職種とは何か?学部生のための職種の選び方入門 | 株式会社ダイレクトソーシング
就活攻略ガイド
2026.07.21

職種とは何か?学部生のための職種の選び方入門

STUDENT
学生向けキャリア記事|LSCM — LinkedIn Student Career Media
in
LSCM編集部 ・ 読了目安 5分 ・ 監修:株式会社ダイレクトソーシング(日本初のLinkedIn公式パートナー)

職種とは、営業・マーケティング・経理・エンジニアのように、会社が変わっても持ち運べる「仕事の名前」のことです。会社名はその会社でしか使えませんが、職種はどこへ行っても通用する、あなたの専門の名前になります。この記事では、職種の全体像を掴む4分類マップと、性格診断に頼らない選び方3ステップを、学部生向けにゼロから解説します。

会社選びの前に、職種——理由は2つ

就活はつい「どの会社に入るか」から始まりますが、順番は逆です。理由は2つ。①入社後の毎日を決めるのは、会社ではなく職種だから。同じ会社でも、営業の1日と経理の1日はまったく別の人生です。憧れの会社に入っても、合わない職種なら毎日がつらい。逆に、合う職種なら会社は複数の選択肢になります。②キャリアの市場は、職種で動いているから。中途採用の求人票を見れば一目瞭然で、募集も年収も「職種」単位です。「◯◯社にいた人」より「◯◯ができる人」が市場の通貨。つまり職種を選ぶことは、「何の専門家として生きるか」の最初の意思決定です。

全体像:4分類マップ「つくる・とどける・ささえる・うごかす」

職種は何百とありますが、まず4つの島で捉えると迷子になりません。

職種の大分類マップ:つくる(企画・開発)、とどける(営業・マーケティング)、ささえる(経理・人事・法務)、うごかす(PM・コンサル・経営企画)

つくる(商品企画・研究開発・エンジニア・デザイナー)は、世にないものを生む島。とどける(営業・マーケティング・販売)は、価値を顧客に届けて対価に変える島。ささえる(経理・人事・法務・情報システム)は、組織を回し守る島。うごかす(プロジェクトマネージャー・コンサルタント・経営企画)は、人と事業を束ねて前に進める島です。文系学部生の主戦場は「とどける」「ささえる」「うごかす」の3島ですが、ITの「つくる」(エンジニア)も文系からの合流が増えています。大事なのは、島の中の移動(営業→マーケなど)は簡単で、島をまたぐ移動はやや大きい決断になるということ。だから最初に選ぶのは職種名ではなく、島で構いません。

選び方3ステップ:性格診断ではなく「実物」で

職種の選び方3ステップ:動詞で考える、LinkedInで実物を10人見る、長期インターンで小さく試す

STEP 1動詞で考える(10分)

「営業に向いてるか」は分かりませんが、「1日中話すのは苦じゃないか」なら答えられるはずです。話す・書く・数える・作る・調べる・整える・束ねる——1日中やっても苦にならない動詞を2つ選んでください。ゼミ・バイト・サークルでの自分を思い出せば足ります。動詞が決まれば、4分類マップの島がだいたい決まります。

STEP 2実物を10人見る(30分)

島が決まったら、LinkedInでその島の職種の人を10人見ます。肩書を集め、経歴とAbout(自己紹介)を読み、「この人の月曜の朝」を想像する。適職診断が答えを外すのは、診断があなたを知らないからではなく、あなたが職種の実物を知らないまま答えているからです。実物を10人見たあとの直感は、診断より正確です。

STEP 3小さく試す(数か月)

最後は体験です。長期インターンやアルバイトで、選んだ動詞を実際にやってみる。合わなければ変えていい——むしろ「合わないと学生のうちに分かった」が最高の成果です。入社してから知るのと、2年生の夏に知るのとでは、やり直しのコストが百倍違います。これが低学年の特権です。

「総合職だから選べない」への答え

「日本の新卒は総合職一括採用だから、職種なんて選べないのでは」——半分正しくて、半分古い認識です。配属で職種が決まる会社は今もありますが、職種別採用・配属希望制・ジョブ型を導入する大手は年々増えています。そして総合職採用の会社でも、配属面談で「営業を希望します。理由は…」と職種の言葉で語れる新人と、「どこでも頑張ります」しか言えない新人では、扱いが変わります。職種を考えることは、制度がどうであれ、無駄になりません。

DS

検索する側の事実をひとつ。私たちが候補者を探すとき、検索窓に打つのは職種名です。「マーケティング」「経理」「プロジェクトマネージャー」。「総合職」という検索語は存在しません。つまり、自分に職種の名前を付けた学生から順に、見つかる世界になっています。ヘッドラインや希望職種に職種名を書く——それだけで、あなたは検索結果に現れ始めます。
監修:株式会社ダイレクトソーシング(日本初のLinkedIn公式パートナー・300社以上の採用支援)

よくある質問

Q職種とは何ですか?
A

営業・マーケティング・経理・エンジニアのように、会社をまたいで通用する仕事の種類のことです。会社名と違い、転職しても持ち運べる「専門の名前」で、キャリアの市場は職種単位で動いています。
Q文系の学部生には、どんな職種がありますか?
A

4分類で言うと「とどける」(営業・マーケティング・販売)、「ささえる」(経理・人事・法務)、「うごかす」(PM・コンサル・経営企画)が主戦場です。ITエンジニアなど「つくる」への文系からの合流も増えています。
Q職種はどうやって選べばいいですか?
A

3ステップです。①1日中やっても苦にならない動詞(話す・書く・数える・作るなど)を2つ選ぶ、②LinkedInでその職種の人を10人見て日々を想像する、③長期インターンで小さく試す。性格診断より実物を見るのが正確です。
Q総合職採用なら、職種を考えても無駄ではないですか?
A

無駄になりません。職種別採用・配属希望制を導入する大手は増えており、総合職の会社でも配属面談で職種の言葉で希望を語れる新人は扱いが変わります。面接の志望動機も職種で語るほうが具体的になります。
Q一度選んだ職種は、あとから変えられますか?
A

変えられます。特に同じ分類の中の移動(営業→マーケティングなど)は一般的です。最初の選択で人生は決まらないので、いまの直感で1つ選んで動き出すほうが、選ばずに止まっているより得です。

4つの島の住人に、まとめて会える日があります。

LinkedIn Student Career Week(LSCW)は、グローバルで事業を動かす企業の人事・現場社員と学生が1対1で話せる無料イベントです。営業も、企画も、人事も来ます。「1日の中でいちばん長くやっている動詞は何ですか」と聞いてみてください。職種の実物が、一気に立体になります。春・秋はオンラインセッションもあります。


▶ 就活生こそ中途採用の求人票を読むべき理由
選んだ職種の「数年後の要求」を求人票で確かめる|5分


▶ キャリアの地図読みとは?社員の経歴から逆算する企業研究の方法
STEP 2「実物を10人見る」の詳しい読み方はこちら|6分


▶ 「英語を使う仕事がしたい」の解像度を上げる方法
「英語×職種」で考えると志望が計画になります|5分

LSCM — LinkedIn Student Career Media 編集部
日本初のLinkedIn公式パートナー・株式会社ダイレクトソーシングが運営。企業側の採用実務の知見をもとに、学生がキャリアオーナーシップを持つためのLinkedIn活用を発信しています。LinkedIn Student Career Week(LSCW)主催。

出典・注記:4分類「つくる・とどける・ささえる・うごかす」はLSCM編集部による職種整理の呼称です。採用制度(職種別採用・配属希望制等)の有無は企業により異なるため、各社の募集要項をご確認ください。検索運用の記述は監修者の採用支援実務に基づく一般的な傾向です。2026年7月10日公開(2028卒版・毎年更新)。


45分の気軽な相談会を
開催しています

竹村 朋晃

竹村 朋晃

著者プロフィール 竹村 朋晃(Tomoaki Takemura)
株式会社ダイレクトソーシング 代表取締役CEO
▶︎ LinkedInプロフィールを見る
2005年に野村総合研究所に入社。大手損害保険会社のシステム設計・開発に従事し、エンジニアとしてのキャリアをスタート。 2015年、ダイレクトソーシングの可能性に着目し、株式会社ダイレクトソーシングを創業。データドリブンな採用を軸に、候補者データの構造化、スカウト改善、タレントプール構築などを通じて、累計500社以上の採用支援を行う。 2017年よりLinkedIn公式パートナーとして、日本企業へのLinkedIn活用を支援。2025年には「LinkedIn Student Career Week」を主催し、5,000名超の学生と40社超の企業をマッチングさせるなど、イベントプロデュースでも実績多数。 「Stand Alone Complex Society(個が独立し共創する社会)」の実現を掲げ、採用における価値創造を追求している。 趣味はウェイクボードとテニス。お台場在住。技術と営業を横断する“ハイブリッド人材”として、採用の進化に挑み続けている。

関連記事