「面談」で掴んでおきたい心理のコツ(対面編/電話編)
みなさんこんにちは!株式会社ダイレクトソーシングのKです。
2018年6月20日付のブログにて、「面接と面談の違い」について述べさせて頂きました。
※前提として、「面談」は「面接」と違い、候補者への企業評価が良く、口説きたい状況で行うプロセスを指します。ここでは内定後、承諾前に行う内定者面談で考えていきます。
まず、心理のコツとは何でしょうか?
エージェントでは基本的にキャリアアドバイザーが候補者への電話連絡や登録面談、面接対策など多くの連絡を行います。しかし、時には人事担当者に代わり、企業担当者が直接候補者に連絡を行う場合もあります。例えば面接対策、内定者への面談(口説き面談)など…そして大変恥ずかしいことに、この時のコミュニケーションミスによって繋ぐことがかなわなかったご縁もあります。辞退理由として実際に寄せられた候補者の声に、「エージェントの企業担当者が面接対策を電話でしてくれましたが、印象が良くなく、信頼感を持てませんでした」というような意見もありました。
これらの失敗経験より、候補者に悪印象を残さずにハートを掴むコツ(=心理のコツ)を伝授いたします。
※人事担当者の皆様には言わずもがなである、服装や連絡の迅速さなど、基本的な事柄は割愛いたします。
●対面編
対面では聴覚だけでなく視覚、嗅覚など候補者の印象に影響を与える要素が多く存在します。上記のとおり基本的な事柄は外し、ここでは下記3点をお伝えしたいと思います。
・「選考している」という印象を与えない
面談後の候補者辞退の理由としてよく挙げられるのが、「内定と言われているはずなのにまた志望動機や入社してやりたいことなどを聞かれ、陰で選考されているのではと不安になった」という悪印象によるものです。同様に、面談する人事もしくは現場担当者の態度が高圧的だった、自分が聞きたい話は何も聞けなかった、などの理由もよく挙げられます。あくまで企業と候補者は「対等」な立場であり、候補者の疑問点や不安な気持ちをクリアにすることを忘れないようにしましょう。あくまでも面談の主役は候補者です。
・一方的なコミュニケーションではなく、双方のコミュニケーションを心掛ける
高圧的な態度でなくとも、人事もしくは現場担当者から一方的に話すだけで、候補者が質問する隙を与えないケースもあります。なぜ内定になったのか、現場担当者はどのように評価したか、入社後に何を期待しているのかなど、その話自体は候補者にとって有益ですが、それを踏まえ候補者がどう感じているかをヒアリングすることが重要です。
・今後のスケジュールをしっかりと伝える
特に初めての転職の場合、内定後から現職の退職、内定先への入社というスケジュールは見えにくく候補者が不安を感じやすいポイントです。面談の終わり際に、話のまとめとして今後のスケジュールを必ずお伝えしましょう。
具体的には、まず企業から「内定の回答期限」をお伝えし、最後に質問がないか確認します。その上で「いつまでに入社できそうか」「退職交渉は始めているのか(始めていなければ会社の退職規定はどうなっているか、いつ始められそうか)」をすり合わせておくとより入社確度が高まります。
●電話編
対面と異なり、電話は聴覚だけに絞られるためよりコミュニケーションロスが生じやすいと言われています。上記の対面編でお伝えした3つのコツに加え、電話編では下記のポイントが重要です。
・話すスピードを相手に合わせる
対面のように同じ雰囲気を共有している訳ではないため、お互いのキャラクターや話すスピードを認識しにくいのが電話コミュニケーションの難しいところです。企業側から早口でまくしたてられた、などの悪印象を残さないよう、電話が繋がったらまず一歩引いて候補者の話すスピードをまず認識し、そのスピードに合わせて話すようにしましょう。そうすることで、候補者の安心感を得ることができます。このアイスブレイクで安心感を得ておくと、その後の話がスムーズに進みます。
●まとめ
いかがでしたか?
候補者にとってもこのフェーズは人生を左右する重要な局面であり、慎重になっているケースも多くあると思います。現場担当者はすぐにでも入社してほしい、という気持ちかもしれませんが、人事担当者が候補者との間にたって、双方に寄り添うコミュニケーションを心掛けていくことが最も重要ではないでしょうか。
次回もお楽しみに!
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竹村 朋晃
株式会社ダイレクトソーシング CEO (プロフィールはこちらをクリック) 2005年に野村総合研究所に入社。損害保険システムの構築に従事。2015年11月より株式会社ダイレクトソーシングを立ち上げ。エンジニア経験者中心にデータドリブンリクルーティングを中心としたサービスを展開。
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