面接と面談の違い ~候補者はどんな気持ちで来ている?~

2018年6月20日(水)

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竹村

みなさんこんにちは!株式会社ダイレクトソーシングのKです。

平成304月の有効求人倍率が発表されましたが、1.59倍と引き続き高水準ですね。更に正社員の有効求人倍率は1.09倍と前月比で0.01%上昇し、200411月の調査開始以来最高水準とも言われています。

そのような売り手市場において理解しておくべき点が、今回のテーマです。

 

参照URL:厚生労働省 一般職業紹介状況(平成304月分)について

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000207543.html

 

一言でいえば、面接と面談の違いは「選考が入るか入らないか」です。

採用においては、

面接:選考が入り、企業が求職者を評価する。求職者は企業を志望している。

面談:選考は入らず、企業と求職者が対話する。求職者は企業を志望しているとは限らない。

という違いがあります。

 

なぜこの市場において本テーマが重要なのか?その理由として、売り手市場とともに急速に拡大した「スカウト」という手段が挙げられます。

買い手市場では何もしなくても(表現は大げさですが)求職者が集まり選考をしていた状況でしたが、売り手市場では何か手を打たないと求職者が集まらず、「待つだけでは人は集まらない。攻めの採用をしよう!」と様々なスカウトツールが開発されてきました。

例えば転職媒体のスカウトメール、ダイレクトソーシング、リファラル採用・・・

すでに導入している企業も多いのではないでしょうか。ただこのツールを使う際には、求職者および面接・面談実施者の期待値調整をしっかりと行う必要があるのです。

 

例えば、スカウトメールの文面は下記のような内容で始まることが多いですね。

 

『○○様

こんにちは、●●株式会社 人事部です!

○○様の経験を拝見し、ぜひ一度お会いしたいと思いメールをお送りしました。

宜しければ、ご都合のつく日時を聞かせて頂けますでしょうか?』

 

もしご自身がこのメールを受け取ったら、「面接」と思いますか?「面談」と思いますか?

この意味の取り違いにより、エージェント時代に様々なトラブルがありました。

本日はその一例を紹介し、「面接」と「面談」をどう使いこなしていけばいいのかを考えていきたいと思います。

 

  • ノンフィクション事例

攻めの採用を!と積極的にスカウトメールを使われていたある企業の人事担当者。そのスカウトメールに返信があり、現場の面談担当者と候補者が会えることになりました。

そう、スカウトメールへの返信ですからこの場合は「面談」ですね。貴重な候補者、うまく次に進んでほしい・・・!人事は緊張しながらその時を迎えます。

しかし面談終了後、担当者から人事へこのような連絡が入りました。

 

「今日の候補者はなんだ!まったく当社への意欲が感じられない!

こんな面接はもうこりごりだ!」

 

今日は面接ではなく面談だと伝えたのに・・・人事は頭を抱えてしまいました。

この面談担当者、候補者に志望理由を早速聞いてしまったのです。

そして同じ頃、候補者からエージェントにこのような連絡が入ります。

 

「今日は面談と思っていったのに、いきなり志望理由を聞かれて驚きました!

あんな社員のいる企業では働きたくありません。少し興味はあったのに、残念です。」

 

人事がせっかく募集要件に合致する候補者を探して面談まで導くことができたのに、現場の面談担当者が面談の意味を理解していれば・・・この候補者と良いご縁を紡ぐことができたかもしれません。

 

 

  • 面接とは

改めて、面接とは「求職者が企業を志望している」状況で選考が入り、企業と求職者が会うことを指します。求職者は志望理由や自己PRなど面接に向けての準備を進めている場合がほとんどですので、最初からこのような質問をしても構いません。

その求職者が求める要件に合致するか、企業が判断します。

 

  • 面談とは

一方面談とは「求職者が企業を志望しているとは限らない」状況であり、スカウトメールがきたから来てみた、というような気持ちの求職者も少なくありません。その状況でいきなり「志望理由は?」と聞かれても固まってしまいますよね。スカウトメールを出したのは企業なのですから、なぜその求職者にメールを出したのか、なぜ当社に必要とされているのかを事前に準備して伝える必要があります。それが「口説く」という手段であり、求職者の意欲喚起にも繋がります。

 

いかがでしたか?

言葉にすると似ていますが、その意味合いは大きく異なり、特に求職者の心理に気を配る必要があります。せっかく探し出した貴重な候補者を、このような取違いで逃してしまうのはもったいないですよね。そのようなケースを防ぐために、この違いを人事内で共有するだけではなく、しっかりと現場の面談担当者にも浸透させておくことが必要です。

既にご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、先述した売り手市場で重要なのは「攻めの手法」とも言われるダイレクトリクルーティング。攻める中でもしっかりと求職者の心を掴み、良いご縁を紡ぎだしていきたいですね!

最後に「ダイレクトソーシングによる電話面談のコツ」をお伝えしますので、ぜひダウンロードしてみてください。

 

次回は更にエージェントの内部事情に迫り、求職者の本音を明らかにしていきたいと思います。

お楽しみに!

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この記事を書いた人

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竹村

2005年に野村総合研究所に入社。損害保険システムの構築に従事。2015年11月より株式会社ダイレクトソーシングを立ち上げ。エンジニア経験者中心にデータドリブンリクルーティングを中心としたサービスを展開。