LinkedInとWantedlyどちらが採用しやすい?

採用にLinkedInとWantedlyのどちらを使うのが向いているかお悩みの方へ。
今回は、2つのサービス内容、料金などを比較して、それぞれどういったニーズに適しているのかをご説明します。
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目次
1.LinkedInとWantedly、2つのサービス概要
はじめに、それぞれのサービスの特徴をおさらいします。
LinkedInとWantedlyのユーザーの特徴・サービス内容の比較表を見てみましょう。
Wantedly | ||
発祥国 | アメリカ | 日本 |
国内登録ユーザー数(概算) | 300万人 | 148万人 |
年齢層 | 幅広い | 若手主体 |
ユーザーの多い業種・業界 | 情報通信サービスが多い | |
ユーザーの多い職種 | ビジネス デベロップメント | エンジニア |
バイリンガル人材 | 多い | 普通 |
ユーザー層 | 潜在層 | 潜在層 |
使い方のトレーニング プログラム | あり | なし |
採用コンテンツの作成代行 | なし | あり |
1.1.LinkedInの概要
- アメリカ生まれ
- 全世界で9億人を超えるユーザー数を持つ、ビジネス向けSNSの代表的存在
- 2016年には米マイクロソフトが262億ドル(約3兆円)で買収
- 法人用の採用サービス「LinkedIn Talent Solution」を展開している
- その他にも、eラーニングを展開している「LinkedIn Learning Solution」やグローバルの採用データ分析プラットフォーム「LinkedIn Talent Insight」を展開している。
1.2.Wantedlyの概要
- 日本生まれ
- ユーザー数は148万人程度、ほぼ日本ユーザー
- Facebookの繋がりを利用した求人、採用
- 名刺管理ツール「Wantedly People」などのツールをリリース
- SEOに強く、社名で検索した際に上位に表示されるなど、メディアとしての特性が強い
- 給料・待遇は掲載できない。ビジョンを提示して求人する
2.LinkedInとWantedlyの比較
2.1.ユーザーの違い
2.1.1.ユーザー数の違い
2020年8月現在、各社で公式に発表しているユーザー数は、以下のようになっています。
- LinkedIn:日本国内で300万人、全世界で9億人
- Wantedly:148万人
登録ユーザー数はLinkedInのほうが圧倒的に多いです。また、LinkedInはグローバル展開をしているので、全世界のユーザーにアプローチできる特長があります。
2.1.2.ユーザーの年齢層
登録ユーザーの年齢層は、LinkedInの方が高いです。Wantedlyは全体の半数を20代のユーザーが占めています。
登録ユーザーの年齢層別の割合は、以下のようになっています。[1]
2.1.3.業種・業界の違い
どちらも、業界ごとのユーザーの割合で一番多いのはIT関連です。
LinkedInはIT・情報サービス業が一番多く、続いてソフトウェア、コンサルティング、教育が続きます。
一方、Wantedlyは、情報通信(ウェブ・モバイル)が一番多く、コンサルティング・調査、広告・販売促進、情報通信(基盤・SIパッケージ)が続きます。
2.1.4.職種の違い
Wantedlyはユーザー全体の4分の1をエンジニアが占めています。そのほかの職種も、デザイナー、セールス、マーケティング、と、IT人材の割合が多いのが特徴です。
一方、LinkedInで一番割合が高いのはビジネスデベロップメント(事業開発)で、それに続く職種も教育、営業、と、職種の偏りはWantedlyに比べて少なくなっています。
2.1.5.バイリンガル人材
LinkedInは、グローバルSNSという特性上、バイリンガル人材が他サービスに比べて多く集まっています。
※参照元:LinkedInサービス資料、Wantedlyサービス資料
2.1.6.返信率・面談率
面談率が高いのは、Wantedly>LinkedIn
面談につながりやすいのは、Wantedly>LinkedIn
企業からユーザーに送られたスカウトメールへの返信率は、LinkedInが平均17.19%、Wantedlyが17.22%と、ほぼ同じです。
一方で、面談率(スカウトメールから面談へ進む率)が高いのはWantedlyです。Wantedlyでは、55.24%、半数以上のユーザーが面談に進みます。LinkedInでは、面談率は39.92%になります。LinkedIn、Wantedlyはともに転職潜在層をターゲットにしているメディアですが、若干、Wantedlyの方が転職顕在層が多いことが理由として考えられます。
※調査元:株式会社ダイレクトソーシング
2.2.サービス内容の違い
次は、それぞれが提供しているサービス内容を比較していきます。
2.2.1.採用に至るまでのサポート体制
どちらも導入後のサポートが充実しています。
専任のカスタマーサクセスが、オンボーディングから採用成功までのサポートがあります。
ただし、LinkedInの場合、リンクトイン・ジャパンではなく、海外(シンガポール等)で購入し、日本にライセンスを付与した場合、サポートが海外になるため、注意が必要です。
LinkedInの企業向け採用支援サービス「LinkedIn Talent Solutions」では、担当営業と担当コンサルタントが配置され、企業の採用をサポートします。
- LinkedInの使い方を説明する初級と上級のトレーニングコース
- eラーニングプログラム
- オンラインサポート
- 四半期ごとの振り返りデータ(利用率、返信率、面談率)の提供
- ユーザー同士の情報交換
など、企業へのサポートが充実しています。
また、LinkedInを利用して採用に至った場合は、ユーザーがLinkedIn内で辿った経路のトラッキングデータが提供されます。
一方、Wantedlyには募集記事用の写真はもちろん、サイズの大きなカバー写真としてオフィス・社員などの写真撮影オプションや動画制作といった形で、Wantedly内の企業ページの制作を一部代行するプランが充実しています。
※参照元:LinkedInサービス資料、Wantedlyサービス資料
2.3.利用料金の違い
2.3.1.利用料金
LinkedInが公式価格を公表していないため、具体的な比較は控えますが、スカウトメール1通あたりの単価を比較すると、LinkedInのほうが割安です。
LinkedIn、Wantedly共に、「採用に至った場合は年収の○%を支払う」というような成果報酬はありません。
どちらのサービスも、利用料は
- 基本料金
- スカウトメール料金(基本料金に含まれている以上のスカウトメールを送る場合)
- 広告の出稿料金(広告を利用する場合)
- その他サービス利用料金
で構成されます。
詳しくは、以下からダウンロードしてください。
LinkedInのスカウトメールのカウント方法
LinkedInは返信があれば送信に使ったメールクレジットが帰ってくる
LinkedInでは、スカウトメールを送る際にメールクレジットが必要です。
クレジットは、毎月150クレジット追加されます。メールを1通送るごとに、1クレジットを消費します。
しかし、そのメールに返信があれば、送信に使った1クレジットが返還されます。
例えば、150通メールを送って、そのうち100通に返信があれば、
(最初の所有クレジット)150―(送信に使ったクレジット)150+(返信があった分のクレジット)100=100クレジット
となり、また新たに100通のメールを送信できます。
一方、1通も返信がなかった場合は、
(最初の所有クレジット)150―(送信に使ったクレジット)150=0クレジット
となり、その月はもうメールを送ることができません。
つまり、毎月メールが帰ってくるならば、ずっとメールを送り続けることができます。
クレジットを月内に使い切らなかった場合
その月に150クレジットを使い切らなかった場合は、1リクルーターライセンスあたり最大600クレジットまで繰り越しできます。たまたま忙しくメールが送れなかったとしても、3ヶ月程はクレジットが無駄になりません。
3.LinkedInとWantedly、向いているのはそれぞれこんな人
3.1 LinkedInを使った方が採用しやすい人
LinkedInの魅力は、ユーザーの年齢層・職種に偏りが少ないことと、豊富なトレーニングプログラムです。
LinkedInを使った方が採用しやすいのは、
- マネージャーを採用したい人
- バイリンガル人材を探している人
- サービスの使い方を自分できちんと把握したい人
だと言えます。
3.2.Wantedlyを使ったほうが採用しやすい人
Wantedlyの魅力は、若手のユーザーが多く、ビジョン重視の採用ができることです。
Wantedlyを使ったほうが採用しやすいのは、
- 若手を採用したい人
- ポテンシャル重視の採用をしたい人
- エンジニアを採用したい人
です。
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三島
2007年4月にNational Instruments入社。2009年にアクテラ創業。システム開発やプログラム講師として、東京大学の講師やLegoMINDSTORMSの書籍を出版。2015年11月にダイレクトソーシングを立ち上げ。
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