採用ツールとは?トレンド6選と選ぶ時の重要ポイントを紹介
採用ツールとは、採用活動を行う際に用いる媒体やシステムなどの総称です。
採用ツールのトレンドとしては、採用管理システムや採用動画、ダイレクトリクルーティングサービスなどが挙げられます。
求職者優位の売り手市場が続き、各社とも自社が求める人材の採用に苦戦するなか、多種多様な採用ツールが登場しています。
その一方で「さまざまな採用ツールのトレンドを抑えたい」「どの採用ツールを選ぶべきか分からない」と考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、おさえておくべき「採用ツールのトレンド6選」と「選ぶ際の重要ポイント5つ」を紹介します。
採用ツールを検討する上で欠かせない内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
採用ツールとは
採用ツールとは、採用活動を行う際に企業が用いる各種媒体やシステムなどの総称です。
例えば、求人サイトや採用動画、パンフレットなどの紙媒体も含まれます。
主に「採用活動の効率化や省力化」「マッチ度の高い人材の採用」を実現する目的で用いられます。
採用ツールのトレンド6選
採用ツールのトレンド6選を紹介します。
求人検索エンジン
求人検索エンジンとは、求職者がインターネット検索を行うように、求人情報を検索できるインターネット上のツールです。
企業が求人検索エンジンで求人情報が表示されるようにする方法には、「直接投稿」と「クローリングへの対応」の2つがあります。
「直接投稿」の場合は、求人検索エンジンの指定フォーマットにそって求人情報を入力および登録します。
「クローリングへの対応」は、自社の採用ページや求人サイトに掲載された情報を求人検索エンジンで表示しやすくします。
そもそもクローリングとは、インターネット上をシステムが巡回し、各種webページから情報を収集することです。
求人検索エンジンはこのクローリングを行っており、Web上で求職者に有益と思われる求人情報を集約して表示します。
そのため、企業側は採用ページや求人サイトの求人情報を充実させることで、求人検索エンジン上で表示されやすくできるのです。
具体的な表示条件としては「応募ボタンなどの導線があること」「仕事内容や雇用形態、職種、勤務地などが明記されていること」などが挙げられます。
また、無料で利用開始できるものも多いため、導入しやすい点はメリットといえます。
ただし、上位表示させるためには、定期的な更新の手間やクローリング対策に関する知識やノウハウを要する点はデメリットです。
参考:「Indeed(インディード)に求人情報を掲載する方法|無料掲載から有料掲載まで」
採用管理システム
採用管理システムとは、応募、選考、面接、内定などを追跡および管理するためのツールです。
具体的には、応募者の情報管理、採用活動のスケジュールおよび進捗管理などを行えます。
なかには応募者との個別コミュニケーションを行えるものもあります。
採用活動に関わる情報を一元管理できる点やスケジュールや進捗管理で進行をスムーズに行えるといった点はメリットです。
対して、導入と利用には相応のコストが発生する点、システムに慣れるまでに時間を要する点はデメリットといえるでしょう。
採用動画
採用動画とは、募集している仕事の内容ややりがい、自社の魅力などを映像を用いて伝えるためのツールです。
例えば、自社が手がける事業や仕事の紹介動画、社員インタビュー動画、自社のイメージ動画などが挙げられます。
映像と音声によって短い時間で多くの情報を伝えられる点、印象に残りやすい点はメリットです。
ただし、制作を依頼するためには相応のコストを要する点、もし出演者が離職した場合は作り直しが必要な点はデメリットです。
なお採用動画の制作については、以下の記事で制作会社10選とあわせて、選ぶコツや相場なども紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。
参考記事:「採用動画の制作会社10選|選ぶコツや費用・相場を紹介」
ダイレクトリクルーティングサービス
ダイレクトリクルーティングサービスとは、あらかじめ登録された求職者一覧から、自社の採用要件にあった人材を探して、直接アプローチできるツールです。
企業側がスカウトするため、スカウトサービスと表現することもあります。
求職者優位の売り手市場が続いており、待っていても応募が十分に集まらないケースも少なくありません。
こうしたなか、企業側から求める人材に直接アプローチを行う「攻めの採用」として活用する企業が増えています。
自社が求める層に対して直接かつピンポイントで効率的にアプローチできる点はメリットですが、運用やスカウトメッセージにノウハウが必要な点はデメリットといえるでしょう。
また以下の記事では、ダイレクトリクルーティングサービスを「中途採用向け」「新卒採用向け」ごとに徹底比較していますので、あわせてご覧ください。
参考記事:
「ダイレクトリクルーティングとは?30サービスを徹底比較(中途採用向け)| 株式会社ダイレクトソーシング」
「新卒採用向けダイレクトリクルーティングスカウトメディア22社徹底比較 | 株式会社ダイレクトソーシング」
Web会議システム(説明会・面接用)
Web会議システムとは、インターネットを通じて遠隔地にいる人とのビデオ通話を可能にするものであり、採用においてはオンラインでの説明会や面接に用いられます。
コロナ過を経て急速に普及が進み、利便性の高さから以降も多くの企業が活用しています。
主要なWeb会議システムとしてはZoomやTeamsなどが挙げられます。
映像と音声によるビデオ通話、チャット、画面共有などの機能によって、遠隔であっても十分な情報提供が可能です。
ただし、直接開催と比べて参加者の反応が見えづらい点や、お互いの雰囲気が伝わりにくい点などはデメリットです。
内定者フォローツール
内定者フォローツールとは、企業と内定者および内定者同士のコミュニケーションを管理・促進するためのツールです。
内定辞退の予防はもちろん、自社や業務への理解向上、内定者同士の関係構築、必要な手続きの実行などにも役立ちます。
上記の通りさまざまなメリットがある一方で、自社に関する情報および内定者の個人情報などの取り扱い規定や、セキュリティ対策を整備する手間が発生する点はデメリットといえます。
またサービス形式には、コミュニケーションに重きをおいたSNS型や、事前学習や意欲向上に重きをおいたeラーニング型などがあります。
採用ツールを選ぶ時の重要ポイント5つ
採用ツールを選ぶ時の重要ポイントを5つ紹介します。
解決したい課題は明確になっているか
採用ツールを選ぶにあたって、まずは自社が解決したい課題を明確にすることが重要です。
昨今、非常に多種多様な採用ツールが登場しており、それぞれが多様かつ魅力的な機能・特長を有しています。
そのため解決したい課題が曖昧なままでは、選定が困難になるだけでなく、本来求めるべきものとは異なる機能が満載のツールを選び、必要以上の費用をかけてしまいかねません。
効率的な予算運用のためにも、自社が優先して解決すべき課題を明確にすることから始めましょう。
サポートやフォローが充実しているか
サポートやフォローが充実しているかも重視すべきポイントです。
新たなツールの導入時は、問題や疑問が生じがちです。
こうした問題・疑問を自社内で抱え、採用活動を滞らせてしまうのは本末転倒です。
必要に応じてすぐに連絡を取ることができ、必要な回答や対応を得られる体制が整っているかを事前に確認しておきましょう。
使いやすいか
採用ツールの「使いやすさ」も選定時の重要ポイントです。
使いやすさは、導入後の効率アップ度合いに直結します。
使いにくいようであれば、かえって採用効率を低下させかねません。
そこで基準となるのが、細かなマニュアルを必要とせず、直感的に操作できるかです。
契約前に実際に試せるツール、もしくはデモンストレーションで操作方法や画面周りを確認できるツールを選ぶようにしましょう。
運用リソースを確保できそうか
採用ツールを運用するためのリソースを確保できそうかも重視すべきポイントです。
採用ツールの導入および運用には、リソース(人員、時間、予算)が必要です。
せっかく導入したにも関わらず、活用する人員や時間がないとなっては意味がありません。
選定時には、役割分担や実運用のシミュレーションを行い、無理なくリソースを確保できるかを確認しましょう。
トレンドのみを理由にして選ばない
トレンドのみを理由にして選ばないのも、重要なポイントです。
採用ツールを選ぶ時の根拠にしてしまいがちなのが「採用の競合他社が使って成功したから」「最近話題の採用ツールだから」などです。
こうした発想は採用ツールの候補を挙げるきっかけとしては良いのですが、選定理由にはしないよう注意しましょう。
そのためにも、重要ポイントの1つ目で明確にした「自社の課題を解決できるか」を常に念頭において選定を進めることが大切です。
まとめ
採用ツールとは、採用活動を行う際に企業が用いる各種媒体やシステムなどの総称です。
主に「採用活動の効率化や省力化」「マッチ度の高い人材の採用」を実現する目的で用いられます。
採用ツールのトレンド6選として、「求人検索エンジン」「採用管理システム」「採用動画」「ダイレクトリクルーティングサービス」「Web会議システム」「内定者フォローツール」を紹介しました。
いずれも昨今の採用において、注目されている採用ツールです。
その上で、採用ツールを選ぶ時の重要ポイントは「解決したい課題は明確になっているか」「サポートやフォローが充実しているか」「使いやすいか」「運用リソースを確保できそうか」「トレンドのみを理由にして選ばない」の5つです。
それぞれを踏まえて、自社に最適な採用ツールを選びましょう。
また、弊社は採用支援企業として、過去60万件・全40媒体以上のソーシングデータを用いて、求める人材の採用を最短ルートで成功に導くサポートを行っています。
自社に適した採用ツールを知り、最短ルートで自社が求める人材を採用したいという方は、ぜひ以下の「問い合わせフォーム:無料」から気軽にお問い合わせください。
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竹村 朋晃
株式会社ダイレクトソーシング CEO (プロフィールはこちらをクリック) 2005年に野村総合研究所に入社。損害保険システムの構築に従事。2015年11月より株式会社ダイレクトソーシングを立ち上げ。エンジニア経験者中心にデータドリブンリクルーティングを中心としたサービスを展開。
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