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LinkedIn採用

LinkedIn Recruiterがあっても、つながり申請はしよう⁠|1次つながりならクレジット消費ゼロ。InMailと併用する2トラック運用

竹村 朋晃11分で読めます
LinkedIn Recruiterがあっても、つながり申請はしよう|1次つながりならクレジット消費ゼロ。InMailと併用する2トラック運用
Contents9項目
  1. 01理由1:1次つながりなら、メッセージにクレジットは要らない
  2. 02理由2:関係ができてから届くメッセージは、返信率が違う
  3. 03ただし、採用には期限がある。InMailは「今すぐ会う」ための道具
  4. 042トラック運用:候補者を「今すぐ」と「育てる」に分ける
  5. 05Recruiterの画面から、つながり申請を送る手順
  6. 06KPIの見方:クレジット消費量と、トラック別の返信率を分けて追う
  7. 07Recruiterを「使いこなす」とは、クレジットを使い切ることではない
  8. 08よくある質問
  9. 09関連記事

LinkedIn Recruiterのライセンスを持っていても、候補者にはつながり申請を送るべきです。理由は2つあります。1つ目は費用で、1次のつながりになれば、InMailクレジットを消費せずに無料のメッセージを何通でも送れます。

LinkedIn Recruiterのライセンスを持っていても、候補者にはつながり申請を送るべきです。理由は2つあります。1つ目は費用で、1次のつながりになれば、InMailクレジットを消費せずに無料のメッセージを何通でも送れます。2つ目は返信率で、つながったあとに相手の投稿へいいねやコメントをして関係ができてから届くメッセージは、面識のない相手からいきなり届くInMailより明確に返信されます。

ただし採用には期限があり、今すぐ会うべき候補者にはInMailで即日アプローチすることも欠かせません。だから正解は「どちらか」ではなく、急ぐ候補者にはInMail、中長期で口説く候補者にはつながり申請、という2トラック運用です。

「Recruiterを契約したから、スカウトは全部InMailで送ればいい」。導入直後の企業で最もよく見る運用です。結果、月のクレジットを2週間で使い切り、返信率は5%前後で止まり、翌月には同じ候補者にもう送れなくなる。当社が300社以上のLinkedIn運用を支援する中で、この壁を越えた企業は例外なく「つながり申請」を運用に組み込んでいます。

LinkedIn Recruiterで見つけた候補者にInMailとつながり申請の2つの経路でアプローチする

Recruiterで見つけた候補者には「InMail」と「つながり申請」の2つの道がある(イラストはイメージ)

この記事でわかること

  1. 費用1次つながりへのメッセージはクレジット消費ゼロ。週150人の申請枠をRecruiterの検索結果に使う
  2. 返信率つながり→投稿→いいね・コメント→メッセージの順で、返信率が2〜3倍変わる
  3. 2トラック運用今すぐ会いたい候補者はInMail、3か月後に口説く候補者はつながり。両方を回す設計

理由1:1次つながりなら、メッセージにクレジットは要らない

InMailはつながりのない相手に送るための有料メッセージで、1次のつながりになった相手には通常のメッセージを無料で、回数制限なく送れます。Recruiterのシートに付くInMailクレジットは月150通前後が目安です。一方、つながり申請は週150人まで送れ、承諾率を30%とすれば週45人、月に約180人と無料でメッセージできる関係が増えます。InMailの月間クレジットと同じ規模の「無料の送信枠」を、毎月積み増せる計算です。

手段送れる相手費用月間の目安返信率の目安
InMailつながりのない全員クレジット消費(90日以内の返信で返還)シートあたり約150通5〜10%
つながり申請→メッセージ承諾してくれた1次つながり無料・回数制限なし申請150人/週 × 承諾率30% ≒ 月180人15〜20%(関係構築後)

しかも、承諾された相手はあなたの投稿がフィードに流れるようになり、こちらも相手の投稿が見えます。InMailには存在しない「送らなくても接点が続く」状態が手に入ります。つながり申請のルールはLinkedInのつながり申請は週に何人まで?を参照してください。

理由2:関係ができてから届くメッセージは、返信率が違う

候補者の立場で考えると、見知らぬ会社からいきなり届くInMailと、「最近よく投稿にいいねをくれる、あの会社の人」から届くメッセージでは、開封した瞬間の警戒心がまったく違います。当社の60万件超のスカウト運用データでも、事前接点のない送信の返信率が5〜10%なのに対し、つながり・コメントなどの接点を作ってからの送信は15〜20%、会社ページのフォロワーには20%を超えることがあります。

返信率が上がる順番

① つながるRecruiterで見つけた候補者に、メッセージなしで申請
② 投稿する採用担当者自身が週1回、仕事と考えを発信
③ いいね・コメント候補者の投稿に反応。相手にも自分の投稿が届く
④ メッセージ2〜4週間後、無料メッセージでカジュアル面談を打診

④で送る文面は、InMailと同じ4ブロック構造で構いません。違うのは「すでに相手があなたを知っている」ことだけで、それが返信率の差になります。文面はLinkedInスカウトメール文例集|職種別12テンプレートを参照してください。

ただし、採用には期限がある。InMailは「今すぐ会う」ための道具

つながりから関係を温める方法は、メッセージを送れるまでに2〜4週間かかります。今月中に面談を組みたいポジションで、この時間は待てません。だからInMailは不要になるのではなく、役割が変わります。「見つけた候補者全員に送る道具」から、「今すぐ会うべき候補者に絞って送る道具」になるのです。Recruiterのクレジットは、この絞った送信にこそ使うべきです。

InMailで返信がなかった候補者も、そこで終わりにせず、つながり申請を送っておきます。90日以内に返信があればクレジットは戻り、返信がなくても1次つながりになっていれば、3か月後に無料で再アプローチできます。

2トラック運用:候補者を「今すぐ」と「育てる」に分ける

Recruiterで検索した候補者を、プロジェクト内で「今すぐ(InMail)」と「育てる(つながり)」の2つに分けるだけで、クレジットの消費と返信率の両方が改善します。判断の軸は、求人要件との一致度と、その候補者が今の勤務先にいる期間です。

LinkedIn Recruiterの2トラック運用 今すぐInMailと育てるつながり申請

上:今すぐ会う候補者はInMail/下:育てる候補者はつながり→投稿→反応→メッセージ

トラックA:今すぐ(InMail)トラックB:育てる(つながり申請)
対象要件に強く一致し、今のポジションで2年以上経過、転職シグナル(Open to Work、プロフィール更新)がある候補者要件に合うが今は動かなそうな候補者、将来のポジション向け、競合企業の在籍者
アクション個別化したInMailを即日送信。7日後と3週間後にフォローメッセージなしのつながり申請。承諾後2〜4週間、投稿といいね・コメントで接点を作る
費用クレジット消費(返信で返還)無料
目安の配分検索結果の上位20〜30%残りの70〜80%。週150人の申請枠を使い切る
成果の時期1〜2週間で面談1〜3か月で面談。タレントプールとして蓄積

トラックBの候補者は、Recruiterのプロジェクトに入れたまま「つながり済み」のタグを付けておくと、求人が出たときにプール内から無料で声をかけられます。これがタレントプールの実体です。

Recruiterの画面から、つながり申請を送る手順

STEP 1|Recruiterの検索結果から候補者のプロフィールを開く

Recruiterの候補者カードから、通常のLinkedInプロフィール(公開プロフィール)を開きます。Recruiterの画面内からは申請できないため、必ず通常のプロフィールに移動します。

STEP 2|「つながりを申請」を押す。メッセージは添えない

「メモを追加」は使わず、そのまま送ります。承諾と同時に営業的な文面が届くと、承諾を取り消される原因になります。送るのは、採用担当者の実名アカウントからです。会社の共通アカウントや人事部名義では承諾率が下がります。

STEP 3|承諾されたら、Recruiterのプロジェクトにタグを付ける

「1次つながり」のタグを付け、2〜4週間は投稿といいね・コメントで接点を作ります。その後、無料メッセージでカジュアル面談を打診します。RSCでATSと連携している場合は、ATS側にもステータスが同期されます。

投稿の頻度と中身はLinkedInの投稿頻度は週に何回がいい?を、Recruiterの検索はLinkedIn Recruiter検索機能でできること完全ガイド2026を参照してください。

KPIの見方:クレジット消費量と、トラック別の返信率を分けて追う

2トラック運用を始めたら、「InMailの返信率」「つながり経由メッセージの返信率」「月間クレジット消費量」の3つを分けて記録してください。多くの企業で、3か月後にはつながり経由の面談数がInMail経由を上回り、クレジット消費が半分以下になります。送信数を増やさずに面談数が増える、これが2トラック運用の成果です。

KPI導入前の典型値2トラック運用3か月後の目安
InMail返信率5〜10%10〜15%(絞った送信になるため)
つながり経由メッセージの返信率—15〜20%
月間クレジット消費上限まで使い切り上限の40〜60%
1次つながりの候補者プールほぼゼロ月+150〜200人ずつ増加

Recruiterを「使いこなす」とは、クレジットを使い切ることではない

LinkedIn Recruiterの価値は、全会員を検索できることと、候補者をプロジェクトで管理できることにあります。InMailはその一部にすぎません。見つけた候補者とどう関係を作るかは、ライセンスではなく運用で決まります。つながり申請を組み込んだ2トラック運用は、同じライセンス費用から得られる面談数を数倍にする、最も費用のかからない改善です。

株式会社ダイレクトソーシングは、日本初のLinkedIn公式パートナーとして、Recruiterの契約から2トラック運用の設計、採用担当者の投稿・つながり運用の定着までを支援しています。詳しくはLinkedIn立上がりプランをご覧ください。

よくある質問

LinkedIn Recruiterがあれば、つながり申請は不要?

不要ではありません。Recruiterのライセンスがあっても、候補者にはつながり申請を送るべきです。1次つながりになればInMailクレジットを使わずに無料でメッセージでき、投稿へのいいね・コメントで関係を作ってから送るメッセージは返信率が明確に上がります。InMailは「今すぐ会うべき候補者」に絞って使います。

1次つながりへのメッセージはクレジットを消費する?

消費しません。InMailはつながりのない相手に送るための有料メッセージで、1次のつながりには通常のメッセージを無料で回数制限なく送れます。週150人のつながり申請枠を承諾率30%で回せば、月に約180人と無料でメッセージできる関係が増えます。

つながり申請とInMail、返信率はどのくらい違う?

当社の運用データでは、事前接点のないInMailの返信率が5〜10%なのに対し、つながり・コメントなどの接点を作ってからのメッセージは15〜20%、会社ページのフォロワーには20%を超えることがあります。相手が送信者を知っているかどうかが差になります。

急いで採用したい場合はどうする?

InMailを使ってください。つながりから関係を温める方法はメッセージを送れるまで2〜4週間かかるため、今月中に面談したい候補者には個別化したInMailを即日送ります。返信がなかった候補者にはつながり申請を送っておき、3か月後に無料で再アプローチします。

Recruiterの画面からつながり申請は送れる?

Recruiterの画面内からは送れません。候補者カードから通常のLinkedInプロフィールを開き、「つながりを申請」を押します。メモは添えず、採用担当者の実名アカウントから送ります。承諾されたらRecruiterのプロジェクトで「1次つながり」のタグを付けて管理します。

2トラック運用で候補者をどう分ける?

要件に強く一致し、現職で2年以上経過、Open to Workやプロフィール更新などの転職シグナルがある候補者は「今すぐ(InMail)」、要件に合うが今は動かなそうな候補者や将来のポジション向けの候補者は「育てる(つながり申請)」に分けます。目安は検索結果の上位20〜30%をInMail、残りをつながりです。

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この記事を書いた人

竹村 朋晃

株式会社ダイレクトソーシング 代表取締役

2015年に株式会社ダイレクトソーシングを創業。2016年からダイレクトリクルーティングの支援を始め、2017年に日本で初めてLinkedInとビジネスパートナー契約を結ぶ。LinkedInをはじめとするスカウト媒体の活用、採用代行(RPO)、採用ブランディングを通じて、企業が候補者と直接つながる採用を支援している。

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