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LinkedIn Student Club

坂元 柾毅さん(4期・関西チームPMO)

「一人でできる」から、「仲間と共に勝つ」へ。学生起業家がLSCで見つけた、論理を超えて人を動かす組織運営とは

坂元 柾毅さん

学生が主体となって企画・運営するキャリアイベント「LSCW(LinkedIn Student Career Week)」。この大規模プロジェクトを支えているのは、有志の学生団体「LSC(LinkedIn Student Club)」です。

今回は、LSC4期生として東京・関西の両拠点で活動し、最後は関西チームのPMO(プロジェクト管理)として全体統括を担った坂元柾毅さんに話を伺いました。すでに自身の会社を経営し、ビジネスの最前線を知る彼が、なぜあえて学生団体という組織に飛び込み、そこで何を見出したのか。その背景と、活動を通じて得た気づきについて詳しく伺いました。

LinkedIn Student Club 4期生 東京チームサブリーダー / 関西チームPMO

京都産業大学 法学部 
合同会社OneRise 代表
坂元 柾毅 さん

「楽しそうなパーカー集団」に惹かれて。ビジネスの最前線から飛び込んだ理由

――坂元さんはすでに会社を経営されていますが、なぜLSCに参加しようと思ったのですか?

きっかけは、3期生が開催した春のイベントを客観的に見ていたことでした。揃いのパーカーを着た運営メンバーが、とにかく楽しそうに、かつ組織として高い統率力を持って動いている姿が印象的だったんです。

当時の僕は、関西でのビジネス機会の少なさに危機感を感じ、休学して東京へ出てきたばかりでした。ビジネス戦闘力を高めたいという目的はもちろんありましたが、東京にはまだ友達が片手で数えるほどしかいなくて(笑)。LSCなら、自分と視座や会話が合う仲間が見つかるんじゃないか。そんな質の高いコミュニティを求める気持ちが、参加の決め手になりました。

――東京と関西、両方のチームに所属するという異例の形をとられましたね。

最初は東京チームに所属していましたが、地元である関西でも活動が始わると聞き、両方の橋渡しができるならと手を挙げました。東京で得た知見や「何が成功して、何が失敗したのか」という生の情報をもとに、関西チームをアドバイザー的にサポートするところから僕の二拠点生活が始まりました。

7本の企画がすべて頓挫。そこから見えた「勝てる場所」へのシフト

――東京チームでは、サブリーダーを務められました。

はい。僕が担当していたチームでは当初、企業とコラボした企画を7本ほど立てました。しかし、予算の兼ね合いや企業側の調整、実現性の問題で、結果的にそのすべてが頓挫してしまったのです。

普通ならそこでモチベーションが落ちるかもしれませんが、僕はすぐにチームリーダーと相談し、「企画がダメなら集客に全振りしよう」と判断しました。目的はイベントの成功であり、企画を通すこと自体がゴールではないからです。

――具体的にはどのような集客活動を行ったのですか?

他の学生団体のイベントに潜り込んでブース出展を交渉したり、大学内でお弁当の割引券を配って認知を広げたりと、とにかく泥臭く動きました。自分の役割を企画だけに限定せず、その時々で組織に最も足りないピースを埋める。結果として、僕らのチームは全体でトップの集客数を達成することができました。

停滞する組織を規律で立て直す。関西チームでのPMOとしての挑戦

――その後、活動の終盤では関西チームのPMOとして全体を統括されました。

東京のイベントが終わったタイミングで、関西の運営を加速させるためにPMOに入ってほしいと依頼を受けました。当時の関西チームはオンライン中心で、進捗管理が甘くなっている部分がありました。そこで僕が入ってまず変えたのは、週1回の会議を毎日30分の進捗確認に切り替えたことです。

――毎日ですか。メンバーの反発はありませんでしたか?

最初は戸惑いもあったと思います。でも、100名近いメンバーが動く中で「何から手をつければいいか分からない」という状態が一番の損失です。僕はPMOとして、メンバーが主体的に動けるようにタスクを整理し、進捗を可視化することに徹しました。「今、何をすべきか」を明確にすることで、現場の心理的な負担を減らしたかったんです。

そうやって組織の土台を固めた上で、最後の一ヶ月、勝負をかけるために僕自身も現場の集客施策へ一気に踏み込みました。

特に力を入れたのは、大学を巻き込んだ集客です。京都産業大学や京都先端科学大学の教授に直接交渉し、授業の貴重な時間をもらってプレゼンをさせてもらいました。合計で120人以上の集客に繋がりましたが、これは単にお願いしたからではなく、LinkedInというツールが学生のキャリアにどう寄与するかを、教授の視点に立って論理的に提示した結果だと思っています。

ロジックだけでは人は動かない。気づかされた仲間の大切さ

――組織運営で最も苦労したことは何でしょうか。

やはり、メンバーのモチベーション管理です。当初の僕は、進捗が遅いメンバーに対して「なんでできないんだろう」と、少し冷ややかな目で見ていた部分がありました。足組んで話を聞いているような、嫌なタイプだったと思います(笑)。

しかし、活動を通じてメンバーと深く関わり、彼らのことが好きになるにつれて、考え方が変わりました。論理で正論をぶつけるのではなく、悩んでいるメンバーと1対1で電話をしたり、直接会いに行ったりして、「今は何が負担になっているのか」を一緒に解消していく。相手が不快にならず、かつ前向きに動けるような伝え方を意識するようになりました。

――坂元さん自身にも変化があったのですね。

友達が欲しいと思って入ったはずが、気づけば仲間の成長や学びのために、どう立ち回るべきかを必死に考えていました。社会人メンターの方々から「やるやん」と認めてもらえたことも嬉しかったですが、何より、イベントが終わった後に「坂元さんがいてよかった」と仲間から言ってもらえたことが、一番の報酬かもしれません。

「アウトプットの場」が、一生モノの「居場所」に変わるまで

――坂元さんにとって、LSCでの活動とはどのような経験でしたか。

正直に言えば、最初は自分がこれまで培ってきた経験を試すアウトプットの場だと割り切っていた部分がありました。しかし、実際に活動してみると、僕自身が受け取ったものの方がはるかに大きかったと感じています。

自分とは異なるバックグラウンドを持ち、異なるスピード感で走る仲間たち。彼らと正面から向き合い、どうすれば組織として最大化できるかを考え抜いた経験は、自分に新しい視点をもたらしました。合理性やロジックだけでは解決できない人の熱量を動かす術を、僕は仲間から教わったのだと思います。ここで出会った親友たちとは、活動が終わった今でも新年会を企画するような関係です。スキルを磨きに来たつもりが、一生モノの居場所を手に入れていました。

企業の採用担当者・学生へのメッセージ

――最後に、このイベントに関わる企業の方々へメッセージをお願いします。

LSCWは、ただの採用イベントではありません。LinkedInというプラットフォームがあることで、イベント当日だけでなく、事前のプロフィール確認や、事後の継続的な繋がりが可能になります。企業の皆さんがフラットに学生と対話し、その後の成長をSNSで見守り続ける。そんな「一過性で終わらない採用」の形がここにあります。

――今後LSCWの運営メンバーとして、参加を考えている学生に向けてメッセージはありますか?

大学という“箱”の中にいるだけでは、出会えない世界があります。
LSCの本質は、「ビジネスの現場に近いプレッシャーの中で、挑戦できること」です。

・目標から逆算して施策を打つ
・チームで成果を出す
・社会人と対等に議論する
・自分の意思決定に責任を持つ

こうした経験は他ではなかなか積むことができません。僕自身、思うようにいかないことも多いし、正直しんどい瞬間もありました。でもその分、こういった経験を積むことで、「やり切った」と思える体験と、一生付き合っていきたいと思える仲間に出会えました。

そしてもう一つ、僕がこの活動を通して大切にした価値観があります。それが、「Giveの精神」です。僕の祖父は経営者で、多くの人に価値を与え続けた人生を歩みました。その姿を見てきたからこそ、僕も「誰かに価値を与え続けられる人間になりたい」と思っています。

LSCはまさに、「周りの人をどう巻き込み、どう喜ばせるか」を実践で学べる場所です。自分が何を得るかではなく、自分が何を与えられるかを考え続ける。そんな姿を目指す方はぜひ、この環境に飛び込んでみてください。

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