【企業向け】マイナビスカウティングとは?特徴や評判を分かりやすく解説
マイナビスカウティングとは、ミドル・ハイクラスの求職者向けに年収600万円以上の求人を取り扱うスカウト型の転職サイトです。
人材紹介会社と求職者をつなぐサイト「旧:マイナビ転職エージェントサーチ」をリニューアルしたサービスでもあります。
テレビコマーシャルなどで大々的に取り扱われるため、企業・求職者ともに関心が高い状態ではないでしょうか。
ただ一方で、「企業側にとってどのようなサービスか分かりにくい」「マイナビ転職との違いが分からない」という方も少なくありません。
確かにマイナビスカウティングは、企業側・求職者側それぞれの視点で見なければ理解しづらいといえるでしょう。
そこで本記事では、マイナビスカウティングについて、まずは基本情報とマイナビ転職との違いを分かりやすく解説します。
その上で、企業側および求職者側でみた特徴、料金、評判について紹介します。
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目次
マイナビスカウティングとは
マイナビスカウティングとは、ミドル・ハイクラスの求職者向けに年収600万円以上の求人を取り扱うスカウト型の転職サイトです。
主に転職コンサルタント(人材紹介会社)と求職者がつながるためのサイトです。
株式会社マイナビが2024年1月にサービスを開始。
同社が元々運営していた「旧:マイナビ転職エージェントサーチ」をリニューアル(リブランディング)したサービスでもあります。
企業側にとってのマイナビスカウティング
採用を行いたい企業側にとってマイナビスカウティング自体は、直接的に専用サイトに登録したり利用したりできるサービスではありません。
このことは、マイナビの企業向け公式ページの中途採用サービス一覧に、本サービスが掲載されていないことからも分かります(参考ページを参照)。
参考:【公式】マイナビ転職掲載のご案内|求人広告・中途採用支援のマイナビ転職 お問い合わせ窓口 (mynavi.jp)
ただし、企業は「マイナビ転職」のスカウト機能を経由して、マイナビスカウティングの登録ユーザー(求職者)にスカウトを送ることは可能です。
その際には、年収600万円以上の求人であることが必要です。
後項目で詳しく述べますが、マイナビスカウティングは転職コンサルタント(人材紹介会社)と求職者がつながることに重きが置かれています。
求職者側にとってのマイナビスカウティング
求職者にとっては、人材紹介会社が有する非公開求人や企業の求人情報が公開されており、転職コンサルタントや企業からスカウトが届く転職サイトです。
また、「求職者がサイトに掲載されている求人に応募希望を出す」「求職者が希望のコンサルタントを指名する」といったことができます。
いずれにしても、求職者がマイナビスカウティングのサービスを利用すると、転職コンサルタント(人材紹介会社)とつながります。
なお、転職コンサルタントは、転職エージェントやヘッドハンターとも呼ばれています。
マイナビ転職との違い
「マイナビスカウティング」と「マイナビ転職」の違いを、企業側視点で下記にまとめます。
サービス名 | 求人案件の年収制限 | 登録ユーザー層 | 企業側のサイト利用 |
マイナビスカウティング | 600万円以上 | ミドル・ハイクラス層 (30代~40代)が中心 | 原則不可 (マイナビ転職経由で登録者へスカウト可能) |
マイナビ転職 | 制限なし | 幅広いが、若手層 (20代~30代前半)が多い | 可能 |
つまり、企業として利用サービスを検討する際は、直接的に登録・利用することのない「マイナビスカウティング」について考える必要はなく、「マイナビ転職」を利用するか否かという視点で考えれば問題ないでしょう。
マイナビスカウティングの特徴|企業側の視点
マイナビスカウティングの特徴について、企業側の視点で以下にまとめます。
「マイナビ転職エージェントサーチ」が基になったサービス
マイナビスカウティングは、マイナビ転職エージェントサーチをリニューアル(リブランディング)したサービスです。
基になった「マイナビ転職エージェントサーチ」は、人材紹介会社と求職者をつなぐサイトです。
求職者である登録ユーザーは興味のある求人案件やコンサルタントを選ぶと人材紹介会社とつながり、以降は転職活動のサポートを受けることができます。
つまり、必ず人材紹介会社が求職者と採用企業の仲介役となる仕組みです。
企業と求職者が直接つながる「マイナビ転職」とのすみ分けがされていました。
この「マイナビ転職エージェントサーチ」をミドル・ハイクラス層向けにリブランディングして誕生したのが、「マイナビスカウティング」です。
人材紹介会社と求職者をつなぐことを主な目的としたサービス
マイナビスカウティングは、「人材紹介会社と求職者をつなぐこと」を主な目的としたサービスです。
これは、前身であるマイナビ転職エージェントサーチと同様であり、サービスの根本は変わりません。
人材紹介会社としては、マイナビのブランドを借りた集客性の高いサイトに「自社が保有する求人案件」や「自社のコンサルタント担当者の情報」を掲載することで、求職者との接点を得られる可能性が高まるのです。
そのため、次項目の特徴へとつながります。
採用企業側としては直接的に登録・利用するサービスではない
採用を行いたい企業側にとってマイナビスカウティングは、直接的に登録・利用するサービスではありません。
前述した通り、マイナビ公式ページ内の中途採用向けサービス一覧にもマイナビスカウティングがないことからも明らかです。
ただし、次項目で紹介する通り、間接的には利用できます。
登録している人材は「マイナビ転職」からスカウトできる
採用を行いたい企業としては、別サービス「マイナビ転職」を通じてマイナビスカウティングの登録ユーザーをスカウト可能です。
これは、求職者がマイナビスカウティングの登録を行う際に、「採用企業からのスカウトを受け取る」と設定していれば可能となります。
つまり採用企業は、スカウト受け取り設定をオンにした登録ユーザーに対してのみ、マイナビ転職のスカウト機能を用いてアプローチできるのです。
掲載されるのは人材紹介会社が保有する年収600万円以上の求人のみ
マイナビスカウティングのサイトに掲載されるのは、人材紹介会社が保有する年収600万円以上の求人案件に限られます。
これはマイナビスカウティングのターゲットが「ハイクラス層向け」であり、且つ「人材紹介会社と求職者をつなぎたい」というコンセプトがあるためです。
以上のことからも、「マイナビスカウティング自体」は採用を行いたい企業が直接利用するサービスではないことが分かるでしょう。
マイナビスカウティングの特徴|求職者側の視点
企業としてマイナビスカウティングの特徴を理解するためには、求職者側の視点でみるとより分かりやすくなります。
具体的には、以下の通りです。
登録すれば転職コンサルタントや企業からのスカウトが届く(希望制)
求職者はマイナビスカウティングの利用登録時に、「転職コンサルタント(人材紹介会社)からのスカウトを受け取る」「採用企業からのスカウトを受け取る」の両方を、オンオフできるようになっています。
これにより、コンサルタントと企業のどちらからもスカウトを受けたり、どちらか一方から受けたり、スカウトは一切受け取らず自分で掲載案件から探したり、といった選択が可能です。
つまり前述した通り、採用企業としては「採用企業からのスカウトを受け取る」をオンにした登録ユーザーにのみ、マイナビ転職のスカウト機能を介してアプローチできるという仕組みです。
求職者は自ら各企業の求人案件を検索・応募可能(エージェント経由)
登録ユーザーとなった求職者は、マイナビスカウティングのサイトから自分の希望に合った求人案件を検索することができます。
マイナビスカウティングのサイト内に掲載される求人案件は日々更新されており、一般の転職サイトでは出てこない求人(人材紹介会社が保有する独自の求人)が豊富に掲載されています。
求人案件の検索時に選択可能な条件は下記の通りです。
- 職種
- 勤務地
- 希望年収
- 業種
- 任意のキーワード
- その他こだわり条件(希望ポジションなど)
「応募したい」となった場合は応募ページへと進むことができ、その求人案件を保有する人材紹介会社とつながります。
その後、人材紹介会社を介して本応募へ進み、当該の求人案件以外にも求職者にマッチした求人があれば提案してもらえます。
求職者は自ら転職コンサルタントを検索・面談申し込み可能
登録ユーザーとなった求職者は、マイナビスカウティングのサイト上で相性の良さそうな転職コンサルタントを検索して、面談を申し込むことが可能です。
コンサルタントの検索時に選択可能な条件は下記の通りです。
- コンサルタント歴
- コンサルタントの点数(上位15%・上位35%・上位55%・すべてから選択)
- 平均レビュー点数
- 得意なエリア
- 任意のキーワード
- その他こだわり条件(得意な業種など)
上記に加えて、各転職コンサルタントの個人ページには、詳細な経歴やPRポイント、保有資格、主な面談場所なども確認できるようになっています。
「年齢×業種×現年収」を入力すると自分の現在位置が分かる
マイナビスカウティングのサイトでは、会員登録時の情報を基に「自分と同業種・同年代を比較すると、現時点での年収がどの程度の位置か」を診断できます。
求職者の新規登録を促し、今後の転職活動の指標としてもらうための機能といえるでしょう。
転職コンサルタントの質を維持するために審査制を採用
転職コンサルタントには審査制度が設けられており、マイナビスカウティングの中でも点数化されています。
求職者にとっては、より信頼できる転職エージェントを見つけやすいようになっています。
マイナビスカウティングの料金
マイナビスカウティングは採用を行いたい企業が直接的に利用できるサービスではないため、料金は存在しません。
ただし、採用企業は、別サービス「マイナビ転職」のスカウト機能を通じてマイナビスカウティングの登録ユーザーへアプローチすることは可能です。
そのため、ここでは参考として「マイナビ転職:スカウト機能」の料金を以下で紹介します。
マイナビ転職のオプションであるスカウト機能の料金は、基本料金の追加料金として発生します。
つまり、下記「マイナビ転職の基本料金+スカウト機能オプションの料金」の合計金額となります。
4週間掲載・1職種:20万円~120万円(原稿内容・掲載順位・画像数などにより変動)
+
・コンタクトメール:無料
・スカウトメール:1~30件まで10万円/31~50件まで15万円/51~100件まで25万円/以降略
・プレミアムスカウトメール:1~10件まで20万円/11~20件まで40万円/21~30件まで60万円/以降略
企業がマイナビスカウティングを利用したい場合
前述の通り、採用を行いたい企業がマイナビスカウティングへ直接的に登録・利用する方法はありません。
そのため、マイナビスカウティングの登録ユーザー(求職者)にアプローチをかけたい場合は、マイナビ転職のスカウト機能を用いましょう。
厳密には、人材紹介会社へ600万円以上の求人案件を共有すれば、結果的にマイナビスカウティングに掲載される可能性はありますが、能動的な手段ではないため本記事では言及しません。
マイナビスカウティングの評判|求職者側の視点
マイナビ公式の事例サイト(サポネット)にも、企業側視点でのマイナビスカウティングに対する評判は皆無なため、ここでは求職者側視点での評判を紹介します。
なお、いずれの事例もマイナビスカウティングの公式紹介ページに掲載されている「旧:マイナビ転職エージェントサーチ」で得られた事例です。
開始間もないサービスのため、マイナビスカウティングでの事例は今後掲載される可能性があります(2024年6月時点)。
参考:ミドルハイクラス転職サイト【マイナビスカウティング】(mynavi.jp)
転職コンサルタントの助言で原点に立ち返りより良い選択ができた
Aさんは複数社から内定を得られたものの、かえってそれが「転職活動の悩み」でした。
そこで、マイナビのサービスを通じて転職コンサルタントに相談したところ、「自らが大切にしたいもの」を振り返る機会を提供してもらえました。
その結果、「年収よりも課題解決を通じて事業成長に貢献する方がやりがいを感じられ、その経験が一生ものの強みにもなる」と再確認でき、転職先を決めることができました。
転職コンサルタントの推薦状のおかげで夢の入口に立てた
Bさんは、現職では上司との相性が悪かったことや、仕事への不安、学生時代からの夢など、転職を検討する上での心配事を多く抱えていました。
そこで、マイナビのサービスを活用するに至ります。
そして、担当の転職コンサルタントが「転職にあたって大事にしていること、夢や挫折に関すること、他人のために親身になれる性格であること」などを推薦状として、候補先の上司となる予定の方へ提出。
自らの気持ちや背景を理解してもらった上での転職に成功し、諦めかけた夢の入口にまた立つことができました。
まとめ
マイナビスカウティングとは、ミドル・ハイクラスの求職者向けに年収600万円以上の求人を取り扱うスカウト型の転職サイトです。
ただし、採用を行いたい企業側にとってマイナビスカウティング自体は、直接的に専用サイトに登録したり利用したりできるサービスではありません。
同社の別サービスである「マイナビ転職」のスカウト機能を用いることでのみ、マイナビスカウティングの登録ユーザーへアプローチが可能です。
そのため企業側としては、本記事で紹介したマイナビスカウティングの特徴を理解した上で、マイナビ転職を検討すべきといえるでしょう。
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竹村 朋晃
株式会社ダイレクトソーシング CEO (プロフィールはこちらをクリック) 2005年に野村総合研究所に入社。損害保険システムの構築に従事。2015年11月より株式会社ダイレクトソーシングを立ち上げ。エンジニア経験者中心にデータドリブンリクルーティングを中心としたサービスを展開。
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