就活生こそ中途採用の求人票を読むべき理由
学生向けキャリア記事|LSCM — LinkedIn Student Career Media
LSCM編集部 ・ 読了目安 5分 ・ 監修:株式会社ダイレクトソーシング(日本初のLinkedIn公式パートナー)
就活生が中途採用の求人票を読むべき理由は、そこに新卒向けページには書かれない「仕事の中身と、必要なスキル」が具体的に書いてあるからです。応募するためではありません。中途求人票は「3〜5年後のあなたに、企業が何を求めるか」の仕様書として読みます。読み方は3つ。この記事で全部お渡しします。
目次
同じ会社の「新卒ページ」と「中途求人票」は、別の文書
試しに、志望企業の採用情報を2つ並べてみてください。新卒向けページには「若いうちから活躍できる」「グローバルに挑戦」と書いてあります。悪く言えば、どの会社も同じことが書いてある。一方、同じ会社の中途求人票はこうです——「海外営業(東南アジア担当)/法人営業経験3年以上/英語での折衝経験/SaaSの知見歓迎/年収600〜900万円」。職種名も、業務も、要求も、値段も、全部具体的です。
なぜこんなに違うのか。読者が違うからです。新卒ページの読者は「まだ何者でもない学生」なので、夢を語るマーケティング文書になる。中途求人票の読者は「今すぐ働けるプロ」なので、仕事の発注書になる。そして発注書のほうにだけ、その会社の本音——本当は何をする人が欲しいのか——が書いてあります。発注書を読む就活生はほとんどいません。だから、読むだけで差がつきます。
読み方3つ:仕様書として読む
読み方1「必須要件」=3〜5年後の自分への要求
「法人営業経験3年以上」「英語での折衝経験」——これは、その職種で3〜5年働いた人が持っているべきものリストです。つまり新卒でその職種に入ったあなたが、数年後に到達する場所が書いてある。キャリアの地図読みで社員の経歴(線)を読むのと同じで、求人票は「線の途中の点」を教えてくれます。
読み方2「歓迎要件」=学生のうちに触れられるスキルの先出し
ここが学生にとっての宝の山です。「SQLが書ける方歓迎」「中国語できれば尚可」「◯◯業界の知見歓迎」——歓迎要件には、学生のうちに触れられるものが多い。SQLも語学も業界知識も、履修と独学と長期インターンで届きます。同じ職種の求人票を3枚読んで、歓迎要件の共通項をメモしてください。それがそのまま、あなたの「学生のうちのToDoリスト」です。
読み方3「年収レンジ」=職種の市場価値マップ
生々しい話ですが、大事な話です。中途求人票を並べると、同じ会社でも職種によって年収レンジが違うことが分かります。会社が給料を決めるのではなく、職種の市場が決めている部分が大きい。「どの会社に入るか」と同じくらい「何の専門家になるか」が将来の選択肢を決める——この現実は、新卒ページをいくら読んでも見えません。
今日からのやり方と、就活への変換
やり方は簡単です。LinkedInの求人検索や転職サイトで、気になる職種名(会社名ではなく)を検索して、求人票を3枚読む。必須要件と歓迎要件の共通項をメモする。所要20分。これを就活に変換すると、2つの武器になります。1つは行動計画——歓迎要件の中から1つ選んで、今学期に始める。もう1つは志望動機——「御社の◯◯職の中途求人を拝見し、この仕事に将来求められる△△を、学生のうちから始めています」。中途求人票を読んでくる就活生を、面接官は初めて見ます。
監修:株式会社ダイレクトソーシング(日本初のLinkedIn公式パートナー・300社以上の採用支援)
よくある質問
求人票の「行間」は、書いた側に聞くのが早い。
LinkedIn Student Career Week(LSCW)は、グローバルで事業を動かす企業の人事・現場社員と学生が1対1で話せる無料イベントです。「◯◯職の求人票にあった△△という要件は、実際どういう場面で使うんですか」——読んできた学生の質問は、現場の人がいちばん喜ぶ質問です。春・秋はオンラインセッションもあります。
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日本初のLinkedIn公式パートナー・株式会社ダイレクトソーシングが運営。企業側の採用実務の知見をもとに、学生がキャリアオーナーシップを持つためのLinkedIn活用を発信しています。LinkedIn Student Career Week(LSCW)主催。
出典・注記:求人票の記載傾向・読み方は監修者(株式会社ダイレクトソーシング)の採用支援実務に基づく一般的な整理です。本文中の求人票例・年収レンジは架空のものです。要件・待遇は企業・職種・時期により異なります。2026年7月10日公開(2028卒版・毎年更新)。

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竹村 朋晃
著者プロフィール 竹村 朋晃(Tomoaki Takemura)
株式会社ダイレクトソーシング 代表取締役CEO
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2005年に野村総合研究所に入社。大手損害保険会社のシステム設計・開発に従事し、エンジニアとしてのキャリアをスタート。 2015年、ダイレクトソーシングの可能性に着目し、株式会社ダイレクトソーシングを創業。データドリブンな採用を軸に、候補者データの構造化、スカウト改善、タレントプール構築などを通じて、累計500社以上の採用支援を行う。 2017年よりLinkedIn公式パートナーとして、日本企業へのLinkedIn活用を支援。2025年には「LinkedIn Student Career Week」を主催し、5,000名超の学生と40社超の企業をマッチングさせるなど、イベントプロデュースでも実績多数。 「Stand Alone Complex Society(個が独立し共創する社会)」の実現を掲げ、採用における価値創造を追求している。 趣味はウェイクボードとテニス。お台場在住。技術と営業を横断する“ハイブリッド人材”として、採用の進化に挑み続けている。
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