LinkedIn採用とは?仕組み・費用・他媒体との違いを公式パートナーが解説
LinkedIn採用とは、世界13億人・日本500万人が利用するビジネスSNS「LinkedIn」を使い、企業が候補者へ直接アプローチして採用する手法のことです。求人広告のように応募を待つのではなく、転職潜在層を含む候補者を検索しスカウトを送る「ダイレクトリクルーティング」が中心で、人材紹介のような高額な成功報酬に依存しにくいのが特徴です。本記事では「自社にLinkedIn採用は合うのか」を判断したい採用担当者に向けて、仕組み・費用・他媒体との違い・導入ステップを整理します。
「人材紹介の成功報酬が重く、採用コストを下げたい」「求人広告を出しても応募が集まらない」「外資系経験者やグローバル人材に出会えない」――採用に携わる方なら、一度はこうした悩みに直面したことがあるのではないでしょうか。
その解決策として注目されているのがLinkedIn採用です。ただし、すべての企業・職種に万能というわけではありません。重要なのは「自社の採用要件に本当に合うか」を見極めることです。
本記事では、日本初のLinkedIn公式パートナーである株式会社ダイレクトソーシングが、300社以上の支援実績と60万件超のスカウト運用データをもとに、LinkedIn採用の仕組みからコスト、他媒体との違い、そして導入を判断するためのチェックポイントまでを、検討段階の採用担当者の目線で解説します。
✅ この記事でわかること
- LinkedIn採用を導入すべきか検討している採用担当者・人事責任者の方
- 人材紹介や求人広告のコストに課題を感じ、採用手法を見直したい方
- エンジニア・外資系経験者・グローバル人材など、転職潜在層にアプローチしたい方
- 他媒体とLinkedInを費用・効果の両面で比較したい方
目次
- LinkedIn採用=候補者への直接スカウト型採用:応募を待たず、検索して企業からアプローチする。
- 費用は運用型:Recruiter Liteは月1.5万円程度〜。人材紹介の「理論年収の約35%」のような成功報酬は不要。
- 最大の強みは転職潜在層:約8割の「今すぐ転職ではないが話は聞きたい」層に届く。
- 万能ではない:大量採用・即戦力以外の若手・地域密着職などは他媒体が有利な場合もある。
- 向くのは専門職・グローバル人材・少数精鋭採用:自社要件との適合度を見極めることが成否を分ける。
LinkedIn採用とは?仕組みをわかりやすく解説
LinkedIn採用とは、ビジネスSNS「LinkedIn」上で企業が候補者を検索し、直接スカウト(InMail)を送って採用へつなげる手法です。応募を待つ求人広告とは逆方向の、企業側から動く「ダイレクトリクルーティング」が基本になります。
LinkedInは世界13億人、日本でも約500万人が利用するビジネス特化型のSNSです。利用者は職歴・スキル・保有資格・使用言語などを公開したプロフィールを持っており、企業はこの情報を条件に候補者を絞り込めます。つまりLinkedInは、巨大なタレントデータベースとして機能するわけです。
「応募を待つ」から「企業から会いに行く」へ
従来の求人広告や人材紹介は、求職者が動いてくれることが前提でした。LinkedIn採用では、企業が欲しい人材像を定義し、条件に合う候補者を自ら探し出してメッセージを送ります。転職を本格的に考えていない優秀な人材にも接点を持てるのが、最大の構造的な違いです。
LinkedInの基本的な使い方やプロフィールの仕組みなど、サービス全体については「LinkedInとは?使い方・活用方法を公式パートナーが解説」で詳しく解説しています。本記事は採用観点に絞って進めます。
なぜ今、企業がLinkedIn採用に注目するのか
LinkedIn採用が注目される最大の理由は、他媒体では届きにくい「転職潜在層」にアプローチできる点にあります。LinkedInの利用者の約8割は「今すぐ転職する気はないが、良い話なら聞きたい」という潜在層と言われ、転職サイトに登録する顕在層とは母集団が異なります。
採用競争が激しい職種ほど、顕在層の取り合いになります。求人広告や人材紹介で出会えるのは、すでに転職活動を始めた候補者が中心です。一方、本当に採りたい優秀な人材ほど、現職で活躍していて転職市場に出てきません。この層に接点を持てるのがLinkedInの価値です。
グローバル人材・専門職との相性
LinkedInは世界共通のプラットフォームのため、外資系企業の経験者、海外大学の卒業生、英語で働く専門職など、国内媒体では見つけにくい層が厚いのも特徴です。エンジニア、データサイエンティスト、マーケター、経営幹部クラスの採用で特に効果を発揮します。
LinkedIn採用でできること
LinkedIn採用では、候補者検索・スカウト送信・企業ブランディング・採用広告という4つの打ち手を組み合わせられます。機能の詳細はサービス紹介記事に譲り、ここでは採用担当者が押さえるべき要点を整理します。
各機能や管理画面の具体的な操作は「LinkedIn Recruiterとは?料金・機能・導入事例」で詳しく扱っています。
LinkedIn採用の費用・コスト構造
LinkedIn採用の費用は、成功報酬型ではなく「運用型(月額・年額)」が基本です。人材紹介のように採用が決まるたびに理論年収の約35%を支払う構造ではないため、採用人数が増えるほど一人あたりのコストを抑えやすいのが特徴です。
主な料金プランの目安
| プラン | 料金の目安 | 主な用途 |
|---|---|---|
| Recruiter Lite | 月額1.5万円程度〜(年額約$1,680) | 少人数採用・スモールスタート |
| Recruiter(無印) | 要見積(企業規模・国・契約により変動) | 本格運用・複数ポジション同時採用 |
| InMail追加 | 1通あたり約1,400円($10前後) | スカウト送信枠の追加 |
| (参考)人材紹介 | 理論年収の約30〜35%(成功報酬) | 採用決定ごとに課金 |
- Recruiter(無印)は価格が一律公開されておらず、企業規模・導入国・シート数で変わります。正確な金額は公式パートナーまたは営業窓口への確認が必要です。
- 料金に加え、スカウト文の作成・候補者対応・面談調整などの「運用工数」も実質コストとして見込む必要があります。
採用手法ごとの総コスト(TCO)の考え方は「採用TCOの考え方」も参考にしてください。
他の採用手法との違い|人材紹介・求人広告・国内DR媒体と比較
LinkedIn採用は「潜在層への到達力」と「グローバル人材の厚み」で他媒体に優位ですが、大量採用や地域密着採用では国内媒体が有利な場合もあります。万能ではなく、採用要件によって最適解が変わります。
| 手法 | 費用構造 | 得意な層 | 主な工数 |
|---|---|---|---|
| LinkedIn採用 | 運用型(月額・年額) | 潜在層・専門職・グローバル | 自社で検索・スカウト運用 |
| 人材紹介 | 成功報酬(年収の30〜35%) | 顕在層・即戦力 | エージェントに委託 |
| 求人広告 | 掲載課金 | 応募意欲の高い顕在層 | 原稿作成・応募対応 |
| 国内DR媒体 | 運用型+成功報酬の併用が多い | 国内転職層 | 自社でスカウト運用 |
LinkedInと国内ダイレクトリクルーティング媒体を併用し、スカウトを一元管理する運用も増えています。詳しくは「スカウト一元管理」をご覧ください。
LinkedIn採用のメリット・デメリット
LinkedIn採用は「コストの内製化」と「潜在層への到達」が大きなメリットですが、運用工数と社内体制が成否を左右するデメリットも持ちます。導入前に両面を正しく把握しておくことが重要です。
- 成功報酬に依存せず、採用単価を下げやすい
- 転職潜在層・優秀層に直接アプローチできる
- 外資系・グローバル人材の母集団が厚い
- 自社の魅力を一次情報で直接伝えられる
- 運用ノウハウが社内に蓄積される
- 候補者検索・スカウト・対応の工数がかかる
- 人気職種は他社との競争が激しい
- 有料プランの費用が発生する
- 大量採用・若手新卒採用には不向きな場合も
- 成果が出るまで一定の運用期間が必要
LinkedIn採用は自社に合う?導入を判断する7つのチェックポイント
LinkedIn採用が自社に合うかは、「採りたい人材が潜在層か」「運用体制を持てるか」など7つの観点で判断できます。すべてに当てはまる必要はありませんが、多く該当するほど効果を発揮しやすい傾向があります。
① 採りたいのは「潜在層」か
転職活動を始めていない優秀層を採りたいなら適性が高い。今すぐ応募が欲しい顕在層中心なら求人広告も検討。
② 専門職・グローバル人材か
エンジニア・外資経験者・経営幹部などはLinkedInに母集団が厚い。地域密着の現場職は国内媒体が有利な場合も。
③ 採用人数は「少数精鋭」か
一人ひとり丁寧にスカウトする手法のため、少数の重要ポジションに強い。数百人規模の大量採用には不向き。
④ 運用工数を確保できるか
検索・スカウト文作成・返信対応に時間が必要。社内に担当者を置けるか、または採用代行で補えるかを確認。
⑤ 採用単価を下げたいか
成功報酬の負担が重いなら、運用型のLinkedInで一人あたりコストを下げられる可能性が高い。
⑥ 中長期で採用を続けるか
運用ノウハウが蓄積されるほど効率が上がる。継続的な採用ニーズがある企業ほどROIが高まる。
⑦ 自社の魅力を発信できるか
候補者は企業ページや社員の発信を見て返信を判断する。情報発信に取り組める企業ほどスカウト返信率が上がる。
LinkedIn採用の始め方|導入4ステップ
LinkedIn採用は「要件定義 → 環境構築 → 運用開始 → 改善」の4ステップで立ち上げます。いきなりスカウトを送り始めるのではなく、採用要件とKPIを定義してから運用に入るのが成功の近道です。
STEP 1|要件定義
採用したい人材像・必須スキル・ターゲット企業群を整理し、スカウト返信率や採用人数などのKPIを決めます。ここが曖昧だと検索条件もスカウト文もぶれます。要件定義の精度を高める観点は「12項目の要件定義」が参考になります。
STEP 2|環境構築
RecruiterまたはRecruiter Liteを契約し、企業ページを整備します。候補者が最初に見るのは企業ページとスカウト文なので、ここで自社の魅力が伝わる状態を作っておきます。
STEP 3|運用開始
条件に合う候補者を検索し、個別最適化したスカウト(InMail)を送信。返信が来たらスピーディに面談を設定します。スカウト返信率を高める文面のコツは「スカウト返信率を上げる方法」で解説しています。
STEP 4|改善
返信率・面談化率・採用数をデータで振り返り、検索条件と文面をPDCAで改善します。運用を重ねるほど精度が上がり、採用単価が下がっていきます。
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「自社にLinkedIn採用が合うか」「どのプランで始めるべきか」――日本初のLinkedIn公式パートナーが、300社以上の支援実績をもとに無料でご相談に乗ります。要件整理から運用代行まで対応可能です。
- 日本初のLinkedIn公式パートナー
- 60万件超のスカウト運用データに基づく支援
- 要件定義・スカウト代行・40種以上のメディア運用に対応
FAQ:LinkedIn採用について
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世界13億人が使うビジネスSNSの基本を公式パートナーが解説
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料金・機能・導入事例までわかりやすく解説
▶ スカウト返信率を上げる方法
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▶ 採用の12項目要件定義
ダイレクトリクルーティング成功の起点となる要件設計

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竹村 朋晃
著者プロフィール 竹村 朋晃(Tomoaki Takemura)
株式会社ダイレクトソーシング 代表取締役CEO
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2005年に野村総合研究所に入社。大手損害保険会社のシステム設計・開発に従事し、エンジニアとしてのキャリアをスタート。 2015年、ダイレクトソーシングの可能性に着目し、株式会社ダイレクトソーシングを創業。データドリブンな採用を軸に、候補者データの構造化、スカウト改善、タレントプール構築などを通じて、累計500社以上の採用支援を行う。 2017年よりLinkedIn公式パートナーとして、日本企業へのLinkedIn活用を支援。2025年には「LinkedIn Student Career Week」を主催し、5,000名超の学生と40社超の企業をマッチングさせるなど、イベントプロデュースでも実績多数。 「Stand Alone Complex Society(個が独立し共創する社会)」の実現を掲げ、採用における価値創造を追求している。 趣味はウェイクボードとテニス。お台場在住。技術と営業を横断する“ハイブリッド人材”として、採用の進化に挑み続けている。
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