LinkedInとWantedlyどちらが採用しやすい?特徴や料金等を比較
LinkedInとWantedlyのどちらを利用すべきか悩んでいる採用担当者も多いのではないでしょうか。
どちらも採用において、非常に注目されているサービスです。
そこで今回はLinkedInとWantedlyについて、両サービスの特徴、料金面などを比較して、それぞれどういった企業に向いているのかを解説します。
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LinkedInとWantedly、2つのサービス概要
LinkedIn(リンクトイン)とWantedly(ウォンテッドリー)、それぞれの概要を紹介します。
LinkedIn(リンクトイン)の概要
LinkedIn(リンクトイン)とは、ビジネスに特化したSNSです。
ユーザー数は全世界で10億人以上に及びます(2024年9月時点)。
FacebookやX(旧Twitter)と並ぶ大手SNSの 1 つであり、ビジネス向けSNSにおいては代表的な存在です。
LinkedIn Recruiterライセンスを取得すれば、全登録ユーザーから採用したい人材を探して個別スカウトするダイレクトリクルーティングを行えるようになります。
■LinkedInの概要まとめ
- 全世界で10億人を超えるユーザー数を持つビジネス向けSNSの代表的存在
- 無料で利用をスタート可能
- アメリカ生まれ・日本オフィスあり
- LinkedIn Recruiterライセンス取得でダイレクトリクルーティングを行える
- 2016年にMicrosoftが262億ドル(約3兆円)で買収
- 法人用の採用サービス「LinkedIn Talent Solutions」を展開
- eラーニングサービス「LinkedIn Learning Solution」を展開
- グローバルの採用データ分析プラットフォーム「LinkedIn Talent Insight」を展開
Wantedlyの概要
Wantadlyとは、給料のような待遇面でなくビジョンや社風などで企業と求職者をマッチングすることを重視したSNSです。
ユーザー数は400万人以上に及びます(2024年9月現在)。
■Wantedlyの概要まとめ
- 日本生まれ
- ユーザー数は400万人以上、ほぼ日本ユーザー
- Facebookの繋がりを利用した求人・採用を行える
- 名刺管理ツール「Wantedly People」などのツールをリリース
- 給料・待遇の掲載は不可であり、ビジョンを提示して訴求する
- 職場の雰囲気や現役社員の想いなどを示して共感採用を目指す
- 社名で検索した際に上位に表示されやすくするなどSEOに強みをもつ
LinkedInとWantedlyの比較
LinkedInとWantedlyを比較して「ユーザー、サービス内容、利用料金」の違いについて解説します。
ユーザーの違い
LinkedInとWantedlyのユーザーに関する違いは、それぞれ以下の通りです。
ユーザー数
国内のみを見たユーザー数はほぼ同じですが、合計でみるとLinkedInの方が圧倒的に多くなっています。
グローバルに展開するLinkedInの特徴が表れているといえるでしょう。
- LinkedIn:全世界で10億人以上・日本国内で400万人以上
- Wantedly:日本国内中心で400万人以上
年齢層
登録ユーザーの年齢層は、LinkedInの方が高いです。
Wantedlyは全体の半数を20代のユーザーが占めており、30代まで含めると約7割に及びます。
対して、LinkedInは30代までが全体の約6割、40代と50代もそれぞれ13〜14%と幅広い年齢層が登録しています。
業種・業界
両サービスともに登録者を業種・業界でみた場合、割合として最も多いのはIT関連です。
LinkedInはIT・情報サービス業が最も多く、ソフトウェア、コンサルティング、教育が続きます。
一方、Wantedlyは、情報通信(ウェブ・モバイル)が多く、コンサルティング・調査、広告・販売促進、情報通信(基盤・SIパッケージ)と続きます。
職種
LinkedInで一番割合が高いのはビジネスデベロップメント(事業開発)であり、続く職種は教育、営業と幅広くなっています。
対してWantedlyはユーザー全体の4分の1をエンジニアが占めています。
その他も、デザイナー、セールス、マーケティングといったIT人材の割合が多いのが特徴です。
バイリンガル人材
LinkedInはグローバルSNSという特性上、バイリンガル人材が他サービスに比べて多く集まっているため、より採用しやすいといえます。
返信率・面談率
面談率の高さ:Wantedly>LinkedIn
企業からユーザーに送信したスカウトメールへの返信率は、LinkedInが平均17.19%、
Wantedlyが17.22%とほぼ同率です。
面談率(スカウトメールから面談へ進む率)が高いのはWantedlyであり、半数以上(55.24%)のユーザーが面談に進みます。
対してLinkedInでは、面談率は39.92%です。
これは、Wantedlyの登録者に転職顕在層(すぐにでも転職を考えている層)が、多いためと考えられます。
※調査元:株式会社ダイレクトソーシング
サービス内容に関する違い
LinkedInとWantedlyのサービス内容に関する違いは、それぞれ以下の通りです。
採用に至るまでのサポート体制
どちらも導入後のサポートが充実しています。
オンボーディングから採用成功まで、専任のカスタマーサクセスによる支援を受けられます。
■LinkedInのサポート概要
LinkedInの企業向け採用サービス「LinkedIn Talent Solutions」では、担当営業と担当コンサルタントが配置され、下記のような内容で企業の採用をサポートします。
- LinkedInの使い方を説明する初級と上級のトレーニングコース
- eラーニングプログラム
- オンラインサポート
- 四半期ごとの振り返りデータ(利用率、返信率、面談率)の提供
- ユーザー同士の情報交換
また、LinkedInを利用して採用に至った場合は、ユーザーがLinkedIn内で辿った経路のトラッキングデータが提供されます。
ただし、LinkedInの場合は、リンクトイン・ジャパンではなく海外で購入して日本にライセンスを付与するとサポートが海外になってしまうため、注意が必要です。
■Wantedlyのサポート概要
Wantedlyにおいても、各運用ステップに合わせたサポートが用意されています。
具体的には下記の通りです。
- キックオフセミナー:管理画面の見方や各機能の使い方を案内
- 運用セミナー:募集内容のブラッシュアップ方法やスカウト方法などを案内
- 個別ミーティング:公開中の募集への個別フィードバックやスカウトの運用相談など
- チャットサービス:操作方法の質問受付など
採用コンテンツの作成
採用コンテンツの作成代行:Wantedly>LinkedIn
求職者向けの採用ページなど採用コンテンツの作成は両サービスとも可能です。
LinkedInは、有料版ではカルチャーページ(採用ページ)を作成でき、「概要」の会社紹介欄よりもさらに詳しい企業情報を記載可能です。
Wantedlyには募集記事用の写真はもちろん、サイズの大きなカバー写真としてオフィス・社員などの写真撮影オプションや動画制作といったWantedly内の企業ページの制作を一部代行するプランが充実しています。
利用料金に関する違い
LinkedInとWantedlyの利用料金に関する違いは、以下の通りです。
利用料金(スカウトメール単価の割安さ)
LinkedInは公式価格を公表していないため、具体的な比較は控えますが、スカウトメール1通あたりの単価を比較すると、LinkedInの方がより割安です。
LinkedIn、Wantedlyともに、「採用に至った場合は年収の〇%を支払う」というような成果報酬はありません。
どちらのサービスも、利用料は以下で構成されます。
- 基本料金
- スカウトメール料金(基本料金に含まれている以上のスカウトメールを送る場合)
- 広告の出稿料金(広告を利用する場合)
- その他サービス利用料金
詳しくは、以下を無料ダウンロードの上、ご参照ください。
LinkedIn早わかりガイド | 株式会社ダイレクトソーシング (directsourcing-lab.com)
Wantedly早わかりガイド | 株式会社ダイレクトソーシング (directsourcing-lab.com)
スカウトメール運用の柔軟性
Wantedlyは下記の通り、契約期間中に送信できるスカウトメールはプランによって上限が設けられています。
- ライトプラン:無
- スタンダードプラン:200通まで/年
- プレミアムプラン:600通まで/年
一方LinkedInは下記のような方式となっており、送信先から返信がある限りは制限なくスカウトメールを送信することが可能です。
- クレジットと呼ばれるポイントを消費してスカウトメールを送信する
- スカウトメール1通送信するごとに1クレジットを消費する
- 毎月150クレジットが追加される
- メールに返信があれば1クレジットが返還される
- 1ライセンスあたり最大600クレジットまで繰り越し可能
LinkedInとWantedly、向いている企業の特徴
LinkedInとWantedlyについて、向いている企業の特徴をそれぞれ紹介します。
LinkedInが向いている企業の特徴
LinkedInの魅力は、幅広いユーザー層と充実したトレーニングプログラムです。
そのため、LinkedInが向いている企業の特徴は以下の通りです。
- 20代や30代だけでなく、40代以上も含めてアプローチしたい
- マネージャークラスの人材を採用したい
- 転職潜在層を含めて自社に適した人材を探したい
- パーソナルな部分を含めて人材を見極めたい
- 採用にかけられるコストが限られている
- バイリンガル人材や海外人材を探している
Wantedlyが向いている企業の特徴
Wantedlyの魅力は、若手のユーザーが多く、ビジョン重視の採用ができることです。
そのため、Wantedlyが向いている企業の特徴は以下の通りです。
- 若手を採用したい
- ポテンシャル重視の採用をしたい
- エンジニアを採用したい
- 給与など待遇面よりもビジョンや社風に共感する人材を採用したい
まとめ
LinkedInとWantedlyについて特徴を紹介した上で、料金面などを比較し、それぞれどういった企業に向いているかを解説しました。
異なる特徴や強みをもっているため、自社により適したサービスを選定して、採用目標の達成に役立てましょう。
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三島
2007年4月にNational Instruments入社。2009年にアクテラ創業。システム開発やプログラム講師として、東京大学の講師やLegoMINDSTORMSの書籍を出版。2015年11月にダイレクトソーシングを立ち上げ。
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