採用ノウハウ
2023.07.19

ダイレクトリクルーティングを始める前に気をつけるべきこと

ダイレクトリクルーティングを始めようとしている方、何をどう準備すればいいのか把握されていますか?
皆さんこんにちは。株式会社ダイレクトソーシングの小野です。

世の中がどんどん変わっていく今、採用もそれに合わせた形に変化していかなくてはいけません。
厳しい人材獲得競争の中で、ダイレクトリクルーティングを用いて採用する企業が増えてきました。
しかしすべての企業においてダイレクトリクルーティングが用いられているわけではありません。
すでにダイレクトリクルーティングを始めていて知識や経験が十分にある企業もいれば、何から始めればいいのかさえ分からない段階の企業もいるでしょう。
そこで今回は、これからダイレクトリクルーティングを始める企業向けに、ダイレクトリクルーティングの準備について、何をしていく必要があるのかご紹介したいと思います。

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1.ダイレクトリクルーティングの準備でやるべきこと

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まずダイレクトリクルーティングの準備でやるべきことを整理してみます。
やるべきことは簡単に3つ。

  • 戦略決め
  • メディア選定
  • メールテンプレの作成

この3つです。
「もっと色々と準備しなくてはいけないのでは?」と身構えていた方にとっては拍子抜けかもしれませんね。
準備の段階でやるべきことはこの3つのみです。
しかしどれもダイレクトリクルーティングを始める上でとても大切です。
では次章から1つずつ詳しく説明していきたいと思います。

2.ダイレクトリクルーティングの準備:戦略決め

まず戦略決めについてです。
ダイレクトリクルーティングに限らず、採用全般でも最初に決めておくことが重要です。
ダイレクトリクルーティングにおける戦略決めのポイントや決めるべき項目について1つずつ見ていきましょう。

2.1.採用計画を立てる

まず、経営計画をもとに、今後どのような人材が、何人、いつ頃、どのポジションに必要かを考えなくてはいけません。
それなくしてダイレクトリクルーティングだけでなく、採用の成功はあり得ません。
そのような計画を立てるのが苦手な人は、紙に書き出して整理してみると考えやすいと思います。

2.2.ターゲット像を決める

次にどのような人材が必要であるか、ということから具体的なターゲット像を定めます。
実務経験~年以上、必要な資格や技能、働き方や仕事に対する考え方・姿勢など、より細かく、詳しく定めることで、ターゲットを見つけやすくなります。
何も相手の情報がない中で人を探すのは大変です。
ここでしっかり詳細を詰めておくことで、どこにいけばそのようなターゲットがいるのか、どうすればそのようなターゲットが興味を持ってくれるのかが考えやすくなります

2.3.採用のスケジュールを決める

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採用計画のもととなる経営計画を考えれば、いつまでに何人採用しておかなくてはいけないというデッドラインが決まります。
ではその期日までに採用計画を達成するにはどうすればいいのか、マイルストーンをおいて細かくスケジューリングしていく必要があります。

2.4.担当決め

ダイレクトリクルーティングはエージェントを介さずに、企業自らがターゲットに接触して採用までつなげていく手法です。
担当がつかないことで、お互いが見合わせてしまい、プロジェクトが進まなくなってしまうことはあるあるです。
そのようにならないためにも、誰がどの段階にどのようにかかわっていくのか、最初に担当を決めておいた方がよいでしょう
例えばコミュニケーション力が高く人当たりの良い人は、実際にターゲットと接触していく段階でかかわっていく方がいいですし、逆に分析や考察などが得意な人はターゲット探しや途中で計画と調整していく役回りが向いているでしょう。
企業自ら、自分たちの力で採用していくダイレクトリクルーティングでは、採用チームがお互いの長所短所を補いあいながら協力して採用を進めていかなくてはいけません。

2.5.採用ブランディングを検討する

ダイレクトリクルーティングでは、採用ブランディングを並行して進めていくことが大切です。
なぜなら企業側からターゲットに声をかけるわけですから、そこで少しでも興味を持ってもらえるように、相手に会社を見せていかなくてはいけません
初回接触に対して好印象を持ち、会社に興味を持ったターゲットは何かしらその会社について調べるでしょう。
その際に会社の採用ブランディングがお粗末な状態であれば、せっかく興味をもってくれたターゲットが「この会社への入社はないなあ」と興味を失ってしまうかもしれません。
また採用ブランディングを検討していく中で、自社の強みや魅力について改めて整理ができるようになります。
整理ができればスカウトをする際にどこを打ち出していけばいいのか考えやすくなります。

3.ダイレクトリクルーティングの準備:メディア選定

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戦略決めができたら、次はメディアの選定です。
ダイレクトリクルーティング向けのメディアはLinkedInやWantedly、LabBase、Paiza、LAPRASなど様々ありますが、その中から実際に利用するメディアを選ぶ際のポイントをご紹介します。

3.1.ターゲットがいるか

各メディア、登録しているユーザー層が異なります。
中には特定の職種に特化していたり、ある年齢層にユーザーが偏っていたりするメディアがあるため、ターゲット像から離れる人材しかいないメディアを選んでしまったら、なかなか計画通りに採用は進みません。

3.2.費用はどのような設定か

費用もメディアによって様々です。
ダイレクトリクルーティングのメリットとして、採用単価を下げやすいということが挙げられます。
せっかく採用単価を下げられるのであれば、よりコストパフォーマンスの良いメディアを選びたいですよね。
予算にもよりますが、2つ3つのメディアを並行して活用し、効率のいいものを残していくのもいいでしょう

3.3.サポートを受けられるのか

メディアによってはその運営会社が無料サポートをおこなっていることもあります。
また有料でサポートを提供しているメディアもあります。
はじめてのダイレクトリクルーティングではうまくいかない部分も出てくるでしょう
そのような際にどこかに頼れれば安心ですよね。
もし万が一外部サポートが必要になったときのことを考えて、どこまでサポートしてもらえるのかもチェックしておきましょう。
もしメディアの運営会社がサポート不可の場合は、その他にダイレクトリクルーティング系の採用支援サービスを探すことになってしまうかもしれません。

3.4.採用ブランディングのための機能があるか

メディアによっては、採用候補者を探す以外に採用ブランディング向けの機能を用意していることがあります。
採用ブランディングを1から自前で行っていくとなると、費用も手間も掛かります
一方、メディアの採用ブランディング機能を利用して進めて行けば、費用も手間も省くことができます。
企業の魅力をどう打ち出すのかといった方向性も、すでに機能が備わっているメディアではフォーマットが指定されているので悩みません。
ダイレクトリクルーティング初心者の企業こそ、採用ブランディングの機能が備わっているメディアを選ぶといいでしょう。

4.ダイレクトリクルーティングの準備:メールテンプレの作成

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ダイレクトリクルーティングに使うメディアを決めたら、次はそのメディアで見つけたターゲットに送るメールのテンプレを作成しましょう。
このスカウトメールは非常に重要です。
ターゲットが最初に目にし、そこで興味を持ってもらえるか、まったく持ってもらえないかに分かれてしまうからです。
スカウトメールのテンプレを作るポイントをいくつかご紹介します。

4.1.ターゲット層ごとに複数作成しておく

スカウトメールはラブレターのようなものです。
誰にでも同じようなものを送っているのだろうと思われれば興味をもってもらえません。
そのため、基本はターゲット個人個人にあてて作成すべきです。
しかし構成や共通部分の文章は同じにすることができます。
メールテンプレで作成すべきはその部分です。
そしてターゲットもある程度グループ分けすることができます。
グループごとにメールテンプレを作成しておけば、そのターゲットがどのグループに属すかを考えてテンプレを選ぶことができます。

4.2.ABテストで効果を試す

メールテンプレをいくら時間を掛けて推敲しても、結局よしあしを判断するのはターゲットたちです。
そのため複数のテンプレを同時に利用しながら、結果の良いものに寄せていきましょう。
ここで注意すべきは、母数をそろえることです。
タイプAを100通送って10通の反応があり、一方でタイプBは10通送って5通の返信があったとして、どちらが効果のあるものか考えることはできません。
単純に割合が大きいBの方のように思えますが、タイプBを残り90通送って返信が0だったら、Aの方が返信率が高くなります。
できるだけ母数が合うように配信調整をしてく必要があります。

4.3.タイトルで興味をひく

いくら本文をしっかり書いても、メールタイトルが陳腐なものでは、開封してもらえません。
タイトルで相手にとってこのメールをチェックすることはメリットになると伝わるように作成しましょう。
例えば「年収いくら」「こんなポジションで働けます」など、ターゲットにどのような変化が起こるのかなどを端的に表しましょう。
また、ターゲットの個人的な事情に対して「あなたの~に興味があります」というようなものもいいでしょう。
タイトルの時点で相手に「自分宛だ」と感じてもらいやすくなります。

5.ダイレクトリクルーティングに準備に行き詰まってしまったら

もしダイレクトリクルーティングの準備に行き詰ってしまったら、弊社ダイレクトソーシングにご相談ください。
貴社に合ったダイレクトリクルーティングメディアの選定やメールテンプレの作成など、ダイレクトリクルーティングでの採用を支援いたします。
まだダイレクトリクルーティングを始めていない企業の方は、まずは挑戦してみましょう。
すでにダイレクトリクルーティングで採用しているものの、結果が出ていないという企業の方は、一緒に戦略や媒体を見直してみましょう。
ダイレクトリクルーティングは準備段階でしっかりポイントを抑えておくことで、その後もやりやすくなります。
ぜひ入念な準備を忘れないようにしてください。

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竹村 朋晃

竹村 朋晃

株式会社ダイレクトソーシング CEO (プロフィールはこちらをクリック) 2005年に野村総合研究所に入社。損害保険システムの構築に従事。2015年11月より株式会社ダイレクトソーシングを立ち上げ。エンジニア経験者中心にデータドリブンリクルーティングを中心としたサービスを展開。

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