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LinkedIn Student Club

牧野 芽依さん(4期・SNSチーム副リーダー)

「自分に何ができるか」を問い続け、全チームを駆け巡った。SNSチーム副リーダーが徹底した現場理解の先に見た景色

牧野 芽依さん

学生が主体となって企画・運営するキャリアイベント「LSCW(LinkedIn Student Career Week)」。この大規模プロジェクトを支えているのは、有志の学生団体「LSC(LinkedIn Student Club)」です。

今回は、LSC4期生でSNSチームの副リーダーを務めた牧野芽依さんに話を伺いました。「自分には武器がない」という葛藤を抱えながら、いかにして100人の組織を繋ぐ架け橋となり、参加者の心を動かす発信を生み出したのか。

LinkedIn Student Club 4期生 SNSチーム副リーダー

日本女子大学(文学部史学科) 牧野芽依 さん

「私には何もない」という焦燥感。不安だったからこそ「まず、やってみる」を選んだ

――まず、牧野さんがLSCに参加したきっかけを教えてください。

きっかけは、3期生として活動していた高校の先輩が、SNSでとにかく楽しそうに活動している姿を見たことでした。

当時の私は、大学とアルバイトを往復するだけの日々。「何かをやり遂げた」という実感が持てず、漠然と「このままでいいのかな」という焦りがありました。先輩の投稿に映るメンバーは、みんなで笑い合いながらも、自分たちでイベントを作り上げ、企業の方に堂々とプレゼンをしている。その「全力で楽しみ、全力で取り組む」という姿勢に惹かれ、気づけば説明会への参加を申し込んでいました。

――参加にあたって、不安はありませんでしたか?

正直、不安しかありませんでした(笑)。説明会に行ってみたら、周りは学生起業家やインターン経験者ばかり。「週10時間のコミット」という条件も重く、PCスキルにも自信がない私には、到底太刀打ちできない世界だと思ってしまったんです。一度はモチベーションがどん底まで落ちました。

でも、一緒に活動することになる仲間やメンターの皆さんと話すうちに、「スキルは後からついてくる、やる気があれば大丈夫」と背中を押してもらえて。ここで逃げたら、一生「何もしない自分」のままだと思い、勇気を出して飛び込むことに決めました。

副リーダーに就いたのは、先輩から「関わるならリーダーか副リーダーを経験したほうがいい」とアドバイスをもらっていたこともありますが、やるからには単なる投稿担当で終わるのではなく、組織全体に深く関わりたいと考えたからです。

SNSチームの付加価値は「情報の解像度」にある

――SNSチームの中で、牧野さんが特に注力したことは何ですか?

SNSチームの役割は、他チームの企画やイベントの中身を世の中に届けること。だからこそ、発信者である私が「中身を誰よりも深く知っている」ことが不可欠だと考えました。

そこで私が取った行動は、SNSに関係のない全チームのLINEグループに入れてもらい、議論の背景を常にウォッチすることでした。どのような思いで企画が立ち上がり、何が課題となっているのか。その解像度を高めなければ、ターゲットに刺さる言葉は紡げないと思ったからです。

――「詳しくなる」ために、具体的にどのような行動をとったのですか?

100人近いメンバーが動く中で、企画は日々目まぐるしく変わります。登壇者やブース番号などの詳細な変更を見逃すと、発信の信頼性が失われてしまいます。

だからこそ、各チームのやり取りを常に把握し、進捗が止まっているところがあればリーダーに直接ヒアリングしに行きました。毎週の定例会への参加はもちろん、議事録には残らない「企画の背景にある熱量」を掴むために、とにかくコミュニケーションの密度を高めました。

SNSチームは「サポートファンクション(支援部門)」です。だからこそ、自分の役割を限定せず、他のチームが困

っているときにいつでも手を差し伸べられるよう、組織の「ハブ」として常に全体を見渡すよう心がけていました。

100人全員を「置いていかない」。情報格差を埋め、エンゲージメントを高める

――運営期間中、特に困難だったことは何でしょうか。

一番の壁は、組織全体のモチベーション維持でした。LSCWの開催が近づくにつれ、コアメンバーとそれ以外のメンバーの間に情報格差が生まれてしまったんです。忙しすぎて情報を丁寧に伝える余裕がなくなり、一部のメンバーが「自分は何をすればいいのかわからない」と置いてけぼりになりかけていました。

「100人全員で、最後までやり切りたい」。その一心で、PMO(プロジェクト管理)のメンバーと一緒に、情報の透明性を高める工夫をしました。

――具体的にはどのような工夫を?

例えば、定例会に出られないメンバーのために、会議資料をその場で撮影して即座に共有したり、夜間にDiscordに集まって作業する「もくもく会(黙々作業会)」に毎日参加したりしました。

単に作業をこなすだけでなく、雑談を通じて「辛いのは自分一人じゃない」と思える場所を作ったんです。PMOが必死に動いている姿を見れば、自分も頑張ろうと思える。私自身も「SNSチームだから」と線を引かず、泥臭い集客活動にも積極的に参加しました。100人を置いていかないためには、リーダー陣が誰よりも必死に動く姿を見せ、何でも共有する姿勢でいる必要があったんです。

「出会えてよかった」の一言に、すべてが報われた瞬間

――そうした苦労の末に迎えた当日、どのような成果や変化がありましたか?

イベントを成功させた達成感はもちろんですが、何より嬉しかったのは、私の発信を見て会場へ足を運んでくれた友人の言葉でした。

たまたま会場で再会した高校時代の友人が、イベント終了後に「芽依のおかげで人生が変わるような出会いがあった。本当にありがとう、参加できてよかった」とメッセージをくれたんです。

そのメッセージを読んだ帰りの電車で、一人でボロボロ泣いてしまいました。膨大な情報を追いかけ、必死に発信し続けてきたことが、誰かの一歩を後押しできた。その実感を持てたとき、すべてが報われた気がしました。

――その経験は、牧野さんのキャリア観にどのような影響を与えましたか?

「社会人=スーツを着て辛い思いをしながら働くもの」というネガティブなイメージが、180度変わりました。自らの仕事を楽しみ、私たちの活動を全力でサポートしてくれるメンターの皆さんの姿を見て、社会人になることが楽しみになったんです。

将来についても、実家の保育園を継ぐための学び、アルバイト、海外留学……。それらすべてを「こうしなきゃ」という固定観念に縛られず、一つの選択肢としてワクワクしながら捉えられるようになりました。

「キラキラ」の投稿の下にある、泥臭い物語を知ってほしい

――最後に、企業の採用担当者の方へメッセージをお願いします。

LinkedInの投稿だけを見ると、LSCのメンバーはみんなキラキラして、完璧に見えるかもしれません。でも、その実態は、夜遅くまで悩み、衝突し、泥臭く動き続けた膨大な時間が詰まっています。

私自身、スキルがなくて不安でしたが、一歩踏み出し、仲間を支え抜いた経験は大きな自信になりました。LSCには、そうやって「キラキラ」の裏側で本気で悩み、行動し続けている学生たちがいます。表層だけでなく、彼らが組織のために本気で動いたことやその姿勢に、ぜひ注目していただけたら嬉しいです。

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