LinkedIn採用
2025.06.13

【人事向け】LinkedInの採用成功マニュアル

LinkedInとは?

🌍 世界で12億人、日本でも400万人以上が利用中!

転職・情報発信・人脈形成・採用など、ビジネスのあらゆるシーンで使えるSNSとして注目を集めているのが「LinkedIn(リンクトイン)」です。

世界最大級のビジネス特化型SNSであるLinkedInは、特にアメリカ、インド、ブラジルを中心に広く利用されており、海外では転職経路の約4割がLinkedIn経由とも言われるほど、ビジネスシーンにおいて大きな影響力を持つプラットフォームです。
LinkedIn社は毎年ターゲット市場を定め、そこにマーケティング投資を集中させる戦略を取っており、このアプローチによりグローバルでのユーザー数は年々着実に増加しています。

一方で、日本におけるLinkedInの知名度や利用率は、まだ海外と比べて低く、特に採用ツールとしての活用は十分に浸透していないのが現状です。
しかしこれは裏を返せば、LinkedInを採用戦略に取り入れることが、まだ競合の少ない“穴場”チャネルとして優位性を発揮できるチャンスでもあります。

日本国内でも徐々に、ビジネスパーソンやグローバル志向の転職希望者を中心に利用が広がっており、今後は企業・個人双方にとって、より重要なプラットフォームとしての定着が期待されます。

一般的なスカウト媒体とLinkedInの違い

以下、比較表になります。

採用プロセスにおけるLinkedIn活用の重要性

LinkedInは、従来のスカウト媒体とは異なり、転職意欲の低い潜在層へのアプローチを可能にし、企業にとって採用活動の幅を大きく広げるプラットフォームです。
この記事では、候補者がLinkedInを通じてスカウトを受け取ってから内定に至るまでの一連のプロセスを追いながら、各ステップにおける人事担当者としての効果的なアプローチ方法を紹介します。
LinkedInを活用することで、候補者体験を向上させ、優秀な人材の採用を実現するための具体的なポイントについて見ていきます。

LinkedInの採用成功マニュアル

LinkedInでスカウトを受け取ってから候補者はどのように動くのか?ーー
候補者視点で解説していきます。

スカウトを受け取る

候補者との最初の接点を作る

候補者がLinkedInでスカウトを受け取るのが、採用プロセスの最初のステップです。
スカウトメールは、企業の魅力を簡潔かつ的確に伝え、候補者の興味を引くための重要な機会です。
パーソナライズされたメッセージが、返信率の向上に貢献します。

TIPS💡
候補者のスキルや経歴に合致した具体的な理由をメッセージに含めると、好印象を与え、返信率を高めます。

>参考資料:ダイレクトリクルーティング完全攻略スカウト編

スカウト送信者のプロフィールを見る

✔信頼関係を構築するための第一歩

候補者はスカウト送信者のLinkedInプロフィールを確認し、信頼できる人物かどうかを判断します。
プロフィールに記載された詳細情報が候補者に安心感を与え、次のステップへの興味を引きます。
リクルーターの実績や専門性が評価されるポイントです。

TIPS💡
プロフィールは常に最新に保ち、担当者の経験や企業の強みを明確に示しましょう。

スカウト送信者の直近の投稿を見る

✔リクルーターの活動状況を確認する

候補者は、スカウト送信者が最近投稿した内容を確認し、その人物が業界や企業に対してどのような考えを持っているかを探ります。
積極的に情報を発信するリクルーターは信頼され、候補者がさらに興味を持つ可能性が高まります。

TIPS💡
業界トレンドや企業のビジョンに関連する有益なコンテンツを定期的に発信することが、候補者の関心を引く鍵です。

スカウト送信者のつながり申請に承諾

✔候補者とのつながりを確立する

候補者がリクルーターからのつながり申請を承諾すると、より深い関係を築く基盤が整います。
LinkedIn上でのつながりは、候補者にとって企業のさらなる情報収集やリクルーターとの直接的なコミュニケーションの入り口となります。

TIPS💡
つながり申請を送る際には、挨拶や興味を持っている理由を丁寧に説明することで、承諾率を高めます。

スカウト送信者のカンパニーページを見る

✔候補者が企業の概要を知る

候補者はリクルーターのカンパニーページやキャリアページを訪問し、企業の規模、ビジョン、カルチャーを確認します。カンパニーページが充実していると、企業の魅力や信頼性を効果的に伝え、候補者が興味を持つきっかけになります。

TIPS💡
カンパニーページには企業の実績、ビジョン、そして採用に関するコンテンツをバランスよく配置しましょう。

リクルーターの所属企業の社員の情報を見る

✔社員のバックグラウンドとスキルを確認する

候補者は、リクルーターの所属企業の他の社員の情報を閲覧し、企業で働く人たちのバックグラウンドやスキルセット、前職や出身大学などを確認します。
これにより、企業のカルチャーや、どのような人材が評価されているのかを把握し、自分がその環境にフィットするかどうかを判断する材料とします。
企業でのキャリアパスや成長機会をより具体的にイメージできるステップです。

TIPS💡
社員のLinkedInプロフィールが充実していると、候補者にポジティブな印象を与え、興味を深めるきっかけになります。スキルやキャリアに関する実績が明確に示されていることが重要です。

会社のトップや関連部署の役員、未来の同僚のプロフィールや最近の投稿を見る

✔採用候補者が自分の将来のチームや上司について理解を深める

候補者が興味を持った企業に対して、より具体的な理解を深めるためには、会社のトップや関連する役員、将来の同僚となる可能性のあるメンバーのプロフィールや投稿を確認することが重要です。
LinkedInでは、社員の前職、大学、スキル、プロジェクト、最近の投稿内容などを通じて、企業文化やチームの雰囲気を感じ取ることができます。特に、上司や同僚が業界内でどのようなスキルを持ち、どのようなキャリアを築いてきたのかを確認することで、候補者は自分がその職場にフィットするかどうかを判断しやすくなります。

TIPS💡
候補者が将来の上司や同僚のプロフィールを確認することで、職場の文化や求められるスキルを具体的に理解できます。役員やチームメンバーの最近の投稿を見ると、企業の最新のプロジェクトや業界への取り組みが分かり、応募前の不安が軽減されます。これらの情報は、面接やカジュアル面談での質問にも役立ちます。

カンパニーページのフォロワーになる

✔候補者との長期的な接点を作る

候補者がカンパニーページのフォロワーになることで、企業の最新情報や採用に関するアップデートを継続的に受け取ることができます。
これにより、候補者は企業に対する興味を深め、将来的な応募への意欲を高めることが期待されます。

TIPS💡
カンパニーページでは、定期的に有益なコンテンツを配信し、候補者の興味を維持するよう努めましょう。

動画を見る

✔企業のビジョンを視覚的に伝える

候補者が企業の動画コンテンツを視聴することで、文字情報では伝えきれない企業の雰囲気や価値観を感じ取ります。
ビデオは特に、企業文化や社内の雰囲気を候補者に効果的に伝える手段として非常に有効です。

TIPS💡
動画には、実際の従業員の声や職場環境を取り入れ、候補者が自分をそこで働く姿をイメージできる内容にしましょう。

求人票を見る

✔ポジションの詳細を確認する

候補者が求人票を確認し、具体的な仕事内容、求められるスキル、待遇などを把握するステップです。
求人票は、明確で具体的な情報を提供することで、候補者にとって魅力的かつ応募意思を高める要因となります。

TIPS💡
求人票は、役割や待遇の詳細だけでなく、キャリア成長や社内のサポート体制についても記載し、候補者がより応募しやすい内容にしましょう。

>参考資料:求人票のつくり方

スカウトに返信する

✔情報収集後、やっと返信がくる

候補者がスカウトメールに返信することで、採用プロセスが進みます。
ここでの返信は、候補者が企業に対して興味を持ったことを示す重要なシグナルであり、次のステップであるカジュアル面談や面接への導線となります。

TIPS💡
返信に対しては迅速かつ丁寧に対応し、候補者に対して真摯な姿勢を見せることで、プロセスを円滑に進めましょう。

カジュアル面談をする

✔候補者とのリレーションを深める

カジュアル面談は、候補者が企業に対する理解を深め、企業も候補者のスキルやキャリアゴールをより詳しく把握するための柔軟なコミュニケーションの場です。
採用において正式な面接前に、リラックスした環境で相互理解を図ることができます。

TIPS💡
カジュアル面談では、一方的な質問ではなく、対話型のコミュニケーションを心掛け、候補者に企業の魅力を伝えることが重要です。

>参考資料:カジュアル面談で応募率を上げるためのテクニック

採用ピッチなどの資料をもらう

✔候補者に企業の魅力を伝えるツール

カジュアル面談の後、企業から採用に関するピッチ資料やプレゼンテーションを提供することで、候補者がより具体的に企業の強みやキャリアパスを理解できるようにサポートします。
視覚的な資料は、企業のメッセージを強化し、候補者の決断を後押しします。

TIPS💡
資料は候補者が自分のキャリアと企業の提供する機会がどうリンクするかをイメージできる内容に仕上げましょう。

応募する

✔候補者が正式に選考プロセスへ進む

カジュアル面談や資料提供の結果、候補者が応募を決断するタイミングです。
ここで候補者が公式に応募することで、書類選考や面接のステップに進みます。
適切に準備された応募プロセスは、候補者の体験を向上させ、採用成功の鍵となります。

TIPS💡
応募前のステップでのコミュニケーションが、候補者の応募意思を後押しするための重要なポイントです。

応募しない場合はキープインタッチ

✔今後の候補者プールを維持する

候補者が今回は応募しない選択をした場合でも、長期的な関係を築くことが重要です。
LinkedInでのつながりを維持し、将来の採用ニーズに備えて候補者プールを拡充することが、企業の持続的な採用戦略に貢献します。

TIPS💡
候補者がなぜ応募しなかったかのフィードバックを収集し、次回以降のアプローチを改善しましょう。

面接をする

✔候補者との相互理解を深める機会

面接は、候補者のスキルや経験を企業のニーズと照らし合わせる重要な機会です。
面接プロセスでは、候補者が企業文化に合うか、また企業が提供できるキャリアが候補者に適しているかを確認します。
ここでの相互理解が内定の最終決定に影響します。

TIPS💡
候補者に対しては、企業のミッションやビジョンについても積極的に伝え、彼らが企業に対して明確なイメージを持てるようにしましょう。

内定する

✔採用オファーを提示し、候補者の意思決定を促す

採用プロセスが進み、最終候補者に対して内定を提示する段階です。
ここでの迅速かつ明確なオファー内容の提示は、候補者の入社意思を決定づけるために重要です。
企業の魅力を強調し、候補者が納得できる条件を提供することが成功の鍵です。

TIPS💡
オファー提示後のフォローアップを丁寧に行い、候補者の不安や疑問を解消して、スムーズに意思決定をサポートしましょう。

入社する

✔新しい従業員としてのオンボーディングをサポート

候補者が内定を承諾し、正式に入社するステップです。
オンボーディングプログラムを通じて、新しい従業員が企業文化に早く適応できるようにサポートします。
また初期研修のプログラムにリファラルプログラムを入れることで、新たな候補者を生みます。

TIPS💡
入社前からオンボーディング計画をしっかりと立て、入社後すぐに従業員がチームに馴染む環境を整えましょう。

LinkedIn活用のためのチェックリスト

採用プロセスの各段階でLinkedInをどのように活用し、候補者と効果的にコミュニケーションを図っているかを確認するためのチェックリストを作成しました。
各項目は、リクルーターや採用担当者がLinkedInの機能やツールを活用しているかどうかを評価するための基準です。
例えば、リクルーターのプロフィールが適切に整備されているか、候補者にパーソナライズされたスカウトメールを送っているか、候補者との関係を深めるためにカジュアル面談を実施しているか、など具体的なポイントに基づいています。
本チェックリストを活用して、LinkedInを利用した採用戦略の強化に役立ててください。

LinkedIn立ち上がりサポート

プロフィール・会社ページ・広告・スカウトまでを一気通貫でサポートするプランもございます。
ご興味ございましたら以下から資料をお受け取りください。

LinkedIn立ち上がりサポートプラン資料請求

LinkedIn立ち上がりサポートプランの料金や詳細はこちらからお問い合わせください。

45分の気軽な相談会を
開催しています

竹村 朋晃

竹村 朋晃

株式会社ダイレクトソーシング CEO (プロフィールはこちらをクリック) 2005年に野村総合研究所に入社。損害保険システムの構築に従事。2015年11月より株式会社ダイレクトソーシングを立ち上げ。エンジニア経験者中心にデータドリブンリクルーティングを中心としたサービスを展開。

関連記事