LinkedIn採用
2023.03.27

LinkedIn(リンクトイン)での採用コスト削減を事例で解説


こんにちは、株式会社ダイレクトソーシングの三上です。企業の発展に欠かせない優秀な人材を確保するためには、採用活動にかかる経費=採用コストがそれなりにかかります。特に需要が高いハイスペックな人材を採用しようと思ったら、採用コストも高くなってしまうものです。
とは言っても、

  • 「一人あたりの採用コストを抑えたい!」
  • 「採用コストを抑えつつ優秀な人材を獲得したい!」

というのが多くの企業の本音ですよね。
実は、「LinkedIn(リンクトイン)」を利用すれば、採用コストを抑えることが可能です。
LinkedInは全世界で9憶人以上、日本では300万人以上が利用しているビジネスに特化したSNSで、海外ではもちろん、日本でも採用活動に利用する企業が増えています。
ではなぜLinkedInを利用すると採用コストを抑えられるのでしょうか?
そこで今回は実際にLinkedInで採用コストを抑えることに成功した事例と、それを踏まえてLinkedInで採用コストが抑えられる理由をご紹介します。

LinkedInの法人導入事例をまとめました

実際に日々Linkedinで採用を行なっている利用企業への事例インタビューを元に、弊社にてPDF版の資料を作成しました。
興味がある方は以下からダウンロードしてください。

LinkedIn(リンクトイン)の採用でコストカットに成功した事例

LinkedInの利用によって企業の採用活動における課題を解決し、採用コスト削減に成功した実際の事例を2つご紹介していきましょう。

【対象1】とある戦略コンサルティングファームの事例

■課題
エージェントコストが高騰し、元々30%だった成果報酬フィーが、35%→80%まで高騰。
年収2000万円以上のパートナークラスを採用すると、かなりのコストがかかるということでした。■結果
ダイレクト採用にて、LinkedInやビズリーチなどを利用し、年間20名程度をダイレクト経由で採用することにより、大幅なコストカットに成功しました。現在は、より成果を最大化するために、採用ブランディングに力を入れています。

【対象2】とあるシステムインテグレーターの事例

■課題
現場の採用における技術要件が非常に高く、エージェントからの紹介では要件を満たす候補者が紹介されないとのこと。紹介されたとしても、成果報酬フィーが高く、継続的に良い人材を確保することが困難な状況でした。またエージェントの場合、候補者との中長期的なコミュニケーションによるナーチャリングができないため、候補者を企業の資産として保有することができず、長期的にもコストカットにつながらないとのことでした。
■結果
LinkedInを利用し、年間で10名程度の採用に成功。また、「今は転職のタイミングではない」という理由で入社に至らなかった候補者については、企業のフォロワーにし、情報発信、定期的なコミュニケーションをすることにより、1年かけて3名程度の採用につながるという成果が出ました。

LinkedInで採用に成功した事例集を無料ダウンロード

まずは採用コストの内訳をチェック!

LinkedInで採用コストが抑えられる理由をご紹介する前に、採用コストの内訳もしっかり理解しておくことが大切です。
「採用コストを抑えたい!」という場合は、まず自社の内部と外部それぞれにかかっている採用コストの内訳を確認し、どのくらいの費用がかかっているのかを把握しましょう。
【内部の採用コスト内訳】

  • 人件費(採用担当者・面接官・電話対応者など)
  • 交通費(応募者・内定者)
  • 内定者研修費
  • 内定者引越費
  • リファラル採用費(インセンティブ) など

【外部の採用コスト内訳】

  • 求人広告費
  • 会社案内などの資料制作費
  • 人材紹介成功報酬
  • 会社説明会・選考会などの会場費
  • 内定者の外部研修費 など

これらの中で特に大きな額を占めるのが、求人広告費や人材紹介成功報酬といったものです。費用負担が大きいにもかかわらず、「求人広告を出しても思うような成果が出ていない」「人材紹介サービスを利用しても自社の求める人材がなかなか獲得できない」「せっかく採用できてもミスマッチですぐに辞めてしまう」といったことはありませんか?
採用コストを削減したい場合は、この求人広告費や人材紹介成功報酬が成果に見合っているのかどうかを見直し、見合っていない場合は改善することが有効になります。

LinkedInで採用コストが抑えられる理由

事例からLinkedInを採用活動に利用してコストを削減できることを紹介しましたが、次にLinkedInを使って採用コストが抑えられる理由を詳しくご紹介していきましょう。

会社ページを無料で作成できる

LinkedInでは会社ページを無料で作成することができます。
【会社ページ例】
LinkedIn会社ページ例
ただし、会社ページは無料で作成できますが、基本的な情報しか記載できません。有料版であるカルチャーページを購入すれば、写真付きで会社紹介をしたり、社員ブログを載せたりといったことも可能になるため、よりユーザーの興味を引き、多くの応募者を獲得することができます。
【カルチャーページ例】
LinkedInカルチャページ画面
また、LinkedIn(リンクトイン)上で求人を掲載したい場合は、枠単位で年間で契約します。
下の例では、求人枠を1枠を年間で購入した例になります。もしも、同時に5ポジションを掲載したい場合は、5枠を購入する形になります。
なお、一度枠を購入すれば、何度でも職種や内容を自由に変更することが可能です。
 
【求人掲載の例】

「LinkedIn広告」で効率的にアプローチできる

LinkedInでは、広告機能「LinkedIn広告」を利用して求人広告を掲載することも可能です。
会社のページに求人情報を掲載していても、自ら興味を持って見に来てくれたユーザーにしか情報を届けることができませんが、広告機能を使えばより多くのユーザーへ求人情報を見てもらえるようになります。この機能を利用すれば求人メディアで求人広告を出すよりも費用を抑えた採用活動が可能です。
LinkedIn広告にはいくつか種類があるのでご紹介しましょう。
まず「スポンサード広告」。
ホーム画面フィードや求人ページ、LinkedIn内の主要なページなど、さまざまな方法で求人広告を掲載できます。
LinkedInには積極的に転職活動を行う転職顕在層のユーザーよりも、いい話があれば転職を検討するという転職潜在層ユーザーのほうが圧倒的に多くいます。
スポンサード広告なら、プロフィール情報が求人内容に合っていると判断されたユーザーに広告が配信されるので、現在は転職活動を行っていない転職潜在層ユーザーにも求人を見てもらえるのです。
料金は会社ページに掲載された求人情報と同様に「クリック課金型」となっているので、求人詳細を閲覧したユーザーの数だけ料金が発生します。
2つめは、「スポンサードコンテンツ」。
求人以外の内容でも広告掲載が可能です。ホームページフィードやホーム右側の広告枠に広告が表示されることもあり、目につきやすいのが魅力。
料金は「クリック課金型」か、広告表示1,000回ごとに課金される「インプレッション課金」のどちらかを指定できます。
3つめは、「テキスト広告」。
ホームページフィードの上部にテキストで配信され、スマホやタブレットには配信されず、PCのみに配信されるのが特徴です。料金はスポンサードコンテンツ同様、「クリック課金型」か「インプレッション課金型」で選べます。
4つめは、「ダイナミック広告」。
こちらはLinkedInマーケティングソリューションズの製品で、ユーザーの名前やプロフィール写真を使った広告配信ができるため、個人に対してメッセージ性のある広告を表示できるのが特徴です。ただし四半期あたり$25,000(USD)が最低予算として必要になります。高額な広告費を出すことが条件ですが、複数の広告サービスを利用でき、アカウント管理チームからのサポートもあります。
5つめは「ディスプレイ広告」。
ユーザーのホームページフィード画面横に表示され、対応しているDSPから広告配信することも可能です。複数のフォーマットで広告掲載ができるので、ニュースレター購読やオーディエンスに特定のアクションを求める場合に特に有効となっています。
LinkedInの広告機能を使えば、質の高いユーザーへ効果的に求人情報を届けることができ、費用対効果にも期待ができます。

成果報酬による手数料の請求がない

LinkedInには、つながりのないユーザーに対してもメッセージやスカウトメールを送れる「InMail」という機能があります。
スカウトメールとは転職活動をしている人や自社が求めるスキルを持った人、素晴らしい経歴を持った人に対して、企業から求人オファーを送ること。たくさんのユーザーの中から自社が求める人材を探し、直接メッセージや求人オファーを送れるのです。
この機能を利用すれば効果的にダイレクトリクルーティングができるため、人材紹介サービスなどの第三者を介さず、欲しい人材へ直接アプローチできます。そのため成果報酬による手数料の請求がなく、採用コストの大幅な削減に期待ができます。
たとえばエージェントを利用して人材を採用した場合、年収の30%程度の手数料を支払う必要があります。年収800万円の人を採用すれば、240万円もの手数料を支払わなければなりません。年収が高ければ高いほど、そして採用人数が増えれば増えるほど手数料も増えます。
その点、定額の使用料のみで利用できるLinkedInでダイレクトリクルーティングを行えば手数料は発生しませんから、何人採用しようと、高額な年収の人を採用しようと、採用コストが驚くほどの高額になることはありません。
年間契約の法人ソリューションを購入すれば、たとえ10人の採用を行っても、定額で採用できるのです。
また採用コストが抑えられるだけでなく、優秀な実績を持つユーザーや自社が求める経験・スキル・資格などを持ったユーザーにターゲットを絞ってアプローチできるのはLinkedInの大きな魅力。ユーザーごとにメールの内容やアプローチの仕方を変えることもでき、より相手に刺さる訴求ができるのもポイントです。
ただしメール文の作成や送信などに時間と手間がかかってしまう場合もあるため、必ずしもInMailを利用することが良いとは限りません。
InMailと求人広告を使い分けながら、効率よく採用活動を行うのがおすすめです。
なおInMailの料金は「送信課金」で、1通分の送信に支払う金額を設定する課金方式となっています。

ミスマッチが起こりにくい

せっかく採用してもミスマッチによってその人がすぐに辞めてしまうと、採用コストが無駄にかかってしまうことになります。戦力なる前に退職されてしまうと、その人に費やした採用費や人件費が無駄になってしまうのです。
そのためミスマッチを防ぐことも、企業が採用コストを抑える上で重要な課題となります。
LinkedInの場合は、そのミスマッチが起こりにくいのも特徴です。
LinkedInではプロフィール情報が求人内容に合っているユーザーに広告が配信されるため、スキルや経験でミスマッチが起こりにくいのもそうですが、会社ページや求人広告を見て応募してきたユーザーは企業に対してもともと興味を持っていたユーザーであったり、最初から何らかのつながりがあったりするユーザーの場合が多いため、ミスマッチが起こりにくいのです。
また企業側から興味を持ったユーザーへメッセージやスカウトメールを送って採用に至った場合も、コミュニケーションを密にとっていることが多く、ユーザー側も企業に対する理解を深めていることから、ミスマッチが起こりにくくなっています。
LinkedInに登録しているユーザーはビジネスに対する意識が高いため、採用に至るまでにしっかりその企業を研究しているのもミスマッチが起こりにくい要因でしょう。
 

LinkedInを使った採用活動にかかる費用の仕組み

LinkedInを利用した採用活動では、1クリックあたりの金額や広告表示1,000回分の金額、InMailの1通送信分金額をあらかじめ設定する必要があるとお話しましたが、この金額を「付値」と呼びます。
この付値をそのまま支払うわけではなく、付値と広告の評価点の掛け合わせによってオークションが行われ、オークションに勝った広告が表示される仕組みです。
クリックや広告表示、InMail送信で実際に支払う料金は、オークションに勝った場合に次の順位のものに勝てる最低金額に調整されるようになっています。
またリスティング広告やFacebook広告、Twitter広告などは、最低入札額が1円であるのに対し、LinkedIn広告の場合は160円です。
一見、他の広告と比べると高く感じますが、他の広告では最低金額で広告を表示できることはかなり稀。結局は同じターゲットや同じタイミングで広告を掲載しようと考える企業が多いほど、支払う金額が上がってしまうのです。
その点、LinkedInはまだ日本で浸透しきっておらず、他の広告媒体に比べてライバルが少ない状態のため、少額で広告を配信できるチャンスと言えます。

LinkedIn以外の採用媒体における費用相場

LinkedInの採用活動で必要になる費用がわかったところで、他の採用媒体で求人掲載をする場合の費用も確認しておきましょう。
LinkedInの場合とどれほどの差があるのか、各媒体別に特徴と掲載期間、掲載料金を調べてみました。※料金は記事執筆時(2020年10月)のもののため、変動する可能性があります。

リクナビNEXT
■掲載期間/掲載料金
2週間/18万円~144万円
4週間/20万円~180万円
※掲載期間中に採用決定または採用見込みが1名も出なかった場合は無料で2週間の掲載延長が可能。
■特徴
毎週3.2万人以上が新規会員登録をしており、転職者の8割が利用する、日本最大級の転職サイト。幅広い職種が掲載されているのも特徴です
マイナビ転職
■掲載期間/掲載料金
4週間/20万円~120万円
※1週間延長8万円~24万円、2週間延長14万円~40万円
■特徴
35歳以下の割合が60%以上で若手採用に適した媒体。「グローバル」「ITエンジニア」などの専門サイトも併設されています。
DODA
■掲載期間/掲載料金
4週間/25万円~150万円
※プレミア原稿50万円~180万円
■特徴
人材紹介サービスのノウハウを活かした即戦力採用を実現できる媒体。エンジニア特化の専門サイトも併設されており、掲載料金が変わらないまま同時に掲載可能です。
@type
■掲載期間/掲載料金
4週間/35万円~100万円
※2週間延長18万円~50万円
■特徴
エンジニア系掲載職種数NO.1の転職サイト。エンジニア職は経験によって募集するポジションやスキルが変わるため、1回で2職種掲載できるのも嬉しいポイントです。
Re就活
■掲載期間/掲載料金
4週間/28万円~80万円
8週間/36万円~100万円
※勤務地に東京を含むかどうかで変動(含むと高くなる)。
※1職種追加で4週間なら11.2万円~32万円、8週間なら14.4万円~40万円プラス。
■特徴
第二新卒に特化した求人媒体で、会員の9割以上が20代のため、一般的な求人サイトではアプローチしにくい年齢層にアプローチできるのが特徴です。また業界初のWeb面接機能も搭載しています。
女の転職@type
■掲載期間/掲載料金
4週間/20万円~80万円
※2職種までは無料で追加可能。
■特徴
営業や販売、事務の募集に強い女性向けの転職サイト。スマホ版への掲載が無料で、豊富な機能が備わっているのも特徴です。
イーキャリア
■掲載期間/掲載料金
4週間/25万円~85万円
■特徴
クリエイティブ関連やエンジニア、ゲーム業界に特化した求人媒体です。3職種まで掲載できるため、1職種4週間あたり約8.3万円~とリーズナブルな料金設定となっています。
日経キャリNET
■掲載期間/掲載料金
4週間/35万円~100万円
12週間/85万円~200万円
※1職種追加で4週間なら5万円~20万円、12週間なら15万円~60万円プラス。
■特徴
「日本経済新聞」の購読者にアプローチ可能です。日経BP社の雑誌とも連動しているため、ハイクラス人材、転職潜在層への訴求ができます。
8媒体の求人広告掲載料金を見てきましたが、どこの媒体でも最低で20万円程度は掲載料金がかかることがわかりました。20万円を支払っても、閲覧者や応募者がいなければ費用が無駄になってしまいます。
その点、LinkedInであれば求人がクリックされて初めて料金が発生するため、必要最低限の金額で応募者を集めることが可能です。
またLinkedInユーザーにはハイクラス人材が多いことからも、同じ一人を採用するにしても、質の高い人材を採用できる可能性が高いこともメリットと言えます。

LinkedInでの採用コストカットには代理店の利用もおすすめ

採用活動にLinkedInを使うことで、採用コストを抑えられる理由がおわかりいただけたかと思います。
ただ、採用にかかる費用は広告費だけではありません。LinkedIn広告やInMailは、広告運用を行う中で集められるデータを元に、掲載内容を改善し続けていくものです。的確な分析と改善を行うことのできる運用者が必要になるため、その人件費もかかってきます。
未経験者が運用するとなると、余計な時間がかかってしまい、成果も出にくい場合がほとんどです。時間と労力をかけず、確実に成果を出すためには経験者を雇うか代理店に依頼するというのもおすすめです。
弊社(株式会社ダイレクトソーシング)はLinkedInを活用した採用支援において、200社以上の支援実績がございます。
採用コストを抑えつつしっかり効果を出すことが可能ですので、「LinkedInで採用活動をしてみたいが運用に自信がない」という企業の採用担当者・人事の方は、ぜひご相談ください。まずはお気軽にお問合せください。
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実際に日々Linkedinで採用を行なっている利用企業への事例インタビューを元に、弊社にてPDF版の資料を作成しました。
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三上

三上

2017年5月に株式会社ダイレクトソーシングにジョイン。 コンサル系やAI系スタートアップベンチャーなどのソーサーとして従事。 その後は、カスタマーサクセス担当として、大手国内企業やベンチャー企業を中心に活躍中。

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