採用管理ツール(ATS)
2023.10.10

無料で使える採用管理システム(ATS)おすすめ一覧

採用管理システム(ATS)について、次のように考えている方は多いのではないでしょうか。

「採用管理システム(ATS)で効率アップしたいが、まずは無料のもので試したい」
「採用は広報などに予算がかかるため、管理費用はなるべく抑えたい」
「そもそも無料の採用管理システム(ATS)は、あまり期待できないのではないか」

そこで本記事では「無料の採用管理システム(ATS)」について、メリット・デメリット、有料のものを使うべきケース、おすすめ一覧を紹介します。
予算をかけずに採用管理の効率化・省力化につながる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

 

採用管理システム(ATS)とは

採用管理システムとは

採用管理システム(ATS)とは、採用業務に関する情報を一元管理するためのツールです。ATS(Applicant Tracking System)と呼ばれる場合もあります。

具体的には、候補者の個人情報、履歴書、選考状況、応募は何を経由したかなどのデータを、クラウド上にあるツールでまとめて管理します。
採用担当者が担う採用活動に伴う管理業務の負担を軽減可能です。

採用管理システム(ATS)の基本的な情報を知りたい場合は、こちらの記事をご覧ください。

参考記事:採用管理システム(ATS)とは?人事・採用担当者が使うべき理由とは

無料の採用管理システム(ATS)を使うメリット

無料の採用管理システム(ATS)を使う最大のメリットは「費用が掛からないため、予算が無くても導入できる点」です。

採用管理システム(ATS)に限らず企業向けの管理システムは、数十万〜数百万円以上掛かるものもあり、簡単に導入を決められるものではありません。

採用に関わる現場の社員が「採用管理システム(ATS)を利用した方が、業務効率を改善しやすい」と考えていても、決裁者である上司の理解を得られないケースも起こりがちです。
対して無料の採用管理システム(ATS)であれば、費用が発生しないため気軽に導入できます。

また試しに導入した上で、そのまま無料の採用管理システム(ATS)を利用し続けるか、有料のものに乗り換えるかをゆっくりと検討できる点もメリットです。

無料の採用管理システム(ATS)を活用して得られたメリットを基にすれば、決裁者の理解も得やすくなるでしょう。

無料の採用管理システム(ATS)を使うデメリット

無料の採用管理システム(ATS)を使うデメリットは「有料の採用管理システム(ATS)に比べて機能やサポートが劣る点」です。

提供会社としては無料である以上、社員を大勢確保したり、莫大なコストを掛けて開発したりするのは困難です。

「採用管理システム(ATS)自体は無料だが、付随するサービスで収益を得ている」「システムを利用してもらうことで、提供会社が望むデータを収集できる」といった背景がない限り、無料提供は企業にとってメリットになりません。

無料の採用管理システム(ATS)を利用する際は、「無料で使える機能は自社にとって十分か」「サポートがなくても使いやすいか」「提供会社がどのように収益を得ているのか」などのポイントを確認してから導入することをおすすめします。

無料ではなく有料の採用管理システム(ATS)を使うべきケース

無料ではなく有料の採用管理システム(ATS)を使うべきケース

無料ではなく、有料の採用管理システム(ATS)を使うべきケースがあります。
具体的には、以下の通りです。

有料の方がトータルの採用コストを低減できるケース

採用にかかるコストは、費用だけではありません。他にも労力と時間がかかります。
いくら無料でも、それ以上に労力と時間を費やしてしまっては本末転倒です。

「費用・労力・時間」のトータルコストで判断するようにしましょう。

必要な機能が有料の採用管理システム(ATS)にしかないケース

自社が必要とする機能が明確であり、その機能が有料の採用管理システム(ATS)でしか使えない場合は、選択の余地はありません。

採用管理システム(ATS)に限らず、社内システムを選定する場合はコストよりも目的を重視することが大切です。

採用担当者の負担過多をすぐにでも解消したいケース

採用担当者の負担過多をすぐにでも解消したい場合も、有料の採用管理システム(ATS)を使うべきです。

無料の場合は、導入や運用準備、実運用まで採用担当者がすべて担うことになってしまいます。

対して有料の採用管理システム(ATS)であれば、サポート担当による導入や運用のフォローを期待できます。

運用ノウハウもあわせて手に入れたいケース

採用管理システム(ATS)の運用ノウハウも合わせて手に入れたい場合は、有料の採用管理システム(ATS)を使うべきでしょう。

先述の通り、無料の場合は導入から運用まですべて採用担当者が担うことになります。
企業によっては、採用担当者の経験が浅いことなどを背景として運用ノウハウを蓄積できていないケースも散見されます。

こうした場合は、有料の採用管理システム(ATS)を使用してサポートを受けながら徐々に運用ノウハウを自社に取り入れていくことをおすすめします。

無料で使える採用管理システム(ATS)のおすすめ一覧

無料で使える採用管理システム(ATS)のおすすめを紹介します。

いずれのサービスも0円で使えることを強みとしています。

リクナビHRTech採用管理

リクナビHRTech採用管理

リクナビHRTechは、初期費用・月額費用・追加費用などが発生することなく使用できる無料の採用管理システム(ATS)です。

登録数は無制限で、ユーザーアカウントや候補者の登録数上限はありません。
Excelの操作感をイメージしたシンプルな画面で、候補者の情報や選考状況を一元管理できます。

各社の人材紹介サービスを利用している場合、各担当者との面接候補日の連絡は、日時選択と詳細情報についてテンプレートを基に入力すれば完了です。
個別のメールやり取りを省くことができます。

導入数は1万社以上であり、2019年グッドデザイン賞を受賞するなどの実績を有しています。

参照先:リクナビHRTech採用管理

Hirehub

Hirehub

Hirehubは、求人作成や候補者とのやり取り、複数経路の管理などの機能を無料で利用できる採用管理システム(ATS)です。
エン・ジャパンが提供しており、無料で採用ページを作成できるツール「engage」とも連携しています。

煩雑になりがちなエージェントとのやり取りを一元化でき、複数のエージェントを候補者ごとなどに分けて管理可能です。

主要な10サイトから候補者情報を取り込むことができます。とくに「エン転職」の応募者であれば自動集約されるため、応募者管理の手間を省けます。
複数の就職ナビサイトを利用している企業にとってはメリットが大きいといえるでしょう。

完全無料を謳っているため、無料にこだわりたい場合は優先度が高いシステムです。

参照先:0円で使える採用管理システム『Hirehub(ハイヤーハブ)』

Airワーク採用管理

Airワーク採用管理

Airワーク採用管理は、求人検索エンジンIndeedへの掲載もできる無料の採用管理システム(ATS)です。

自社の採用ページ作成から、Indeedなどの求人検索エンジンへの自動掲載、候補者の管理までを一気通貫でシンプルに行えるように設計されています。

タウンワークやリクナビなど、正社員だけでなくアルバイト・パートを含む求人メディアを運営してきたリクルートのノウハウを用いたシステムです。

採用ページ作成からデザインを選ぶだけで簡単にスタートできるため、「ノウハウ面に不安はあるが、まずは採用活動の一歩目を踏み出したい」といった場合にとくに有効でしょう。

参照先:Airワーク 採用管理|0円で求人募集ができる採用管理サービス

yoiwork採用管理

yoiwork採用管理

yoiwork採用管理は、募集から内定、入社までのプロセスを無料で一元管理できる採用管理システム(ATS)です。
コントロールグループ株式会社が提供しています。

初期費用や月額費用は無料、求人の投稿数や候補者数に制限はありません。
また、自社の採用ページも無料で作成可能です。

今後の構想として月200名以上の候補者を扱う企業向けに有料コンテンツを展開予定のため、無料で利用可能としています。

履歴書データの取得や外部媒体との連携など手間がかかる業務を自動化できます。

また自動翻訳機能を利用でき、外国語での求人作成などにおいて、翻訳の外注や通訳の手配が不要となります。

外国人材の採用を行う企業は、よりメリットを得やすいでしょう。

参照先:yoiwork採用管理 – 0円で使える採用管理システム

無料プランがある採用管理システム(ATS)のおすすめ一覧

無料プランがある採用管理システム(ATS)のおすすめを紹介します。

有料の通常プランとは別に無料で利用できるプランが用意されているシステムを取りあげています。
任意で有料プランにアップグレードしない限りは、無料で使用可能です。

Talentio

Talentio

Talentioは、求人管理や選考などの採用に不可欠な作業を最適化・効率化するための採用管理システム(ATS)です。
株式会社タレンティオが提供しています。

候補者数の上限が、月150名のBasic、月500名のBusiness、無制限のEnterpriseの3プランが基本です。
ただし、採用を始めたばかりの企業様向けに、必要な機能のみ備えた「完全無料プラン」を提供しています。

Talentioは採用ページを作成した上で、さまざまな採用媒体と連携しながら一元管理できます。

選考に伴うやり取りもシステム上で完結可能です。
評価フォーマットや選考ステップのパターンはテンプレート化して保存。

アラート通知やタスク管理機能もあり、対応もれを未然に防ぎます。
また通過率は可視化されており進捗をいつでも把握できます。

ただし、上記機能はBasic以上のプランを参考にしているため、無料プランを希望する場合は確認が必要です。

参照先:採用管理システム Talentio | 戦略人事のパートナー

SHIRAHA

SHIRAHA

SHIRAHAは、求職者心理を追求した採用ページを作成して、候補者の集客から管理までを一貫して行える採用管理システム(ATS)です。
株式会社HAB&Co.が提供しています。

無料プランの場合は、初期費用・月額費用ともに無料です。

ただし、掲載求人数の上限は3件・応募者の閲覧上限数は3名という制限がついています。

なお有料のスタンダードプランは、月額10,780円で掲載求人数は6件・応募者の閲覧上限数は無制限となります。

採用ページ作成に特徴があり、AIによるサジェスト機能で自社にあった最適な文章や画像を自動で提案してもらえます。
文章入力や画像選定の手間を省けて手軽に採用ページを作成可能です。

参照先:誰でも簡単!採用・求人サイトを作ろう|SHIRAHA -シラハ

ジョブカン採用管理

ジョブカン採用管理

ジョブカン採用管理は、月に応募者管理数30名までは無料で使える採用管理システム(ATS)です。
株式会社DONUTSにより提供されています。

有料プランも用意されており、月の応募者の登録数に応じて金額が変動する仕組みです。
求人数は、無料プラン・有料プランともに制限はありません。

採用数が少ない中小規模の企業であれば無料プランでも十分に利用できるでしょう。

また、ジョブカンは採用管理だけでなく、勤怠管理、経費精算、労務管理、給与計算、ワークフローのジョブカンシリーズがあり、他のサービスを既に使用している企業であれば導入しやすいでしょう。

無料プランの他に、有料プランの全機能が使える「30日間の無料トライアル」もあるため、費用負担なく本格導入までを視野に入れた検討が可能です。

参照先:採用の新定番「ジョブカン採用管理」 (jobcan.ne.jp)

ATS(採用管理システム)を積極的に使っていこう!

無料で使える採用管理システム(ATS)について、メリット・デメリット、有料のものを使うべきケース、おすすめ一覧を紹介しました。

無料で使える採用システムを使う最大のメリットは「費用が掛からないため、予算が無くても導入できる点」です。また試しに導入した上で、無料で使い続けるか有料に切り替えるかをゆっくりと検討できる点もメリットといえます。

反対にデメリットは「有料の採用管理システム(ATS)に比べて機能やサポートが劣る点」です。
無料の採用管理システム(ATS)を利用する際は、「無料で使える機能は自社にとって十分か」「サポートがなくても使いやすいか」などを確認しましょう。

弊社は、求める人材に直接アプローチ可能なダイレクトリクルーティング(スカウト採用)の支援を得意としています。
過去50万件・全40媒体以上のソーシングデータを用いて、求める人材の採用を最短ルートで成功に導くサポートを行っています。

「欲しい人材をムダなく最短ルートで採用したい」という場合は、ぜひ以下の「無料:問い合わせフォーム」から気軽にお問い合わせください。

ダイレクトソーシング社のサービス資料のダウンロードはこちら

弊社(株式会社ダイレクトソーシング)では、LinkedInやBizreachなどを活用したダイレクト採用を支援するサービスを提供しています。
過去50万件のソーシングデータに基づいた定量的な分析を行っています。
弊社のサービス内容にご興味がある方は以下フォームからPDF資料のダウンロードが可能です。
弊社の支援サービス導入事例を知りたい方はこちら

関連記事

ATS(採用管理システム)のメリットを解説
ATS(採用管理システム)比較19選、選び方を解説
ATS(採用管理システム)で採用管理をExcelから移行する方法
ATS(採用管理システム)でアルバイト採用が楽になる理由
ATS(採用管理システム)上で動画面接ができるメリット

45分の気軽な相談会を
開催しています

三上

三上

2017年5月に株式会社ダイレクトソーシングにジョイン。 コンサル系やAI系スタートアップベンチャーなどのソーサーとして従事。 その後は、カスタマーサクセス担当として、大手国内企業やベンチャー企業を中心に活躍中。

関連記事