dodaキャンパスとは?特徴・評判・料金や利用の流れと活用方法を解説
dodaキャンパスとは、新卒向けの成長支援型ダイレクトリクルーティングサービスです。
dodaといえばパーソル株式会社が運営する中途向けのサービスが広く認知されています。一方で同社は、新卒向けのダイレクトリクルーティングサービスも展開しているのです。
新卒採用市場の競争がますます激化するなか、採用の質と量を担保する方法として注目を集めているダイレクトリクルーティングサービス。
企業側が欲しい学生にピンポイントでアプローチできるため、効率的かつ効果的な手法として導入する企業が増えています。
こうしたなか、パーソルキャリア株式会社と合弁会社ベネッセi-キャリアが提供する「dodaキャンパス」の導入を検討している企業も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では「dodaキャンパス」について、サービスの特徴・評判・料金、導入に向いている企業、利用の流れ、活用方法までを解説します。
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目次
dodaキャンパスとは|サービスの特徴
dodaキャンパスとは、新卒向けの成長支援型ダイレクトリクルーティング(スカウト採用)サービスです。
企業側は約99万人(2023年5月時点)の登録学生から自社にマッチした人材を検索して、直接スカウトメッセージを送ることができます。
パーソルキャリア株式会社(旧株式会社インテリジェンス)とベネッセホールディングスとの合弁会社ベネッセi-キャリアが提供しているサービスです。
dodaキャンパスの特徴は以下の6つです。
新卒学生を直接スカウトできる
企業側から採用したい新卒学生に対してメッセージを送付することで、直接スカウト(オファー)が可能です。
就職ナビサイトや人材紹介など従来の採用手法は応募や紹介を待つ「受け身の採用」に対して、dodaキャンパスのようなダイレクトリクルーティングは企業側から直接アプローチを行える「攻めの採用」と呼ばれています。
例えば、昨今ますます需要が高まる若手エンジニア採用は、人材紹介サービスに企業からの依頼が殺到している状況です。
こうした状況において、将来有望と考えられる人材に対して新卒の段階で直接アプローチできれば、今後の採用活動を優位かつ楽に進められることを期待できます。
登録学生を対象にキャリア教育を行っている
ベネッセi-キャリアの教育ノウハウを活かして、登録学生を対象としたオンラインキャリア講座「dodaキャンパスゼミ」を開講しています。
また、関連イベントは年に約160回開催・参加者は約8,000名(2021年実績)であり、ダイレクトリクルーティングサービスの提供とあわせてキャリア教育にも注力している点も特徴といえます。
国内最大規模の学生データベース
2023年5月時点の登録者数は約99万人(24〜27年卒)であり、国内最大規模の学生データベースを有しています。
dodaキャンパスは2017年7月から学生の先行登録をスタートし、サービス開始当初から大手企業(パナソニック、ヤフー、日産自動車、関西電力ほか)が3,300社も契約していたことから、当初から注目が集まっていました。
大学1・2年生の早期にアプローチを行える
大学1年生から登録可能なため、就労意欲の高い学生に対して早くから自社や業界などの魅力を発信できます。
また、大学2年生からは直接オファーも可能となり、早期に就職活動を見据えて動いている優秀な学生と接触できます。
定額でコスト抑制を期待できる
dodaキャンパスは定額制のため、契約上限内の人数であれば追加費用は発生しません。
また、付帯サービスとして低学年の登録学生に対して「自社・業界・職種の理解促進」「イベント等の案内」などを無料で送信可能です。
定額制のため予算の運用を考えやすく、他の採用活動費を圧迫せずに活動できる点もdodaキャンパスの持つ特徴といえるでしょう。
料金や契約内容については、後の項目で紹介します。
豊富な検索項目で新たな層へアプローチできる
dodaキャンパスは検索項目が豊富であり、基本情報である大学名・学部・学科・ゼミ・現住所・志望業界などはもちろん、適性検査やサークル・留学・インターン・ボランティア経験などもあります。
これまでアプローチできていなかった新たな採用候補を見つけ、アプローチすることも可能です。
dodaキャンパスの評判
参考:dodaキャンパス
dodaキャンパスの評判として、実際にサービスを活用した企業の事例を2つ紹介します。
担当者1人のスキマ時間活用で新卒採用を行えた
警備業やビルメンテナンスを手がけるA社は、約30年ぶりの新卒採用に挑戦。
ただ、新卒採用の担当者は1人だけという状況でした。こうしたなか、他業務のスキマ時間を活用して、勤務地と職種の条件がマッチする学生へオファーを送信します。
採用活動の開始時期が遅く知名度も低いため、ハローワークなど応募を待つ採用手法では成果を見込めないなか、ダイレクトリクルーティングであるdodaキャンパスで5名採用に成功しました。
採用ターゲット層と会える確率が高まった
システム開発やOA機器販売を手がけるB社は、ターゲット層の学生との精度の高い接点を求めてダイレクトリクルーティングであるdodaキャンパスに行き着きます。
就職ナビサイトも10年以上利用しているものの、大手企業に紛れてしまいがちなため、異なる手法を導入したかった点も理由のひとつです。
また第一印象を見たいと考えていたことから、オファー前に顔写真を確認できる点を評価しています。
真面目で堅実な学生が多い印象
大手保険会社のシステムの設計や開発、保守を担うC社。理系学生の母集団形成に苦戦するなか、ダイレクトリクルーティングの活用を検討しました。
他サービスを利用したものの、登録している学生のタイプが合わず、成果に至りませんでした。
そこでdodaキャンパスが候補に挙がり、真面目かつ堅実な学生が多い印象を受けたこと、定額制で予算の見通しが立てやすいことを評価して導入を決定。目標以上の母集団形成に成功しました。
dodaキャンパスの料金
※参考:料金プラン|dodaキャンパス
dodaキャンパスの料金について紹介します。
プランが採用上限人数によって「3名プラン」と「5名プラン」に分かれます。3名プランの料金は年間60万円、5名プランの場合は年間75万円です。
金額以外の違いには、つながり上限数と呼ばれる「dodaキャンパスで同時に選考を進められる上限人数」があり、「3名プランは200枠」「5名プランは400枠」です。
また「無制限プラン」もあり、料金は年間90万円で、採用上限は無制限・つながり上限は600枠です。dodaキャンパスの利用は、このプランからスタートしましょう。
なお、低学年学生へのオファーが無料なのは全プランに共通しています。
dodaキャンパスに向いている企業の特徴
dodaキャンパスに向いている企業の特徴を3つ紹介します。導入検討の根拠としてください。
認知の拡大を図りたい企業
自社の認知拡大です。大企業であってもBtoB事業の場合は学生からの認知が低いことも多く、思うように採用できていない場合もあるでしょう。
その点、dodaキャンパスであれば大学1年生に対しても自社や業界についての情報を発信でき、認知拡大を図れます。
早期に動く優秀な人材の囲い込みたい企業
自らの将来を見据えて長く働ける仕事を選びたいと真剣に取り組む学生層は、大学1・2年生から業界・企業研究やインターン、ダイレクトリクルーティングサイトへの登録などを始めています。
dodaキャンパスは従来の就職ナビサイトとは異なり、大学1・2年生であっても多くの情報に触れられるというメリットがあります。そのため、早期に動く優秀な人材が登録しているのです。
インターンシップやリクルーターが困難な企業
インターンシップやリクルーター活動の代わりに、オンライン上で直接アプローチできる採用手法としてdodaキャンパスを活用できます。
オンラインのため企業側も学生側も少ない労力で接点をもつことができ、期間をかけて自社への興味や応募動機を醸成することも可能です。
dodaキャンパスを利用する流れ
dodaキャンパスを利用する流れは以下の通りです。
問い合わせフォームまたは電話にて連絡
dodaキャンパスのお問い合わせフォーム、もしくは電話にて問い合わせを行います。
申し込み・審査
dodaキャンパス側から連絡がきたら「利用申込書」を提出します。
その後、審査を通過すれば、次のアカウント発行へ進めます。
アカウント発行・利用開始
審査通過後にdodaキャンパス用のアカウント(ID・パスワード)が発行されるので、ログイン・企業情報の入力をすれば、利用開始できます。
学生を検索してオファーを送付
大学名・学部・学科・ゼミ・現住所・志望業界・適性検査結果・サークル・留学・インターン・ボランティアなどさまざまな条件で検索し、自社にマッチした学生に対してオファーを送付します。
学生がオファーを承認
学生側は、企業からのオファーを承認するか辞退するかを選べます。
学生がオファーを承認すれば、企業はその学生にdodaキャンパス上のメッセージパネルで選考の案内などを送付可能です。
反対にオファーを辞退された場合は、dodaキャンパスのメッセージパネルで連絡ができなくなります。
学生からの返信期限は1週間に設定されており、期限を過ぎるとオファーは自動でキャンセル扱いとなります。
連絡を取った上で選考開始
オファーを承認した学生とメッセージパネル上で連絡を取り、選考を開始します。
連絡を取った上で選考開始
dodaキャンパス上で、最終選考に合格した学生に内々定通知を送付可能です。
内々定を学生が承諾したら、企業が内々定の承諾報告をdodaキャンパス側へ申請します。
その後、学生はdodaキャンパス事務局からのお祝いギフトを受け取れるようになります。
ギフトを受け取った学生はdodaキャンパス上のステータスが就活終了となり、他企業からのアプローチは受付け不可となります。
dodaキャンパスの効果的な活用方法
dodaキャンパスの効果的な活用方法を紹介します。利用時にはぜひ参考にしてください。
活躍人材の共通点を洗い出す
自社で活躍している人材の共通点を洗い出しましょう。
能力の高さなどは成績や学歴などで計れますが、「自社で活躍できるかどうか」は企業理念や風土にマッチしているかに左右されるためです。
つまり、求められる能力だけではなく、どういったマインドをもった人材が活躍できる会社なのかを、あらためて把握しておく必要があるのです。
例えば、「会社の意向を頭に置きながらも、新たな可能性を模索して提案できる人材」が欲しいのであれば、そういった人材がどういう人生を歩んできたかなど共通する部分を把握しておき、欲しい学生のペルソナ設定に役立てましょう。
欲しい学生のペルソナを明確に定める
ペルソナとは自社が求める人物像を詳細に示したものです。
dodaキャンパスを効果的に活用するには、他の手法で採用できていない層、つまりdodaキャンパスでアプローチすべきペルソナを明確に定めることが重要です。
これが明確に定められていないと、他の手法とペルソナが重なり効果的に活用できない、
狙ったペルソナではない人が集まってくるなど、本来の目的とは異なる結果を生むリスクが高まってしまいます。
ペルソナを惹きつける自社の特徴を洗い出す
ペルソナを明確にしたら、そのペルソナが魅力に感じるであろう自社の特徴を洗い出しましょう。
先に挙げた「会社の意向を頭に置きながらも、新たな可能性を模索して提案できる人材」であれば、「自ら考え、発信していく文化があること」などを魅力に感じると考えられます。
ペルソナに該当する活躍人材に、魅力的に感じる自社の文化や風土、働き方などをヒアリングしておくと、より訴求力の高い特徴を洗い出せます。
採用計画を立た上で必要に応じて外注する
「設定したペルソナに当てはまる人材をdodaキャンパスで何名採用するのか」「歩留まりから考えて、どれほどの時間・人数が必要なのか」を想定して採用計画を立ててください。
自社で賄うことが難しいのであれば、ダイレクトリクルーティングのアウトソース企業に採用したい人数やかかる時間、動き出しの時期などを相談し、計画を立てましょう。
学生の年次に合わせた訴求を行う
dodaキャンパスは、各学年に対して情報を発信できるため、年次に合わせた訴求を行いましょう。
大学1年生から4年生まで、年次によって興味を持つ段階が異なるため、各時期の思考やニーズを想像して訴求内容を設計していきます。
例えば、以下のような内容です。
- 現1年生:業界に興味を抱いてもらうためのオリエンテーション
- 現2年生:実務を疑似体験できるワーク
- 現3年生:実務を体験できるインターンシップ、働き方がイメージできる説明会の開催
また、自社の新卒社員に年次ごとの興味の変遷をヒアリングしておくと、より訴求内容を設計しやすくなるでしょう。
dodaキャンパスの豊富な検索軸でピンポイントにアプローチ
dodaキャンパスは豊富な検索軸を有しているため、ペルソナに該当する人材に対してピンポイントでアプローチできます。
自社の文化や風土、働き方など魅力になる特徴を、年次ごとの興味と掛け合わせてスカウト用の文章を作成しましょう。
複数の原稿を用意してA/Bテストを通じて精度を高めていくと、より効果的です。
dodaキャンパス内で求めるペルソナに該当する人材を見つけ出す方法を身につければ、別のペルソナを採用したい際にも活かせます。 まずはペルソナに沿った人材を採用できる方法・ノウハウを習得し、自社の採用力を高めていきましょう。
まとめ
新卒採用においても近年注目を集めているダイレクトリクルーティングサービス。今回は、大手人材総合サービスを担うパーソル株式会社が展開する「dodaキャンパス」について、特徴・評判・料金から活用方法まで紹介しました。
dodaキャンパスは、登録学生数が非常に多く、早期に就職活動を始めている学生へのアプローチも可能です。知名度がある企業だけにしか応募が集まらないシステムでもありません。
現状の採用活動で「求めている人材を採用できていない」「知名度が低く競合に欲しい人材を取られている」などの悩みを抱えているならば、検討する価値はあるでしょう。
もちろん、dodaキャンパス以外にもダイレクトリクルーティングサービスは複数存在します。
ただ「どのサービスを使えば良いか分からない」「情報を一から自社で収集して比較するのは困難」と悩む方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ダイレクト採用メディア53選を網羅かつ比較したPDF資料を、無料でプレゼントします。
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安井
飲食系ITベンチャーにてマーケティングを担当後、株式会社ダイレクトソーシングに転職。 カスタマーサクセスとしてコンサルティング業界やエンジニア業界を中心にダイレクトメディアを活用した調査・スカウトを実施。 現在は前職の経験とカスタマーサクセスにて顧客との対面で得た知見・市場感を元に、マーケティング業務全般を担当。
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