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採用ノウハウ

採用マーケティングのフレームワーク⁠|目的別の紹介と戦略的に用いるコツ

竹村 朋晃17分で読めます
採用マーケティングのフレームワーク|目的別の紹介と戦略的に用いるコツ
Contents7項目
  1. 01そもそも採用マーケティングとは
  2. 02採用マーケティングのフレームワークとは
  3. 03採用マーケティングのフレームワーク|自社やターゲットなどの分析向け
  4. 04採用マーケティングのフレームワーク|プロセス設計向け
  5. 05採用マーケティングのフレームワーク|計画・運用向け
  6. 06採用マーケティングのフレームワークを戦略的に用いるコツ
  7. 07まとめ

採用マーケティングに有効なフレームワークを目的別に紹介します。その上で、フレームワークをより戦略的に用いるためのコツも解説します。

採用マーケティングのフレームワークとは、自社や採用ターゲット層などを客観的かつ俯瞰的に観察・分析するために用いる構造化された枠組みです。

厳しい採用市場においても安定的な人材確保を実現するため、採用マーケティングに注力する企業が増えています。こうしたなか、採用マーケティングにより有効なフレームワークを知りたいと考える採用担当者も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、採用マーケティングに有効なフレームワークを目的別に紹介します。その上で、フレームワークをより戦略的に用いるためのコツも解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

そもそも採用マーケティングとは

そもそも採用マーケティングとは、自社が求める人材を獲得するために、自社や採用ターゲット層などを分析して、より効率的な採用活動を実現することです。一般的には製品やサービスの売上アップに用いられるマーケティングの考え方を採用活動に用いるため、「採用マーケティング」と呼ばれています。

採用マーケティングを行うことで、「自社の強み・弱み」や「採用ターゲット」を明確化でき、結果として「応募数増加」「ミスマッチ防止」「採用コスト削減」を期待できます。

採用市場における人材獲得競争の激化や、採用に用いる手法や媒体の多様化を背景に注目する企業が増えています。

採用マーケティングの基本について知りたい場合は、こちらの記事をご覧ください。

参考記事:採用マーケティングとは?メリットや手順、用いる手法・サービスを紹介

採用マーケティングのフレームワークとは

採用マーケティングのフレームワークとは、自社や採用ターゲット層などを客観的かつ俯瞰的に観察・分析するために用いる構造化された枠組みです。

フレームワークについても、基本的に製品やサービスのマーケティングに用いられるものと同じものを用います。例えば、3C分析や4C分析、SWOT分析、STP分析などが挙げられます。詳細については、後の項目で紹介します。

フレームワークを用いることで、採用マーケティングを効率的かつ効果的に実施できるようになります。

採用マーケティングのフレームワーク|自社やターゲットなどの分析向け

採用マーケティングのフレームワーク|目的別の紹介と戦略的に用いるコツ

採用マーケティングのフレームワークについて、自社や採用ターゲットなどの分析に役立つものを紹介します。

ペルソナ設定

ペルソナ設定とは、自社の顧客やターゲット層の人物像を性別・年齢・居住地・趣味などを詳細かつ具体的に設定することです。採用マーケティングでは、自社が求める人材像を具体化して、用いるべき採用手法や取るべき施策の検討に役立てます。

具体的には、以下のような要素を設定します。

ペルソナ設定を行うことで企業は採用ターゲットの視点を理解することができ、より採用ターゲット層によりアプローチしやすい媒体を選ぶことができたり、より採用ターゲット層に響きやすい採用メッセージ(キャッチコピー)を打ち出せたりするのです。

3C分析

3C分析とは、Company(自社)、Competitor(競合他社)、Customer(顧客)の3要素を分析するためのフレームワークです。ただし、採用マーケティングに用いる際は、3つ目のCustomer(顧客)をCandidate(候補者)に置き替えます。

つまり、採用マーケティングで3C分析を行う際は、下記のようになります。

3C分析を用いることで自社の採用市場でのポジショニングが明確化し、競争力を高めることができます。

4C分析

4C分析とは、Customer(顧客)、Cost(コスト)、Convenience(利便性)、Communication(コミュニケーション)の4視点で市場を分析するフレームワークです。3C分析と同様に、Customer(顧客)はCandidate(候補者)に置き換えて考えましょう。

いずれの要素も採用の「顧客」にあたる「候補者(ここでは採用ターゲット)」の視点で考えることがポイントです。

具体的には、以下の通りです。

4C分析を行うことで、採用ターゲットへのアプローチや接点をより強化でき、採用活動をよりスムーズに展開できるでしょう。

SWOT分析

SWOT分析とは、自社の強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)の4要素を評価するフレームワークです。採用活動においては、採用市場でのポジショニングや採用戦略を検討する上で大いに役立ちます。

具体的には、以下のように活用されます。

SWOT分析は、自社を含めて採用市場全体を俯瞰的に把握できるため、盲点に気づきやすい点がメリットです。

STP分析

STP分析とは、Segmentation(市場の細分化)、Targeting(ターゲット市場の選定)、Positioning(市場での位置付け)の3ステップから成るフレームワークです。

採用マーケティングでは、以下のように適用されます。

STP分析を用いて自社の市場におけるポジショニングを明確にしておくことで、以降の戦略を立てやすくなるでしょう。

PEST分析

PEST分析とは、企業にとっての外部環境要因であるPolitical(政治的要因)、Economic(経済的要因)、Social(社会的要因)、Technological(技術的要因)の4つを評価するフレームワークです。

採用マーケティングでは、以下のように活用されます。

以上のように、どうしても「自社」と「採用ターゲット」のみに意識が集中しがちな視点を「外部環境要因」に向けることで、採用市場においてより優位性を確保しやすくなります。

採用マーケティングのフレームワーク|プロセス設計向け

採用マーケティングのフレームワーク|目的別の紹介と戦略的に用いるコツ

採用マーケティングのフレームワークについて、採用プロセスの設計に役立つものを紹介します。

採用ファネル

採用ファネルとは、採用プロセスの各段階を示すフレームワークです。求職者が企業を初めて認知した段階から、採用に至るまでの流れを明確化します。

基本的には、以下の段階に分けられます。

採用ファネルを活用することで、各段階における求職者および応募者の体験を改善・最適化し、求める人材を獲得できる可能性を高めることができます。

5A理論

5A理論とは、消費者行動を5つのステップで表すフレームワークです。採用マーケティングでは、求職者の行動に置き換えられます。

具体的には、以下の5ステップです。

先述した採用ファネルと似ていますが、5A理論はステップ数が少ないものの、入社後の行動まで含まれている点が異なります。よりシンプルに採用プロセスを見直したい際に向いているといえるでしょう。

AIDMAモデル

AIDMAモデルとは、消費者が商品購入に至るまでの心理的プロセスを説明するフレームワークです。採用マーケティングにも応用可能であり、具体的には下記の5段階で構成されます。

AIDMAモデルを用いることで、求職者の心理を一連の流れで理解でき、各段階で最適なコミュニケーション戦略を策定可能です。

TMP設計

TMPは「Targeting Messaging Processing」の略であり、「採用ターゲットを明確化した上で、ターゲットに響くメッセージを設定し、そのメッセージが伝わる採用プロセスを設計する」のがTMP設計です。

各段階の詳細は、以下の通りです。

このように、採用メッセージを設定するだけでなく、実際の採用プロセスで実感・体感してもらうことを重視するためのフレームワークです。そのため、実態が伴っていることは前提条件です。採用ターゲットの反応を得やすいからといって、実際とは異なるメッセージを設定してしまうとミスマッチや入社後ギャップの原因となるため、注意しましょう。

採用マーケティングのフレームワーク|計画・運用向け

採用マーケティングのフレームワーク|目的別の紹介と戦略的に用いるコツ

採用マーケティングのフレームワークについて、採用活動全体の計画・運用向けに役立つものを紹介します。

SMART目標設定

SMART目標設定とは、具体的かつ達成可能な目標を設定するためのフレームワークです。

採用マーケティングにおいては、以下のように適用されます。

SMART目標設定を行うことで、採用における各目標値の精度が向上するだけでなく、進捗を管理・評価しやすくなり、最終的な達成確度まで高められるでしょう。

PDCAサイクル

PDCAサイクルとは、最も一般的な継続的な改善を行うためのフレームワークです。採用マーケティングの運用においても有効であり、以下の4つのステップで構成されます。

PDCAサイクルを回すことで、採用に関するデータやノウハウを蓄積しながら、自社の採用活動の質を継続的に高められます。

採用マーケティングのフレームワークを戦略的に用いるコツ

採用マーケティングのフレームワークを戦略的に用いるコツを4つ紹介します。

フレームワークを用いることを目的にしない

フレームワークを用いると、各項目をしっかり埋めることやフレームワーク自体の完成度にこだわってしまうケースが起きがちです。採用マーケティングの最終的な目標は、自社に適した人材を確保することです。

フレームワークを用いる際には、それがどのように目標達成に貢献するかを常に意識しましょう。例えば、3C分析を用いる場合には、その結果をどのように採用戦略に反映させるかを意識しながら分析していくことが重要です。

あくまでもフレームワークはそのための手段であり、目的ではないことは、留意しておきましょう。

柔軟性をもって活用する

フレームワークはあくまでガイドラインであり、実状や状況に応じて柔軟に対応することも大切です。一度完成したフレームワークを絶対とはせず、プロセス設計や実行の段階で矛盾が発生するような場合には、柔軟性をもって修正しましょう。

求職者の視点が最重要なことを常に意識しておく

採用マーケティングでは、求職者の視点が最も重要なことを忘れてはなりません。フレームワークを用いると、視野が広がる一方で、最優先である求職者の視点が疎かになるケースも起きがちです。

フレームワークを用いる際は、常に「この情報やプロセスは求職者にとって有益か」という視点で評価し、求職者の視点を最重視する姿勢を保つようにしましょう。これにより、より有効な採用マーケティングを実現できます。

定期的な見直しや再分析を行う

採用市場や自社を取り巻く状況は刻々と変化しています。フレームワークは定期的な見直しや再分析を行い、ブラッシュアップすることを心がけましょう。採用市場や自社の状況に応じてフレームワークを更新することで、常に効果的な採用戦略を立案できるでしょう。

まとめ

採用マーケティングのフレームワークとは、自社や採用ターゲット層などを客観的かつ俯瞰的に観察・分析するために用いる構造化された枠組みです。フレームワークを用いることで、厳しい採用市場でも優位性を保つための戦略的な採用活動を実現できます。

本記事では、採用マーケティングのフレームワークを「自社やターゲットなどの分析向け」「プロセス設計向け」「計画・運用向け」など、目的および用途別に紹介しました。採用マーケティングに用いるフレームワークはほぼ網羅できているため、ぜひ参考にしてください。

ただし、採用マーケティングにフレームワークを用いる際は、「手段の目的化」や「最優先すべき求職者視点の欠落」などが生じないように注意が必要です。加えて、フレームワーク作成後も柔軟性をもった活用と、定期的な見直しも欠かせません。

なお、弊社はダイレクトリクルーティング支援企業として、過去70万件・全40媒体以上のソーシングデータを用いて、自社が求める人材の採用を最短ルートで成功に導くサポートを行っています。

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この記事を書いた人

竹村 朋晃

株式会社ダイレクトソーシング 代表取締役

2015年に株式会社ダイレクトソーシングを創業。2016年からダイレクトリクルーティングの支援を始め、2017年に日本で初めてLinkedInとビジネスパートナー契約を結ぶ。LinkedInをはじめとするスカウト媒体の活用、採用代行(RPO)、採用ブランディングを通じて、企業が候補者と直接つながる採用を支援している。

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