企業理解と共感が深まるため、入社意欲の高い候補者の獲得にもつながります。
4-5-3. リクルーターアカウント(スカウト・採用管理/有料)
LinkedInのリクルーターアカウント(有料ライセンス)を利用すると、より高度なスカウト運用が可能になります。
通常の無料アカウントでは、つながり(1次コンタクト)があるユーザーにしか連絡できませんが、有料ライセンスを導入すれば、つながっていない候補者にもInMailで直接アプローチできます。
また、候補者の反応・選考状況を社内で共有できるCRM機能も備わっており、母集団形成・ナーチャリング・進捗管理をすべて一元化できます。
🧰 リクルーターライセンスでできる主なこと
- 詳細検索で条件に合った候補者を抽出
- InMailでつながっていない人材にもスカウト送信
- 応募者情報や進捗をダッシュボードで一元管理
このようにLinkedInでは、求人掲載・ブランディング・スカウト・管理まで採用活動に必要な機能が揃っており、求人媒体とダイレクトソーシングの両方の利点を持つチャネルとして高く評価されています。
参考記事:
LinkedIn Recruiterライセンスのすべて【機能や活用ポイント、事例など】
4-6. LinkedInの法人機能比較表|無料vs有料の違い
LinkedInには無料アカウントでも使える基本的な機能がありますが、本格的な採用活動には有料ライセンスの活用が不可欠です。
候補者検索の精度、スカウトの到達率、採用業務の効率性など、多くの面で有料版が優位に立ちます。
自社の採用規模や業種に合わせて、最適なプランを見極めましょう。
📊 LinkedIn法人向け機能比較(無料 vs 有料)
機能項目 | 無料アカウント | Recruiter Lite | Recruiter(有料) |
---|---|---|---|
会社ページの作成・運用 | ◯ | ◯ | ◯ |
候補者検索(詳細フィルター) | × | ◯(20+フィルター) | ◎(40++フィルター、検索保存) |
InMail送信数 | × | ◯(月30通) | ◎(月150通+) |
候補者管理機能 | × | △(簡易リスト) | ◎(パイプライン管理可) |
チーム共有・コラボ機能 | × | △(複数ライセンスで共有可) | ◎(共有・タグ付け・ダッシュボード) |
🏢 4章まとめ|LinkedIn法人活用の全体像
この章では、企業がLinkedInを活用する際の無料機能と有料機能、そして会社ページ・カルチャーページ・求人掲載・スカウト機能など、法人向けに提供される多彩なサービスを体系的に整理しました。
無料アカウントでも会社情報の発信や候補者検索のきっかけづくりが可能ですが、採用ブランディングやダイレクトスカウト、チームでの運用管理を本格的に行いたい場合は、Recruiterライセンスやカルチャーページ導入が非常に有効です。
LinkedInは今や、求人広告媒体とダイレクトソーシングの両方の要素を持つ、次世代型の採用プラットフォームです。自社の採用戦略に合わせて、段階的に導入・拡張していくことで、その効果を最大限に引き出せるでしょう。
LinkedInを使うメリットとは?個人・法人別に紹介
5-1. LinkedInを個人で使うメリット3選
LinkedInは単なる転職サイトではなく、日常的に活用できる実名制ビジネスSNSです。
仕事に関する情報収集・ネットワーク形成・キャリア構築まで、すべてを1つの場所で効率よく行えます。
業界・職種に関する専門家や企業をフォローすることで、仕事に役立つ情報だけを効率的に収集できます。
セミナー情報・業界ニュース・働き方のヒントなど、XやInstagramよりも集中しやすい環境が整っています。
LinkedInは完全にビジネス専用のSNS。
家族や友人の投稿に気を取られず、安心して仕事関連の発信・交流が可能です。
名刺交換だけで終わる関係も、LinkedInでつながりを保存・可視化できます。
転職・昇進などの動きもタイムラインで追え、キャリアの変化に合わせた接点づくりが可能です。
このようにLinkedInは、情報収集・発信・人脈管理・キャリア形成をひとつの場で実現できる、全ビジネスパーソン向けのSNSです。
5-2. LinkedInを採用で使うメリット4選【企業向け】
LinkedInは求人媒体に頼らず、採用活動を自社主導で進められるプラットフォームです。
以下の4つが、多くの企業が導入して実感している代表的なメリットです。
紹介手数料や媒体掲載費に依存せず、スカウト中心の内製型採用が可能。
成果報酬ではなく定額プランで運用できるため、コスト予測と最適化がしやすくなります。
約8割が「今すぐではないが話は聞きたい」層。
他媒体では届かない優秀層にアプローチできるのは、LinkedInならではの強みです。
会社ページやカルチャーページで、社風・社員の声・働き方を可視化。
求職者の共感を高め、応募意欲やフォロー率にも好影響を与えます。
開封率・応募率などのデータをもとに、スカウト戦略を最適化。
属人化を防ぎ、再現性のある採用活動へと進化できます。
このようにLinkedInは、コスト・質・スピードのバランスが取れた採用チャネルとして、さまざまな企業に活用されています。
LinkedIn導入前に知っておきたい注意点と対策
LinkedInは非常に強力な採用・ブランディングツールですが、効果を最大化するには「正しい理解」と「継続運用」が不可欠です。
ここでは、企業・個人双方にとって注意したい3つのポイントを整理します。
LinkedInは登録・ページ作成だけで成果が出るわけではありません。
情報発信・スカウト・ページ更新などの定期的な運用が前提となります。
特に採用目的では、「中長期的な母集団形成」を意識した取り組みが効果的です。
実名・職歴公開型のSNSであるLinkedInは、常にビジネスモードが求められます。
他SNSと比べて「何を投稿すべきか迷う」「また管理が増える」と感じる人もいますが、
用途を割り切り、キャリア専用ツールとして整理すれば、むしろストレスを減らせます。
転職希望者にとって、LinkedInプロフィール=履歴書です。
職歴・スキル・写真・見出し・自己紹介まで丁寧に整備しないと、スカウトされる確率は下がります。
「見られる前提」で情報を充実させておくことが、成功の第一歩です。
転職意欲の有無に関わらず、LinkedInを使う以上は「見られること」を前提に、プロフィールのクオリティを保つことが重要です。
「自社に向いているのか不安」「社内運用できるか心配」という方は、
まずは無料のガイド資料を読んでみてください。
「手っ取り早くLinkedInのまとまった情報が欲しい」という方向けに
“LinkedIn早わかりガイド”をご用意しました。
LinkedInの特徴/ユーザー層・利用企業/採用担当者向けの機能 等

LinkedInアカウント登録方法【個人・法人】
7-1.個人として利用するまでのステップ
個人利用の場合も、法人利用の場合も、まず最初に作るのは、個人のプロフィールです。
法人利用を検討中の方も、以下のステップから個人アカウントは作っておいてくださいね。
【LinkedInの登録方法(個人利用)】
- メールアドレス、パスワードを入力して登録
- 姓、名を入力
- セキュリティ検証「国」「電話番号」を入力
- プロフィール写真を登録
- 基本情報を入力
- 自己紹介を入力
- 職歴を入力
- 学歴を入力
- スキルを入力
- その他情報(資格/ボランティア/所属ネットワーク等)
- 知り合いとつながる
- スマホアプリをダウンロードする
LinkedIn 登録ステップ|メール・名前・セキュリティ情報の入力

こちらのページから登録画面へアクセスし、メールアドレスとパスワードを入力後、「同意して登録」をクリックします。

表示された入力欄に、正しい氏名を入力しましょう。

国と携帯番号を入力し、SMSで届いたセキュリティコードを入力します。

携帯に届いた6桁のコードを正しく入力すると、登録が進行します。

住んでいる国やエリアを入力して、自分のプロフィール地域情報を整えましょう。

現在の職種、雇用形態、会社名などを入力します。
会社名はサジェストから正確な企業を選びましょう。

入力したメールアドレス宛に認証コードが届きます。
6桁のコードを入力して「同意&確認」をクリックしましょう。

清潔感のある実写の写真を選びましょう。
イラストや風景は避けるのが無難です。

言語、地域、職種など、プロフィールの基本情報を入力します。
英語にも対応するため、英語入力欄も整備しておくのがおすすめです。

閲覧者に信頼されるよう、実績やビジョンを簡潔に記載します。
・職歴・実績の要約
・インタビュー記事やポートフォリオリンク
・現在のミッションや今後の目標

・企業名・部署名
・業務内容やミッション
※部署変更があれば、随時更新しましょう。

・学校名・学部・専攻
・ゼミや研究テーマ、クラブ活動なども可能であれば入力しましょう。

・フリー入力 or スキルテストを選べます。
・おすすめはスキルテスト受講。客観的にスキルを証明できます。

スキルテストはカテゴリ別に複数選べます(例:IT、マーケ、営業等)
LinkedInでは、スキルテスト機能を活用して、実務能力を客観的にアピールすることができます。
カテゴリごとに用意されたテスト(例:Excel、Photoshop、Google Analyticsなど)を受験すると、合格時に「認定バッジ」がプロフィールに表示され、信頼度アップに貢献します。
職歴・学歴・スキルに加えて、資格やボランティア、所属コミュニティなどの入力も重要です。
採用担当者にとっては、人となりや価値観を判断する材料にもなります。できる限り充実させましょう。
LinkedInでは、無作為な申請ではなく、ビジネス上で関わった人や同僚とつながるのが基本です。
つながることで、情報交換や将来的な協業のきっかけにもなります。

スカウト返信・DM確認がスムーズに
メッセージ確認やプロフィール更新をスムーズに行うために、スマホアプリは必ず入れておきましょう。
移動中でも即時対応できるので、ビジネスチャンスを逃しません。
7-2.法人として採用などに利用するまでのステップ
LinkedInの法人利用までのステップは以下になります。
【LinkedInの登録方法(法人の採用での利用)】
- 法人利用をする場合でも、まずは個人プロフィールを作成
- (無料)会社ページを作成
- (有料)カルチャーページ(採用ブランディング用)を購入
- (有料)リクルーターライセンス(ダイレクトリクルーティング用)を購入
LinkedInで法人として採用活動を行う場合でも、必ず個人のプロフィールを作成する必要があります。
管理者となる個人アカウントがないと、会社ページの作成・運用はできません。
まずは「個人として利用するまでのステップ」に従い、自身のプロフィールを整えておきましょう。
個人アカウントでログイン後、「会社ページを作成」を選択して企業ページを作成します。
誰でも無料で作れてしまうため、必ず人事・広報・管理部門と連携して運用責任を明確にしましょう。
ドメイン付きメールアドレス(例:@company.jp)で登録するのが基本です。

会社ドメインでログインし「会社ページを作成」を選択
会社ロゴ、会社名、業種、所在地、従業員数、説明文など、必要な基本情報を入力すれば会社ページが完成します。
掲載情報が充実するほど、求職者の信頼度も高まります。

会社ページの基本情報を入力すれば公開可能に
LinkedIn内に、写真や動画・社員紹介などを掲載できる企業専用採用ページ(カルチャーページ)を作成するには、有料機能の導入が必要です。
採用ブランディングを強化し、候補者とのエンゲージメント向上を目指す企業には特におすすめです。
ダイレクトリクルーティングを本格的に行うには、LinkedIn Recruiterライセンスが必要です。
詳細検索・InMail送信・候補者管理・チーム共有など、採用活動を一括管理できる機能が揃っており、中長期的な採用にも最適です。
LinkedInの料金プラン一覧【個人・法人別】
8-1.個人で利用した場合の料金
LinkedInでは、無料のベーシックアカウントの他、1ヶ月無料でトライアルできるPremiumアカウントを提供しています。
無料で利用できるアカウントは次のことができます。
- つながり申請
- LinkedInメンバーのプロフィール閲覧
- スカウトなどのメッセージ(InMail)の送受信
- 投稿
上記のように、一般的なSNSの機能はすべて無料でご利用可能です。
一方、Premium(プレミアム)プランとは、以下の4つのプランを総称して、Premiumプランといっています。
- Career – 内定を獲得しキャリアアップにつなげます。
- Business – 具体的なビジネスアイディアを得て事業をさらに拡大します。
- Sales Navigator – 見込み客を獲得し顧客をつかみます。
- Recruiter Lite – 人材を発掘して採用します。
それぞれの料金は以下になります。
(※2022年12月1日時点)
8-2.法人で利用した場合の料金(採用でのご利用)
LinkedIn(リンクトイン)の法人利用サービスは、大きく分けて3つに分けられます。
(※実際には、採用広告など他のサービスもあります。)
- スカウトツール・・・ダイレクトソーシングツール
- 採用ページ・・・会社ページ/カルチャーページ
- 求人掲載・・・ジョブポスト
法人で利用する場合は、下の図のように、スカウトツール+採用ページ+求人掲載の3つのソリューションをパッケージで購入します。
8-2-1.スカウトツール
LinkedInのスカウトツールは、下にあるように大きく分けて3種類あります。
- Recruiter Lite(リクルーターライト)
- Recruiter Professional Service(リクルータープロフェッショナル)
- Recruiter Corporate(リクルーターコーポレート)
一般的に、リクルーターライセンスと呼ばれているものは、上記の3つを総称した言葉です。
下の図にあるように、「個人向け」「人材紹介会社向け」「法人企業向け」で使える範囲が異なります。
一般的な企業が採用に使うのは「Recruiter Corporate」がよいでしょう。
「Recruiter Lite(リクルーターライト)が良いのではないか?」
と思われる方がいらっしゃるのですが、大きな問題が「会社への共有不可」という点です。
会社への共有ができないので、採用担当が「誰に」「いつ頃に」スカウトしたか?の情報を、会社や他のリクルーターから一切見ることができません。
ですので、「Recruiter Corporate」を利用するようにしてください。
なお、詳しい料金は、残念ながら非公開です。
8-2-2.採用ページ(会社ページ/カルチャーページ)
採用ページは、大きく分けて、無料で作れる会社ページと、有料のカルチャーページがあります。
- 会社ページ(無料)
- カルチャーページ(有料)
下の図にあるように、それぞれ掲載できる内容が異なります。
こちらも、残念ながら料金は非公開です。
こちらからお問合せください。
8-2-3.求人掲載(JobPost)
LinkedIn上の求人掲載枠になります。
これを利用すると、スカウト以外にも、求人掲載から応募を獲得することができます。
課金方式は、クリック課金タイプと、掲載枠購入タイプの2種類があります。
LinkedInの企業活用事例まとめ【国内企業多数】
LinkedInの法人による活用事例は、スライドシェアにて、LinkedIn社が公開しています。
このスライドシェアで公開されている、LinkedInの活用企業一覧は以下になります。
🔹 LinkedIn導入企業一覧(一部抜粋)
まずは始めよう!LinkedInの始め方と活用の第一歩
以上、LinkedIn(リンクトイン)について弊社が持っている情報をある程度網羅的に紹介出来たかと思います。
以下に結論をまとめてみます。
【まとめ】
- LinkedInはアメリカ発祥の歴史あるビジネス特化型SNS
- 世界での利用者数は12億人以上
- 日本での利用者数は400万人以上
- ビジネスで知り合った方とLinkedInでつながり、ネットワークを構築する
- 企業としては、国内外の優秀な人材を世界規模で獲得可能
- 転職サイトや人材紹介では難しい「転職潜在層」へのアプローチが可能
色々とLinkedInについて述べてきました。
「どんなメリットがあるのか、デメリットはないのか?使って得する?」
と気にする前に、まずは使ってみましょう!
一度試してから、自分に合うのか合わないのかを判断しても遅くありません。
企業のご担当者様で、「LinkedInを採用に使ってみたい」とご検討の場合は、ぜひ弊社にご相談ください!
LinkedInに関する公式情報に加え、弊社でまとめた“LinkedIn早わかりガイド”も用意しています。
ぜひダウンロードしてご一読いただければと思います。
✅ よくある質問(FAQ)
Q:LinkedInは無料で使えますか?
A:個人利用は基本無料です。企業が求人掲載やスカウト機能(InMailなど)を利用する場合は、有料プランが必要です。
Q:LinkedInでどんな人材に出会えますか?
A:バイリンガル、IT・コンサル・外資系企業志望のハイクラス人材が多く、スキルベースで検索・スカウトが可能です。
Q:日本ではLinkedInを使っている企業は少ないですか?
A:まだ普及の初期段階ですが、IT・グローバル企業を中心に活用が進んでおり、成功事例も増えています。
Q:LinkedInを活用するための資料はありますか?
A:はい、LinkedInの企業活用ガイドを無料で配布中です。ページ下部のリンクからダウンロードできます。
Q:LinkedInでスカウトを送るには何が必要ですか?
A:企業ページの開設と、InMailが使える有料ライセンス(LinkedIn Recruiterなど)の導入が必要です。
Q:LinkedIn経由の応募者の質はどうですか?
A:ビジネス職種・専門職の中途人材が多く、職務内容やスキルが明確で、採用精度が高まります。
「手っ取り早くLinkedInのまとまった情報が欲しい」という方向けに
“LinkedIn早わかりガイド”をご用意しました。
LinkedInの特徴/ユーザー層・利用企業/採用担当者向けの機能 等

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竹村 朋晃
著者プロフィール 竹村 朋晃(Tomoaki Takemura)
株式会社ダイレクトソーシング 代表取締役CEO
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2005年に野村総合研究所に入社。大手損害保険会社のシステム設計・開発に従事し、エンジニアとしてのキャリアをスタート。 2015年、ダイレクトソーシングの可能性に着目し、株式会社ダイレクトソーシングを創業。データドリブンな採用を軸に、候補者データの構造化、スカウト改善、タレントプール構築などを通じて、累計500社以上の採用支援を行う。 2017年よりLinkedIn公式パートナーとして、日本企業へのLinkedIn活用を支援。2025年には「LinkedIn Student Career Week」を主催し、5,000名超の学生と40社超の企業をマッチングさせるなど、イベントプロデュースでも実績多数。 「Stand Alone Complex Society(個が独立し共創する社会)」の実現を掲げ、採用における価値創造を追求している。 趣味はウェイクボードとテニス。お台場在住。技術と営業を横断する“ハイブリッド人材”として、採用の進化に挑み続けている。
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