採用ブランディング
2023.09.25

【採用向け】社員インタビュー動画|種類と制作手順、質問例を紹介

社員インタビュー動画は、「短時間で多くの情報を伝達できる・雰囲気など口頭や文章で表しにくい情報も伝えられる・印象に残りやすい」といったメリットから、多くの企業が採用活動に取り入れています。

ただ一方で、「制作手順が分からない」「どのような質問を盛り込むべきか」「自社で作るべきか委託すべきかで迷う」と悩むケースも少なくありません。

そこで本記事では、社員インタビュー動画について、主要4種類の紹介、制作手順、質問例、各社の作成例を紹介します。

また、自作か委託かについても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

社員インタビュー動画の主要4種類

社員インタビュー動画の主な種類は以下の4つです。
それぞれの特長やメリット・デメリットを併せて紹介します。

1名へのインタビュー動画

社員1名に焦点を当てたインタビュー動画です。
活躍社員が1名で出演する動画を、各部署ごとに作成するパターンもよく見受けられます。

新卒向けであれば、若手社員が出演する場合もあります。

1名へのインタビュー動画は、各部署や職種の業務内容や大切にしている考え方、具体的なキャリア形成の例などを伝えるのに向いています。

動画を見る求職者にとっては、1人からのメッセージのため内容を理解しやすく印象にも残りやすいでしょう。
1本あたりの制作コストやスケジューリングの手間が少なく済む点もメリットです。

ただ一方で、求職者に残る印象が限られてしまう点、社員の多様性をアピールしにくい点はデメリットといえます。

複数名へのインタビュー動画

部署や役職などが異なる複数名の社員が出演するインタビュー動画です。

さまざまな社員が出演するため、多様性を演出できます。
各社員の発言に共通する点や一貫する部分があれば、自社が重視していること・大切にしている考え方などを自然なかたちで強調できる点はメリットといえます。

ただし、長時間の動画となるため制作を依頼する場合はコストが高額になりがちです。

また、内容に矛盾が生じないように各社員の発言に整合性や一貫性が求められます。

座談会形式のインタビュー動画

複数の社員が同じ場所に集まり、同一の質問に各社員が順番に答えたり、テーマを共有して自由に話したりする様子を動画に収めます。
社員の組み合わせも「同部署・同期・他部署・異なる役職」など自由に編成可能です。

求職者の関心が高い「社内の雰囲気」や「社員同士のコミュニケーション」が垣間見える内容に仕上がり、印象アップにつながる点はメリットです。
自由かつ自然なやり取りのなかで、1対1のインタビューでは引き出せない内容も期待できます。

その反面、上手く場の雰囲気を作り出せないと印象ダウンにつながりかねません。

人選や組み合わせ、雰囲気づくりへの配慮が不可欠です。また撮り直しを行いにくい点もデメリットです。

1日密着型のインタビュー動画

特定の社員に1日密着してドキュメンタリータッチに仕上げるインタビュー動画です。
動画を見た求職者は、自らが入社した後の姿を具体的にイメージできます。

文章や口頭の説明では理解しにくい現場の雰囲気や実務内容が映像で見て取れるため、求職者は業務適性を測り知ることができます。
企業としても、業務とのマッチ度が高い人材が集まりやすくなる点はメリットといえるでしょう。

ただし、撮影時間や動画自体の時間は必然的に長くなり、相応のコストが掛かる点はデメリットです。

また、営業など他社への訪問が伴う場合は事前の撮影交渉なども必要となります。

社員インタビュー動画の制作手順8ステップ

社員インタビュー動画の制作手順は、以下の8ステップです。
自社で作成する場合も制作会社に委託する場合も同様のため、ここで理解しておきましょう。

ステップ1.インタビュー動画の目的を決定する

はじめにインタビュー動画の目的を定めます。例えば、以下のような目的が挙げられます。

  • 業務内容の理解促進(中途向け)
  • 社内の雰囲気や社員の人柄を伝えることによる印象アップ(新卒向け)
  • 自社の理念とのマッチ度が高い人材へのアプローチ(新卒・中途向け)

ここでの定めた目的を軸に動画の構成、出演社員、質問内容などを決めていくため、非常に重要なステップです。

ステップ2.完成までのスケジュールを設定する

次に完成までのスケジュールを設定しましょう。
採用活動のなかでインタビュー動画を用いる日や公開日をゴールとして定めて、逆算しながら各スケジュールを設定するとスムーズです。

ステップ3.出演する社員を選ぶ

インタビュー動画に出演する社員を選びます。
ステップ1で定めた目的に沿った人選を行いましょう。

例えば、業務内容の理解促進(中途向け)であれば、該当部署で活躍するベテラン社員を選定するのが良いでしょう。

ステップ4.構成や質問内容を決める

続いてインタビュー動画の構成や質問内容などを目的を基に決めます。

いずれも他社のインタビュー動画が参考になります。
もちろん、制作会社に委託する場合はプロに任せることを推奨します。

質問内容については後述しますので、参考にしてください。

ステップ5.出演者・撮影場所などをおさえる

撮影に向けて出演者の予定や撮影場所などをおさえましょう。
現場での撮影を含む場合は、該当部署の上長への確認が必要です。

密着形式などで外部での撮影を含む場合も、先方の担当者へ許可取りを行います。

ステップ6.撮影を行う

スケジュールに沿って撮影を実施します。
基本的に出演社員の業務都合を優先して最短で完了させましょう。

また委託する場合においても、撮影日数および時間を短くした方がコストを抑えられます。

ステップ7.動画編集によりテロップやBGMなどをつける

撮影が完了したら、動画を編集します。具体的には、不要な場面のカットやテロップ・ナレーション・BGMの付与を行います。
自社のホームページやYouTubeに公開する場合は、ミュートで視聴するケースを想定して、視覚のみでも内容が伝わるようにしましょう。

制作を委託する場合は、ナレーション付与の有無などで価格が変動します。

ステップ8.公開する

動画が完成したら、いよいよ公開です。
掲載する各媒体に適したフォーマットで動画データを書き出しましょう。

公開後は必ずパソコンやスマートフォンなどさまざまな視聴方法で問題なく再生されるかを確認しましょう。

社員インタビュー動画の質問例

社員インタビュー動画の質問例を紹介します。
インタビュー動画の目的に沿った質問内容であることを前提として、以下を参考にしてください。

    ■会社に関する質問

  • 入社を決めた理由は何でしたか?
  • 入社して良かったと思うことは何ですか?
  • 自社の経営理念をどう思いますか?
  • 入社前後でのギャップがあれば教えてください。
    ■業務に関する質問

  • 所属部署について紹介してください。
  • 担当業務について教えてください。
  • 1日の流れを教えてください。
  • 業務のなかで特に意識していることは何ですか?
  • どのような時にやりがいを感じますか?
    ■キャリアに関する質問

  • 入社からこれまでのキャリアを教えてください。
  • 今後、挑戦したいことはありますか?
  • 将来はどのように活躍したいですか?
    ■人間関係や雰囲気に関する質問

  • 社内(所属部署)はどのような雰囲気ですか?
  • 上司とはどのようなコミュニケーションを取っていますか?
  • 同僚とはどのようなコミュニケーションを取っていますか?
    ■プライベート寄りの質問

  • 業務終了後はどのように過ごしていますか?
  • 休日はどのように過ごしていますか?
  • 趣味やハマっていることはありますか?
    ■あえてのネガティブな質問

  • 業務で大変なことは何ですか?
  • 過去の失敗談を教えてください。
  • 社内で改善が必要だと感じることを教えてください。

以上のような質問を組み合わせて、効果的なインタビュー動画を作成しましょう。
とりわけ「ネガティブな質問」については、あえてこうした質問を取り入れることで、信頼性の向上や適性のある人材の選出につなげます。

また、インタビュー動画の最後に「学生へのメッセージ」や「転職を考えている人へのメッセージ」を求めるとより訴求力の高い動画に仕上がります。

社員インタビュー動画は自作か委託か

社員インタビューを社内で自作するか委託すべきかを迷うケースがあります。
結論からいえば、社内に映像制作ノウハウがない限りは制作会社への委託を検討することを推奨します。

なぜなら、音声を明瞭に収録するためといった技術的な理由はもちろん、インタビュー動画の完成度が自社の印象に直結するためです。
また、各企業がさまざまな価格帯のプランを用意しているため、予算に応じた発注も可能です。

こちらの記事で採用動画の制作会社10選と選ぶ際のコツをあわせて紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

採用動画の制作会社10選|選ぶコツや費用・相場を紹介

社員インタビュー動画の作成例12選

社員インタビュー動画の作成例として、中途採用向け・新卒採用向けの計12本を紹介します。
いずれも構成が分かりやすく、社員や社内の雰囲気が伝わりやすいインタビュー動画ですので、ぜひ参考にしてください。

中途採用向けインタビュー動画の作成例

中途採用向け社員インタビュー動画の作成例を、5本紹介します。

NGKセラミックデバイス株式会社

NGKセラミックデバイス 中途採用動画 社員インタビュー

株式会社フィリップス・ジャパン

「自身の成長が感じられる」業界未経験からの営業職 フィリップス・ジャパン

JR西日本

【<公式>JR西日本】JR西日本中途採用社員インタビュー動画

ELJソーラーコーポレーション株式会社

【インタビュー動画】ELJソーラーコーポレーション株式会社(中途採用向け動画)

パーソルキャリア株式会社

パーソルキャリア 企画部門 中途入社メンバー座談会・前編

新卒採用向けインタビュー動画の作成例

新卒採用向け社員インタビュー動画の作成例を、6本紹介します。

株式会社ロフト

LOFT / ロフト 新卒採用動画

株式会社オークローンマーケティング

【ショップジャパン】新卒採用ムービー

株式会社フロンティアハウス

<新卒採用動画> 社員インタビュー

株式会社バンダイ

バンダイ・BANDAI SPIRITS 新卒採用ムービー

株式会社日本通信サービス

新卒1年目の座談会。入社3ヵ月の本音。/NCS Recruit Movie

森ビル株式会社

【新卒採用】社員座談会:学生時代の経験と現在の働き方編

まとめ

社員インタビュー動画の主な種類は「対1名」「対複数名」「座談会形式」「1日密着型」の4つです。それぞれのメリット・デメリットを比較して、自社にあったものを選びましょう。

社員インタビュー動画の制作手順を8ステップで紹介しました。各ステップは、自作の場合も委託の場合も同様です。とくに明確な目的設定と完成期日から逆算したスケジューリングが重要です。

社員インタビュー動画の質問例は、インタビュー動画の目的に応じて、複数を組み合わせたり、内容をアレンジしたりしてご活用ください。

最後に各社の作成例として、中途・新卒向けに12本のインタビュー動画を紹介していますんで、構成や質問内容などの参考にしてください。

また、弊社ダイレクトソーシングは、約50万件・全20媒体のソーシングデータを用いた採用支援実績を活かして、採用ターゲット層に響き、反応を得られる動画制作を手がけています。ターゲット設定からインタビュー、制作、運用まで一気通貫で対応します。

「インタビュー動画制作に関してプロの意見を聞いてみたい」「そもそもインタビュー動画が最適な手法なのかを迷っている」といった方は、ぜひ以下の「問い合わせフォーム:無料」から気軽にお問い合わせください。

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竹村 朋晃

竹村 朋晃

株式会社ダイレクトソーシング CEO (プロフィールはこちらをクリック) 2005年に野村総合研究所に入社。損害保険システムの構築に従事。2015年11月より株式会社ダイレクトソーシングを立ち上げ。エンジニア経験者中心にデータドリブンリクルーティングを中心としたサービスを展開。