【2025年版】LinkedIn会社ページの作り方と法人活用ガイド|無料・有料の違いから導入事例まで完全解説

LinkedIn法人ページの登録方法と活用ポイントを解説!
「LinkedInで自社のアカウントを作りたい」「法人として採用やブランディングに活用したい」そんな方に向けて、
会社ページの作成手順から、無料でできる運用方法、さらに成果を高めるための有料ライセンス活用までを、わかりやすくまとめました。
はじめての方でもすぐに実践できる内容になっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
LinkedIn会社ページとは?
LinkedInでは、企業や団体が公式に情報を発信するためのページを作成できます。これが「会社ページ(Company Page)」と呼ばれる機能です。
※「LinkedInとは何か」を詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
採用情報の掲載、企業カルチャーの発信、社員による投稿との連携など、無料で使える機能も多く、法人としての第一歩に最適です。
ただし、LinkedInには「法人アカウント」という区分はなく、個人アカウントにログインした状態で、会社ページを作成する必要があります。
つまり、「個人が代表して会社ページを作る」という形式になります。
- 会社名・ロゴ・WebサイトURLなどを掲載できる
- 従業員が自分のプロフィールに勤務先としてリンクできる
- 投稿機能を使って、求人や社内カルチャーを発信できる
LinkedIn会社ページの作り方【5ステップ】
LinkedInの会社ページは、わずか5ステップ・約5〜10分で作成できます。以下の手順を参考に進めてみましょう。
- 個人アカウントでログイン
LinkedInでは会社ページを作成するには、まず個人アカウントにログインしている必要があります。未登録の方は無料でアカウントを作成してください。
- 「会社ページを作成」メニューを選択
ホーム画面右上の「ワーク」アイコン(9つのドット)をクリックし、下部に表示される「会社ページを作成」を選択します。
- ページタイプを選ぶ
「小規模ビジネス」「中規模〜大企業」「教育機関」など、自社に合ったカテゴリを選びます。
- 会社情報を入力
会社名・WebサイトURL・業種・所在地・ロゴ画像など、必要項目を入力して「ページ作成」ボタンを押します。
- 基本設定を完了させ、情報発信を開始
カバー画像や紹介文を追加し、投稿機能を使って初回のコンテンツ発信を行いましょう。
うまく作成できない場合は、プロフィールが未完成・コネクションが2人未満などの制限がある可能性があります。ご不明点はお気軽にご相談ください。
無料でもここまでできる!LinkedIn会社ページの活用メリット
- 企業ブランディングを強化
自社のミッション、社員の声、社内カルチャーなどを発信し、企業イメージを可視化できます。
- 求人掲載が無料で可能
会社ページでは無料で求人投稿ができるため、費用をかけずに採用母集団を広げることができます。
- 従業員プロフィールと連携
社員がプロフィールで「勤務先」として会社ページを紐づけることで、自然な拡散効果が生まれます。
- ビジネス層に特化したSNSだからこそ届く
他のSNSと異なり、LinkedInでは職種やスキルでの拡散が可能。採用だけでなく営業やPRにも応用できます。
- グローバル人材への接点が作れる
世界10億人、日本国内でも400万人が利用するLinkedInは、海外人材やバイリンガル層へのアプローチにも有効です。
まずは無料で会社ページを運用しながら、徐々に発信内容を整えていくのがオススメです。
本格的に採用を加速したい場合は、有料プランの活用も検討してみましょう。
より効果的な採用を実現するには?LinkedInの法人向け有料プラン
会社ページだけでも多くのことが可能ですが、本格的に採用を強化したい企業には「LinkedIn Recruiter」などの有料プランがおすすめです。
- LinkedIn Recruiter(リクルーターライセンス)
つながりのない候補者にも直接アプローチできるスカウト機能(InMail)や、詳細な人材検索フィルターを備えた法人向け採用ツールです。LinkedIn Recruiterの主な機能一覧
- 🔍 高度な検索フィルター
職種・スキル・業種・学歴・勤務地・転職意欲など、20以上の条件で候補者を絞り込み可能。 - 📩 InMail(スカウトメッセージ)送信
つながりのない候補者にも直接メッセージを送信可能。テンプレート保存やABテストにも対応。 - 👥 候補者リストの保存・共有
気になる候補者をリスト化して保存・社内チームと共有。タグ付けやメモ機能も搭載。 - 📈 候補者の反応ステータス管理
「既読」「返信あり」「面談中」など、ステータス管理もダッシュボードで一目で把握可能。 - 🧠 AIによるレコメンド
検索履歴や過去のアクションをもとに、関連性の高い候補者をAIが自動表示。 - 🌐 グローバル人材へのアプローチ
日本国内だけでなく、世界中のLinkedIn登録者に対してスカウト送信が可能。 - 📊 採用効果の分析レポート
スカウト送信数・開封率・返信率などを可視化。PDCAを回しやすい設計。
- 🔍 高度な検索フィルター
- Job Post(求人広告)
自社の求人をLinkedIn上で広く露出し、興味関心の高い層に届けられます。Job Post(求人広告)の主な特徴
- 📢 LinkedIn上に求人を掲載
自社の採用情報を投稿形式で表示。LinkedInの検索・タイムライン・おすすめ求人欄に表示されます。 - 🎯 精度の高いターゲティング配信
職種・スキル・勤務地・業界などの条件をもとに、関心の高いユーザーへ自動でリーチ。 - 📨 応募通知をリアルタイムで受信
応募者のプロフィールをその場で確認可能。スピーディな選考につながります。 - 🔄 スカウトとの連携も可能
LinkedIn Recruiterでターゲット候補にスカウトを送り、求人広告へ誘導する併用戦略も効果的です。 - 📊 パフォーマンスデータの取得
表示回数・クリック率・応募率などをレポートで確認可能。広告改善に役立ちます。
- 📢 LinkedIn上に求人を掲載
- Career Page(カルチャーページ)
社員紹介や動画など、企業の魅力を伝えるリッチなコンテンツで採用ブランディングを強化できます。Career Page(カルチャーページ)の主な機能
- 🏢 会社の魅力を視覚的に伝える
写真・動画・スライド・社員の声など、豊富なビジュアルコンテンツで企業文化を表現できます。 - 🧑💼 社員紹介やチームストーリーを掲載
部署やプロジェクト単位での紹介、社員インタビューなども柔軟に構成可能。リアルな働く姿を伝えられます。 - 📌 ターゲット別のコンテンツ出し分け
学生向け・経験者向け・技術職向けなど、閲覧者の属性に合わせて表示内容を最適化できます。 - 🌍 多言語・海外向け対応もOK
英語や他言語のセクションを設けて、グローバル人材への訴求も可能。海外採用にも効果的です。 - 📈 応募前のエンゲージメント向上
応募に至る前に企業理解・共感を育てることで、より志望度の高い候補者を獲得できます。
- 🏢 会社の魅力を視覚的に伝える
特に「優秀な人材に出会えない」「求人の反応が少ない」といったお悩みを持つ企業には、採用成功の選択肢として非常に有効です。
無料プランと有料プランの違いとは?
LinkedInでは、会社ページの作成や求人投稿など、無料でも多くの機能を活用できます。一方で、より戦略的に採用を進めたい企業には、有料ライセンスの導入による大きな違いがあります。
以下の比較表では、無料プランと有料プランの違いをわかりやすく整理しています。貴社の目的に合った運用方法を検討する参考にしてください。
機能 | 無料アカウント | 有料ライセンス |
---|---|---|
会社ページの作成・基本情報掲載 | ✅ 可能 | ✅ 可能(拡張可能) |
投稿機能(会社からのお知らせなど) | ✅ 可能 | ✅ 可能 |
求人掲載(Job Post) | 🔸 無料枠あり(露出制限あり) | ✅ 有料広告で配信拡大 |
つながりのない候補者へのスカウト | ❌ 不可 | ✅ InMailで直接連絡可能 |
検索フィルター(職種・スキル等) | 🔸 限定的 | ✅ 高度な条件で絞り込み |
カルチャーページ(Career Page) | ❌ 利用不可 | ✅ 写真・動画・社員紹介など掲載可 |
パフォーマンス分析・レポート | ❌ なし | ✅ 広告効果やスカウト状況を可視化 |
LinkedIn法人向けライセンス料金の目安
LinkedInの法人向けライセンスは、目的に応じて複数のプランが用意されています。以下は一般的な料金帯の目安です(為替・契約内容により変動します)。
プラン名 | 料金目安 | 概要 |
---|---|---|
Recruiter(リクルーター) | 要問い合わせ(年契約) | スカウト送信数・チーム共有・AIレコメンドなどをフル活用可能。 |
Job Post(求人広告) | 1ポジション数万円〜 | 求人の有料配信。クリック課金(CPC)または1日単位の予算で設定可能。 |
Career Page(カルチャーページ) | 年額制(数十万円〜) | カルチャー紹介や社員ストーリーなど、ブランディング強化に最適。 |
※料金は契約内容・使用地域・ライセンス数により変動します。詳しくは当社までお問い合わせください。
【導入事例】デジタル庁|民間人材を迎え入れるIT人材採用にLinkedInを活用
デジタル庁では、「誰一人取り残さないデジタル社会の実現」に向け、発足当初から多様なバックグラウンドを持つ民間IT人材の登用を推進。進行中の膨大なプロジェクトに対応できる高度人材を確保すべく、2022年10月からはLinkedInを活用したダイレクト採用を本格化しました。
目的: 膨大なプロジェクトに対応するための高度IT人材の獲得
背景: 転職市場における関心の低下と競争の激化
活用: LinkedIn上でスカウト型採用を展開。専門スキル・経歴に応じたアプローチを実施
- 組織規模: 約730名(2022年4月時点)
- 業種: 行政機関
- 所在地: 東京都
- 特徴: 官民融合によるデジタル社会の司令塔組織。公募で約200名の民間人材が参画
民間のデジタル人材を惹きつけ、転職潜在層にも確実にリーチする手段として、LinkedInのダイレクト採用は有効な打ち手となっています。
【導入事例】LIXIL|社員発信を起点とした採用ブランディングでスカウト効果が倍増
LIXILでは、ダイレクトリクルーティングの効果を最大化するために、LinkedInを活用した「社員による情報発信」を採用ブランディングの軸として展開。企業ページや求人だけでなく、社員個人の投稿やプロフィール最適化を通じて、候補者に自然な魅力づけを行っています。
目的: スカウト返信率と候補者の動機形成を同時に高める採用ブランディング
背景: 社名認知はあるものの、候補者側の共感形成に課題
活用: 社員のプロフィール整備と投稿研修を通じて「候補者との接点づくり」を強化
- 企業名: 株式会社LIXIL
- 業種: 住宅設備・製造業
- 従業員数: 約55,000名(グローバル)
- 特徴: グローバル展開とデジタル領域の強化を推進。社員一人ひとりの発信が採用力に直結。
結果として、社員投稿経由での候補者からの直接DMや、スカウト返信率の向上するなど、LinkedInを通じた企業理解と応募意欲の強化が実現しました。
【導入事例】AlphaSights|学生との“つながり”を起点にしたファンベース採用
AlphaSightsでは、新卒採用においてLinkedInを活用した学生との「接点づくり」を重視。LinkedIn Student Career Weekへの出展や、社員による投稿、オフィスツアー・セミナーなどの取り組みを通じて、学生が自ら企業に共感し、発信したくなる関係性を築いています。
目的: Z世代との自然なつながりと共感形成を通じた採用ブランディング
背景: 志望動機のきっかけとなる企業理解・共感が不足していた
活用: LinkedInを起点にした継続的な発信・イベント連携・社員と学生の直接対話を展開
- 企業名: AlphaSights
- 業種: グローバル情報リサーチ・コンサルティング
- 採用対象: 新卒(学生)
- 特徴: 社員と学生の接点づくりに注力し、「共感から始まる応募」を生み出す
投稿に対する学生からのコメントやフォローが増加し、最終的には学生自身がAlphaSightsの投稿を自発的にシェア・発信する動きも生まれました。ブランドへの共感と関係構築による、新たなファンベース採用の好例です。
【導入事例】ボストンキャリアフォーラム依存から脱却し、海外大学生への接点をオンラインで実現
これまで海外大生との接点は、ボストンキャリアフォーラムのような現地イベント参加が主流でした。しかし、LinkedInを活用することで、留学中の日本人学生にオンラインで直接アプローチできるようになり、より柔軟かつ効率的な採用活動を実現しています。
目的: 海外大学生(特に日本人留学生)へのアプローチ手法をオンライン化
背景: イベント参加に伴う高額な渡航・宿泊費や人的負担、接点の一時性
活用: LinkedInで該当層にダイレクトスカウトし、カジュアル面談〜面接〜内定までをオンラインで完結
- 対象層: 日本人留学生(米・英・シンガポールなど)
- 従来手法: ボストンキャリアフォーラムなど海外イベント参加
- 変化: イベント参加費用を、サインボーナス・帰国補助など学生本人の支援に再配分
コストを抑えつつ、候補者との接点や動機形成の自由度が向上。現地での短時間勝負ではなく、じっくりと対話しながらオファーへつなげられるプロセスにシフトしたことで、内定承諾率にも好影響を与えています。
よくある質問(FAQ)
- Q. LinkedInに法人アカウントは作れますか?
- A. LinkedInでは「法人アカウント」という形式はありませんが、個人アカウントから会社ページを作成することで、法人としての情報発信が可能になります。
- Q. 会社ページの作成に費用はかかりますか?
- A. 会社ページの作成・運用は無料です。求人の掲載や基本情報の発信も無料で行えます。
- Q. 海外向けの発信もできますか?
- A. はい。LinkedInは世界200カ国・10億人以上が利用するグローバルSNSです。日本語と英語の併記や、英語だけの投稿も可能です。
- Q. 有料ライセンスはどのような企業に向いていますか?
- A. 「専門人材に出会えない」「スカウト媒体では反応がない」といった課題を持つ企業に適しています。潜在層へのアプローチや採用ブランディング強化を重視する企業におすすめです。
- Q. 導入や運用に不安があるのですが…
- A. ご安心ください。弊社は日本初のLinkedIn公式パートナーとして、導入から活用支援まで一貫したサポートを提供しています。お気軽にご相談ください。
まとめ|LinkedIn法人活用の第一歩を踏み出そう
LinkedIn会社ページは、無料で簡単に始められる法人の情報発信・採用ブランディングの起点です。
さらに採用効果を高めたい企業には、LinkedIn RecruiterやCareer Pageなどの有料ライセンスが大きな武器になります。
日本国内でも活用が急速に広がる今、他社に先んじて始めるチャンスです。
「何から始めるべきか知りたい」「どのプランが合うか相談したい」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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竹村 朋晃
著者プロフィール 竹村 朋晃(Tomoaki Takemura)
株式会社ダイレクトソーシング 代表取締役CEO
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2005年に野村総合研究所に入社。大手損害保険会社のシステム設計・開発に従事し、エンジニアとしてのキャリアをスタート。 2015年、ダイレクトソーシングの可能性に着目し、株式会社ダイレクトソーシングを創業。データドリブンな採用を軸に、候補者データの構造化、スカウト改善、タレントプール構築などを通じて、累計500社以上の採用支援を行う。 2017年よりLinkedIn公式パートナーとして、日本企業へのLinkedIn活用を支援。2025年には「LinkedIn Student Career Week」を主催し、5,000名超の学生と40社超の企業をマッチングさせるなど、イベントプロデュースでも実績多数。 「Stand Alone Complex Society(個が独立し共創する社会)」の実現を掲げ、採用における価値創造を追求している。 趣味はウェイクボードとテニス。お台場在住。技術と営業を横断する“ハイブリッド人材”として、採用の進化に挑み続けている。
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