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2023.07.11

人事向け!Wantedly((ウォンテッドリー))とは?特徴や効果的な使い方、注意点を解説

Wantedly(ウォンテッドリー) は、給料や待遇などの条件ではなく、やりがいや環境で求人者と求職者をマッチングし、シゴトを自己実現の場と捉える若手優秀層へとリーチできる採用広報ツールを謳っています。

転職潜在層も多く登録しているので、気軽に多くのユーザーと接点を持つことが可能です。
そのため、Wantedly(ウォンテッドリー)が自社の採用に役に立つのか、仕組みや機能がどうなっているのかと、気になっている採用担当者の方も多いでしょう。

他の求人サイトとは少し違ったサービスになるので、特徴を理解したうえで利用するのが大切です。
Wantedly(ウォンテッドリー)特徴を理解することで、効果的に使えるようになるはずです。

この記事では、Wantedly(ウォンテッドリー)の特徴やメリット、採用のための効果的な使い方まで詳しく解説していきます。

本記事を読めば、Wantedly(ウォンテッドリー)の概要や特徴が理解でき、自社に合っているサービスが分かるようになります。

WantedlyのPDF版まとめ資料を作成しました

当記事の内容もふくめ、弊社にて調査した内容をもとにPDF版の資料を作成しました。
Wantedlyの法人向け機能の内容を人事・採用担当者向けにまとめた資料です。
興味がある方は以下からダウンロードしてください。

1. Wantedly(ウォンテッドリー)とは?

Wantedly(ウォンテッドリー)の概要
Wantedly(ウォンテッドリー)は、ビジネスSNSという位置付けのサービスです。

2012年にサービスを開始。ユーザー数は350万人(2023年5月時点)を突破し、2017年9月にマザーズに上場しました。
その影響もあり、社会的な信用性や会社としての信用性も非常に高い日本発のビジネスSNSに成長しているといえるでしょう。

Wantedly(ウォンテッドリー)を利用するユーザーは、「共感で人や企業とつながり、シゴトでココロおどろう。」というコンセプトに基づき登録しています。

そのため転職するつもりがない人(転職潜在層)にとっても、気軽に情報が見ることのできるサイトとなっています。
気になる募集内容があった際には、「面接に行く」のではなく、あくまで「カジュアル面談をしに行く」という形をとれます。
会ってみたら面接が始まる、といったケースも限りなく少ないです。

ユーザーにとっては、面接という判断される環境で会う必要がなくなるため、会社の雰囲気を正しく見極められるようになります。
、転職活動の前段階である、「自身の知見を深めたい」、「情報収集を行いたい」といった状況では非常に有意義なサービスとして認識されています。




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2.Wantedly(ウォンテッドリー)の特徴

採用にWantedlyを活用する前に、特徴を押さえておくことが大切です。
ここでは、Wantedly(ウォンテッドリー)の特徴を3つ紹介します。

  • 雇用条件よりも共感採用を重視
  • 「応募」の前に「話を聞きに行きたい」
  • 年齢層は 20〜30代、職種はエンジニアなどのIT系が多い

中でも共感を重視してる点が、他の求人サイトとは顕著に異なるところ。

それぞれ解説します。

2.1.雇用条件よりも共感採用を重視

Wantedly(ウォンテッドリー)の大きな特徴は、雇用条件よりも共感採用を重視してることです。

特に注目すべきことは給与を記載しないこと。

Wantedly(ウォンテッドリー)は、共感採用を推進しているため条件では見えてこない直接会うことでのマッチングを強く推奨しています。
カジュアルに面談をすることで、その会社の魅力やミッションや文化を知ってもらい、自社に関心を持ってもらうことで応募、採用につなげます。

この点がWantedly(ウォンテッドリー)を利用することで採用につなげることができる要因にもなっています。

多くの会社にとって、「認知度が高く、給与が同業他社よりも圧倒的に高い」というケースはまれでしょう。

例えば中小ベンチャー企業にとっては、いかに面白いことをやっていても給与面でどうしても大手企業に劣ってしまいます。
通常の転職メディアなどで、並べて比較されるとどうしても大手企業に負けてしまい、応募すらしてくれないかもしれません。

それに対してWantedly(ウォンテッドリー)では、給与を記載しないため待遇面で比較されることはありません。

では、Wantedly(ウォンテッドリー)では実際に何を記載するのかというと、下記のような項目になります。

  • タイトル、カバー写真、会社のメンバー
  • なにをやっているのか
  • なぜやるのか
  • どうやっているのか
  • こんなことやります。

まず、注目してほしいのは「会社のメンバー」を記載することですね。

どのような人がその会社にいるのかを知ってもらうことから始まります。
だからこそ、ユーザーに会社について知ってもらうことができます。

また、通常の求人票のように「背景」という記載ではなく「なぜやるのか」という記載になっているため、語りかけるように記載できます。

感情を入れない求人票ではなく、感情を記載することで雰囲気を伝えることが可能です。

まとめると、「自社の魅力」で勝負することができるのがWantedly(ウォンテッドリー)であり、優秀な人材採用に平等なチャンスを作ることができるとお考えください。

 2.2.「応募」の前に「話を聞きに行きたい」

次に、ユーザーが応募前に「話を聞きに行きたい」を選択できることです。

Wantedly(ウォンテッドリー)では、ユーザーの応募に対する心理的ハードルを下げるために、まずは会って話す機会を作ることを重視しています。

転職活動をしていないということは、自社だけではなく他社も検討していないということでもあります。
今までに内定辞退をされたことのある人事担当者にとっては、この重要性は容易に理解できるでしょう。

長い時間をかけて、多くの担当者との時間調整や面接のセッティングをして何度となく検討を重ねた結果、内定辞退をされてしまうという記憶の採用担当者の方も多いのではないでしょうか。

転職顕在層やエージェント経由の場合、どうしても候補者は複数企業の中から比較し、最終的に1社を選びます。
それに対し、Wantedly(ウォンテッドリー)は違います。

転職活動をしておらず応募意思もない潜在層の場合、貴社と候補者自身のマッチングのみを考えてくれるため最終的に他社に決めるということが非常に少なくなります。
当然、カジュアル面談をして終わりということもあります。

しかし候補者と1対1の関係を作ることができるこのシステムが、Wantedly(ウォンテッドリー)のメリットの一つだと考えてください。
仮にカジュアル面談で終わりでも、将来的な自社の候補者(タレントプール)にすることもでき流ため、母集団形成にも役に立ちます。

面談したことが無駄というわけではありません。

なお、カジュアル面談の目的や流れに関しては、以下の記事で詳しく解説しているので、うまくカジュアル面談を進めたい採用担当者の方はあわせてご覧ください。

参考:【企業側】カジュアル面談とは?目的や面接との違いから流れまで解説

2.3. 20代、30代が多い。エンジニアが多いが多様な業種に対応

Wantedly(ウォンテッドリー)の公式サイトからの情報によると、20-30代の若手成長人材が8割弱を占めており、20代の人材が多く登録をしていることがわかります。
ユーザー数は約350万人(2023年5月時点)。

そして、実際に利用するとわかりますが、スカウトフィルタの中に、○○年卒という新卒採用・インターン採用でも活用できるように設計されています。


(引用元:2023年8月期決算説明資料

続けて、登録しているユーザーの具体的な職種を記載すると以下のようになります。

  • エンジニア:28%
  • デザイナー:19%
  • セールス:18%
  • マーケティング:17%
  • ディレクター:9%
  • コーポレート:10%

エンジニアを中心にで3財なー、マーケティングとIT人材の登録が多いことがわかりますね。
IT系の若手人材を採用したいと考えている企業にとっては、相性の良いサービスといえるでしょう。




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3.採用にWantedly(ウォンテッドリー)を採用に利用するメリット

企業が採用にWantedly(ウォンテッドリー)するメリットには、具体的にどのようなものがあるのか見ていきます。主に、以下のようなメリットがあります。

  • 企業のビジョンに共感した人が採用できる
  • 初期費用と成果報酬なしの低コストで採用できる
  • 候スカウトの返信は5通に1通である

Wantedly(ウォンテッドリー)をうまく活用すれば、採用費を抑えて採用につなげることも可能です。

3.1.企業のビジョンに共感した人が採用できる

1つ目のメリットは、企業のビジョンに共感した人材と接点を持ち、採用できることです。

先述の通り、Wantedly(ウォンテッドリー)は会社やビジョンについて知ってもらうことで興味を持ってもらい、応募してもらうことに重きを置いています。
それによって共感採用を実現しています。

共感採用が実際にどのようなメリットかというと、短期的には、給料が下がったとしても入社したいという人材を採用できる可能性もあります。

また、長期的な面で見ると、離職率の低下についても期待できます。
転職後、働き始めて文化や社風の違いに気がつきすぐに辞めることはどこの会社でもあり得る話です。

だからこそ、共感採用が重要となってきます。

会社の文化やビジョンをしっかり理解していればすぐに転職することはないでしょう。

ただ採用できればいいというならば、どんな媒体でもいいかもしれません。
しかし、転職後の離職率を減らすという点では、Wantedly(ウォンテッドリー)のような、カジュアルにコンタクトを取ることができるビジネスSNSは、大きなメリットを持っているでしょう。

3.2.初期費用と成果報酬なしの低コストで採用できる低コストで採用できる

Wantedly(ウォンテッドリー)は、プラン利用料を支払えば、初期費用と成果報酬なしの、低料金で利用開始できるサービスです。

たとえばスタンダードプラン半年の場合、60万円となりますが、その中で1名採用しても5名採用しても同じ値段となります。
(正確な料金については、変更されている場合もあるのでお問い合わせください)

たとえば、年収500万円のエンジニアをエージェント経由(成果報酬費30%)で採用したとしましょう。
それだけで、150万円かかります。
年間で契約したとしてもそこから1名でも採用できれば、採用コストを抑えることができたとわかりますね。

3.3.スカウトの返信は5通に1通(20%)である

Wantedly(ウォンテッドリー)では、スカウトの返信率が5通に1通と返信率が20%と高い数値が出ているのもメリットの一つです。

企業はWantedly(ウォンテッドリー)内のユーザーを自由に検索し、採用要件に合った候補者に直接メッセージを送ることもができます。
驚くべきことに開封率は約80%、返信率は約20%と非常に高い数値を誇っています。

つまり、アクティブユーザーが多いという裏づけにもなります。




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4.Wantedly(ウォンテッドリー)を採用に利用する際の注意点

続いて、採用でWantedly(ウォンテッドリー)を利用するときの注意点を3つ紹介します。

  • いわゆる”求人サイト”とは切り口が異なる
  • 運用力が必要である
  • シェアされ応募が集まるが、必ずしも採用に至るとは限らない

特に、Wantedly(ウォンテッドリー)は他の求人サイトとは得て非なるサービスなので、利用するときは注意が必要です。

それぞれ解説します。

4.1.いわゆる“求人サイト”とは切り口が異なる

Wantedly(ウォンテッドリー)の募集では、通常の求人サイトとは違って給与・待遇の記載ができない点に注意しましょう。

会社、チームや仕事の魅力を打ち出す構成となっています。
また、ユーザーはFacebookやTwitterというような、外部SNSからWantedly(ウォンテッドリー)を見に来るケースがよくあります。
特に広告を打つことができるSNSでは、その要素が顕著になります。

だからこそ、あまりにも堅苦しく形式的な構成では、興味をもってもらいづらくなります。
あくまで、自社の魅力を伝える、ブランディングを行うイメージで投稿やスカウトすることをに心がけてください。

4.2.運用力が必要である

採用でWantedly(ウォンテッドリー)を活用するにあたり、運用力が鍵を握ります。

Wantedly(ウォンテッドリー)には、広報ツールとして日常の会社の様子や会社メンバーの紹介、会社のストーリーを投稿することができるブログ機能をデフォルトで用意されています。
募集だけでは伝わらない会社や、社員の魅力を届けることができます。

毎日が難しくても、毎週せめて月に1回は投稿することで、自社の雰囲気を外部に発信していきましょう。

また、Facebook上に発信することも可能なため、そこから社員や友人に応援(シェア)してもらうことで、より加速的に広げていくことができます。
特にFacebook広告を利用すれば、年齢・地域・勤務先など多彩なセグメントでターゲットを選定することができるので、効果的に自社を知ってもらえうことができるでしょう。

Wantedly(ウォンテッドリー)は求人を作ったら終わりではありません。
求人作成後、コツコツと運用していかなければならないという時間的なコストも存在するので、その点だけは忘れないでください。

コストに見合った成果が出ているからこそ、多くの企業が利用しているのです。

4.3.シェアされ応募が集まる、が採用に至らないケースも

SNSでシェアされて応募は集まったとしても、採用に至らないケースもあります。
Wantedly(ウォンテッドリー)の特性上、カジュアルにまずは話を聞いてみたいと考えているユーザーも一定数いるからです。

弊社では、Wantedly(ウォンテッドリー)だけでなくLinkedIn(リンクトイン)の採用サポートを行っているため、この課題に直面し悩んでいる企業を多く見てきています。
一番大変ですが単純に解決する方法は

「会社一丸となって採用というミッションを成功させていくように変えていく」

これが重要となります。

人事担当者が、どんなにい良い人を連れてきたとしても、周りが協力する気がなければ候補者に魅力的な会社とは映らないでしょう。

すぐに変えることはできませんし、人事担当者のみで変えられることは少ないかもしれませんが、やれることを愚直に積み重ねていくことが重要です。

Wantedly(ウォンテッドリー)を採用に利用する際は、長い目で採用につなげることを視野に入れたほうがいいでしょう。

Wantedlyの効果的な使い方・運用のコツ

Wantedly(ウォンテッドリー)の使い方と運用時のコツを紹介します。

  • 自社の魅力を理解する
  • しっかりスカウト文面を作り込む
  • 「応援」機能を活用する

使い方のコツを理解できれば、採用につながる可能性が高くなります。

それぞれ解説します。

自社の魅力を理解してユーザーに伝える

まずは、自社の魅力を理解することに努め、そのうえでユーザーに魅力を伝えましょう。
自社の魅力が明確にわかっていなければ、募集要項やスカウト文面に落とし込むことができません。

ここで言う魅力とは主に、以下の3点を指します。

  • 会社の理念やミッション
  • 商品やサービス、事業内容の魅力
  • 社員の魅力

上記3点をしっかりしたうえで、文面に落とし込みます。必要であれば、採用担当者の方一人で考えるのではなく、現場社員へヒアリングや他のメンバーとも協力して理解に努めましょう。

しっかりスカウト文面を作り込む

Wantedly(ウォンテッドリー)のようなサービスでダイレクトリクルーティングを行う際は、しっかりスカウト文面を作り込むことが重要です。

どのユーザーにも送ってると一目見ただけでわかるようなスカウト文面は、何通もスカウトを受け取っているユーザーからするとすぐわかります。

スカウトを送る際は、まずはユーザーのプロフィールを必ず確認したうえで、以下の2点を盛り込んでください。

  • スカウトを送った理由
  • 具体的に経歴やスキルなど何がマッチすると思ったのか

しっかりプロフィールを読んでいることが伝われば、ユーザーからの返信率は高まるはずです。
文面作成に時間は多少かかると思いますが、テンプレをあらかじめ作成してユーザーごとにカスタマイズすることで、効率的にスカウト文面の作成ができるでしょう。

「応援」機能を活用する

Wantedlyの「応援」機能を採用活動に活用することも効果的です。

この応援は求人情報に必ずあり、応募ボタンをクリックすることで、TwitterやFacebookなどのSNSで拡散できるようになっています。
たとえば、自分の勤務先や友人・知人が働いている会社などの応援が可能。

応援機能を活用しSNSで拡散されれば、Wantedly以外のユーザーにも自社の会社ページや募集記事を見てもらえるようになるため、応募につながる可能性が高まります。

アルゴリズムや掲載基準がわかっていません。ただ、応援を多くされている求人情報ほど「今週のおすすめ」というWantedly内にあるもので、紹介されやすくなるメリットがあります。

Wantedlyの掲載料金

Wantedly(ウォンテッドリー)は初期費用と成果報酬なしで、半年利用で月額料金約4.5万円から利用できます。

プランは以下の3種類あります。

  • ライトプラン
  • スタンダードプラン
  • プレミアムプラン

有料プランでは無制限で募集を掲載することができるうえに、プラン次第でより効果的な採用につなげるための機能やオプションをつけることも可能です。

5.Wantedly(ウォンテッドリー)の運用ならダイレクトソーシングにご相談ください

この記事では、Wantedly(ウォンテッドリー)の特徴やメリット、採用に活用する際の注意点について解説しました。

Wantedly(ウォンテッドリー)は、他の求人サイトとは違うので、特徴やメリットを押さえたうえで活用することが大切です。
また、リソースも少なからずかかるので、場合によっては現場の社員の協力も必要になってくるでしょう。

ダイレクトソーシング社では、Wantedly(ウォンテッドリー)だけでなく、すべてのスカウトメディアの導入検討段階における相談から導入後の運用について一括で請け負うことができます。
少しでも採用にお困りのことがあれば、お気軽に相談ください。

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三島

三島

2007年4月にNational Instruments入社。2009年にアクテラ創業。システム開発やプログラム講師として、東京大学の講師やLegoMINDSTORMSの書籍を出版。2015年11月にダイレクトソーシングを立ち上げ。

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