学歴フィルターは本当にあるのか?採用実務からの正直な答え | 株式会社ダイレクトソーシング
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2026.07.21

学歴フィルターは本当にあるのか?採用実務からの正直な答え

STUDENT
学生向けキャリア記事|LSCM — LinkedIn Student Career Media
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LSCM編集部 ・ 読了目安 5分 ・ 監修:株式会社ダイレクトソーシング(日本初のLinkedIn公式パートナー)

正直に答えます。学歴フィルターが「効く場面」は、存在します。ただし、それは応募者を匿名の束として処理する場所——大量応募の書類選考など——に限られます。そして今の採用には、名前と会話で人を見る1対1の経路(スカウト・イベント・リファラル・カジュアル面談)が広がっていて、そこにはフィルターが挟まる場所が構造的にありません。きれいごとでも脅しでもない、実務からの答えを書きます。

効く場所と、効かない場所

学歴フィルターが効く場所(大量応募のES書類選考、説明会予約枠、一部の検索条件)と構造的に効かない場所(スカウト返信後、イベントの1対1、リファラル、カジュアル面談)

なぜ効く場面があるのか。人気企業には数万件のエントリーが集まり、全員を人の目で見ることが物理的にできないからです。処理を効率化する手段として、大学名を使う企業は存在します。ここを否定するのは不誠実でしょう。ただし大事なのは、フィルターは「束」にしか効かないという構造です。あなたが束の1枚として届く経路では効き、名前のある個人として届く経路では、そもそも作動する場所がない。つまり学歴フィルターの問題は、「学歴」の問題である以上に、「どの経路で会社に届くか」の問題なのです。

迂回路は、もう存在する

同じ会社への2本の経路:大量応募ルート(書類選考にフィルターが入り得る)と1対1ルート(プロフィール→会話→記録→個別の選考案内)。併用が推奨

経路Bの入口は、この メディアで繰り返し書いてきた道具そのものです。プロフィールを整えて検索に出る。イベントで1対1で話す。同窓生タブから先輩に会いに行く。24時間以内のお礼で記録に残る。経路Bを歩く学生を、企業は大学名の束ではなく「あの学生」として見ます。もちろん、検索条件に大学を入れる担当者も存在します(正直に)。でも1対1の会話が始まったあとの評価軸は、具体性と再現性——ここは前の記事で書いたとおり、大学名では決まりません。

じゃあ、どう動くか

方針 1フィルターに感情を使わない

あるかないかの論争に時間を使っても、1社も近づきません。「ある場面はある。だから効かない経路を太くする」——これで議論は終わりにして、行動に移ってください。

方針 22つの経路を併用する

経路A(応募)をやめる必要はありません。数の保険として続けながら、本命の数社にだけ経路B(1対1)を仕掛ける。Bで得た一次情報は、AのESと面接の質も引き上げます。

方針 3「束にならない場所」から始める

今日できる最初の一歩は、プロフィールを整えて検索に出ること。次はイベントかOB訪問で、名前のある個人として1つ会話を作ること。経路Bの入場料は学歴ではなく、準備です。

DS

実務の現場から、2つだけ。1つ——スカウトやイベント経由で会ったあとに「大学名を理由に」評価を下げる場面を、私たちはほぼ見たことがありません。会ってしまえば、材料は会話の中身です。2つ——逆に、有名大学の学生が1対1の場で準備ゼロを露呈して評価を落とす場面は、何度も見ました。1対1の経路は、学歴の下駄も、学歴の壁も、両方薄くする場所です。それをフェアと呼ぶのだと思います。
監修:株式会社ダイレクトソーシング(日本初のLinkedIn公式パートナー・300社以上の採用支援)

よくある質問

Q学歴フィルターは実際にあるのですか?
A

効く場面は存在します。大量応募の書類選考など、応募者を匿名の束として処理する場所で、効率化の手段として大学名を使う企業はあります。一方、スカウト・イベント・リファラルなど1対1の経路には、フィルターが挟まる場所が構造的にありません。
Q学歴に自信がない場合、大手は諦めるべきですか?
A

諦める必要はありません。束で届く経路(大量応募)だけで戦わず、名前で届く経路(イベント・OB訪問・スカウト・リファラル)を併用してください。1対1の会話が始まったあとの評価は、具体性と再現性で決まります。
QLinkedInの検索でも大学名でフィルターされませんか?
A

検索条件に大学を入れる担当者は存在します(正直に)。ただしスキル・職種・語学など他の条件で検索する担当者も多く、学生の母集団がまだ小さいため、条件に掛かる言葉があれば大学に関係なく上位に出やすいのが現状です。
Q1対1の経路なら、学歴は一切関係なくなりますか?
A

ゼロにはなりません(第一印象の一部にはなり得ます)。ただし会話が始まったあとの評価材料は準備・具体性・再現性で、大学名で覆る場面はほとんどありません。学歴の影響を最小化できる経路、と考えるのが正確です。
Q具体的に何から始めればいいですか?
A

今日プロフィールを30分で整えて検索に出る、今月1対1で話せる場(イベント・OB訪問)に1つ出る、翌日お礼を送る——1対1リクルーティングの1周です。経路Bの入場料は学歴ではなく準備です。

LSCWは、最初から「名前で会う」イベントです。

LinkedIn Student Career Week(LSCW)は、グローバルで事業を動かす企業の人事・現場社員と学生が1対1で話せる無料イベントです。エントリーシートの束はここにありません。あるのは、準備してきた学生と、それを見たい企業だけ。経路Bの最初の一歩にどうぞ。春・秋はオンラインセッションもあります。


▶ 1対1リクルーティングとは?「大量応募の就活」が変わり始めた理由
経路Bの全体像と回し方4ステップ|6分


▶ 企業から「興味あり」をもらう学生の共通点|採用側の実務から
学歴以外の5要素で声がかかる仕組み|5分


▶ キャリアの地図読みとは?社員の経歴から逆算する企業研究の方法
経路Bの武器になる「準備」の作り方|6分

LSCM — LinkedIn Student Career Media 編集部
日本初のLinkedIn公式パートナー・株式会社ダイレクトソーシングが運営。企業側の採用実務の知見をもとに、学生がキャリアオーナーシップを持つためのLinkedIn活用を発信しています。LinkedIn Student Career Week(LSCW)主催。

出典・注記:本記事は監修者(株式会社ダイレクトソーシング)の採用支援実務に基づく一般的な傾向の記述であり、特定企業の選考実態を示すものではありません。採用手法・選考基準は企業により大きく異なります。2026年7月14日公開(2028卒版・毎年更新)。


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竹村 朋晃

竹村 朋晃

著者プロフィール 竹村 朋晃(Tomoaki Takemura)
株式会社ダイレクトソーシング 代表取締役CEO
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2005年に野村総合研究所に入社。大手損害保険会社のシステム設計・開発に従事し、エンジニアとしてのキャリアをスタート。 2015年、ダイレクトソーシングの可能性に着目し、株式会社ダイレクトソーシングを創業。データドリブンな採用を軸に、候補者データの構造化、スカウト改善、タレントプール構築などを通じて、累計500社以上の採用支援を行う。 2017年よりLinkedIn公式パートナーとして、日本企業へのLinkedIn活用を支援。2025年には「LinkedIn Student Career Week」を主催し、5,000名超の学生と40社超の企業をマッチングさせるなど、イベントプロデュースでも実績多数。 「Stand Alone Complex Society(個が独立し共創する社会)」の実現を掲げ、採用における価値創造を追求している。 趣味はウェイクボードとテニス。お台場在住。技術と営業を横断する“ハイブリッド人材”として、採用の進化に挑み続けている。

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